ピ「パチンコって何デスカ(‘A`)?」
ピナちゃんは日本在住の友人から、パチンコというお金を稼げる遊びがあると聞き興味をもったようなのである。
ギャンブルが弱いけれど好きな私は二十歳位の時はそれなりにパチンコ屋へ遊びに行く事もあり、その日の勝敗に一喜一憂していたが次第に勝っても負けても時間がもったいなく感じはじめて、何だかむなしくなりめっきりパチンコをしなくなった。
十数年パチンコ屋から足が遠ざかっているわけだがパチンコや賭け事が突然嫌いになった分けではなく、その原因を改めて考えてみるとFXやカジノの存在を知り、より短時間で大きな金額が動き心臓が痛くなるような興奮が味わえる投資や遊びにはまっただけだと気がついた。
しかしFXは遊び感覚ではなく生計を立てる為の仕事なのでギャンブル感覚での売買をする事はなくなり、レバレッジも控えめにして市場の流れに沿った売買しかしなくなったので、心臓が痛くなるような取引は世界経済に影響を与えるような突発的な事件事故でも起こらない限り無いのである。
カジノに関しても私が好きなブラックジャックは経験を重ねると、勝率を上げる為に上手く言えないがプレイが機械的になるので、純粋に手に汗握りギャンブルを楽しむのは友人達と一緒に遊ぶルーレットだけで、ピナちゃんと結婚して海外へ行く機会は激減したため、カジノへ行きたいという欲求も減少している。
ピナちゃんがパチンコに興味を持ち、趣味として嗜むのであれば止める気はないのだが、最終的に胴元が勝つギャンブルで金を稼ごうと思うのであれば難しい事を教えたかった。
本音は週刊誌などで時々見るパチンコにはまって旦那の知らない間に闇金からお金を借りて、借金まみれになってしまう主婦のようにならないか心配なので、願わくば他の趣味を持ってほしいのである。
そこでパチンコのリスクを言葉で説明してもよかったが、実際に身を持ってお金を失うリスクもある事を経験した方が分かりやすいのではないかと考え、ピナちゃんとパチンコ屋へ遊びに行く事にした。
一人1万円の予算を握り締めパチンコ屋へと向かったが、今回は負けて痛い目に合う事が目的なので、ピナちゃんには申し訳ないが客の少ない寂れたホールを選んだ。
店内を見渡すと客はまばらで閑散としており、パチンコ台に表示されている当日の大当たり回数も昼過ぎなのに軒並み0が並んでいる。
これはいける!(負ける)
そう確信した私はピナちゃんに「好きな台を選んでもいいよ」と伝えると、「コリじゃないデス(`・ω・´)」と指をピッピッと動かした。
ピナちゃんが聞いたのはスロットだと判明し、スロットコーナーへ移動すると「あっ、ルピン(‘A`)」とルパン三世の前で足を止めた。※フィリピンではルパンではなくルピンらしい。
スロットマシーンの前に二人並んで座り、各自1万円を投入するとメダルが50枚(千円分)が受け皿へと流れてきた。
ピ「コリだけ(´・ω・`)?」
私「これは千円ぶんだよ。」
遊び方を説明してピナちゃんはパチスロデビューをしたが、ものの数分で千円分を使い切ってしまった。
再度メダル貸し出しボタンを押してメダルに交換すると、すでに2千円を使った事で顔に焦りの表情が表れていた。
ピ「もう止めたいデス。お金もったいないデス(´・ω・`)」
私「まだ2千円だよ?」
ピ「2千円だと卵たくさん買えマス(´・ω・`)」
なぜ卵換算なのが不思議だが、私の予想よりも早く思惑通りピナちゃんはギャンブルのリスクに気が付いてくれて、このメダルを使ったら帰ろうかと思っていた。
しかし普段は負けてばかりの私に神様が同情したのか、こんな時に限って大当たりを引いてしまったのである(涙)
ピ「アイッΣ(゚д゚;)」
私「当たったみたいだね……」
急に音がうるさくなったスロットマシーンに驚いていたピナちゃんだったが、当たった事を説明すると私の後ろに立ち喜びのダンスを踊り始めた。
受け皿にメダルが続々と流れてくるのを見て「オォーイ(*´Д`*)」とご満悦のピナちゃん。
この大当たりもすぐに終わるだろうと思い、思い出作りのために「ピナちゃんチェンジする?」と聞いてみると、すごい勢いで何度も頷いてきたのでピナちゃんと交代した。
その結果
何て引きしてるの?
連続で当てすぎて大当たりが終わらないのである(驚)
その後もピナちゃんは怒涛の大当たりを続けて、痛い目に合うつもりが終わってみれば12万円超えの勝利になってしまった(予想外)
運が良いのか悪いのかパチンコにきたことが完全に裏目に出てしまい、味を覚えてまた行きたいと言い出すのではないかと心配になったが、ピナちゃんに聞くと私と一緒でないと行きたくないと言っていたので一安心である。
※ピナちゃんが風呂の準備ができたとプレッシャーをかけてきますので、これまでのコメントへの返信は後日行います。すみません。
長い間、更新ができず申し訳ございませんでした。それもこれも海外旅行へ行った事のない不動産会社の社長から「10月に家族でマカオへ旅行に行くから、練習しておきたい」と分けのわからないお願いをされてしまい、「ツアーに申し込んでください」と[…]