母親との絶縁を決意

この記事は保釈金の支払い要請を拒否の続きです。シリーズを最初から読むにはこちら

親族に助けられ保釈されたママは帰宅するなり、保釈金を出さなかったピナちゃんへ怒りの長文メッセージを送ってきた。

数行読んで内容は理解できたので、残りは読まずに削除して返信をすることもなかったのだけど、数時間おきに追撃のメッセージが届くのである(汗)

そんな大人気ない事をするから親子関係が悪くなるし、保釈金を払ってもらえないんだぞ!

 

ピナちゃんは「最後に1回ママとお話シマス( ´・ω・)」と寂し気な表情で私に伝え、ママに電話をかけた。

興奮した様子のママが怒鳴り散らしているのが電話から漏れている。

しばらく黙って聞いていたピナちゃんはママの言葉が途切れると、優しくゆっくりと話しかけて気持ちを伝えた。

 

ママの気持ちもママが変わらないこともよく分かったよ。私はママと仲良くしたかったけれど上手くいかないね。それはこれからも繰り返しになると思う。

だから、ママが困らないように仕送りはするけど、もう私に連絡をしないで。

ママ元気でいてね。愛してる(´;ω;`)

 

だいぶ省略してるけど、こんな感じの言葉を途中でママに怒鳴られながらも、最後は涙をポロポロとこぼしながら気持ちを伝えた。

苦しい決断をした娘に対して思い通りにならないのが気に入らないのか、ママはピナちゃんの心をえぐるような汚い言葉を投げかけ電話を切った。

どん引きである。

 

「私はお母さんいなくなりマシタ(´;ω;`)オオン」とママの連絡先をブロックして泣くピナちゃんを慰めながらも、今回の決断でママと直接関わることが無くなるなら、ピナちゃんが苦しんだり悲しんだりすることの9割くらいは解決するのではないかと思っていたが・・・

ピナちゃんがママへの連絡だけでなく仕送りさえもやめる、ダメ押しの事件が発生する(血涙)

 

ピナちゃんはママとの決別を決意していたが苦しめたいわけではなく、会ったり話をしたりする事はもうないけれど、ママが衣食住に困らないように陰ながら生活を支えるつもりでいた。

只々傷つけるだけの言ってはいけない言葉をぶつけられても、ママを想う気持ちは残っており、ギリギリの所で踏みとどまっていたのである。

 

しかし、1週間も経たないうちに新たな問題が発生した。

ママが警察の留置場に拘留されている間、ママの妹の娘であるエレンが毎日食べ物等の差し入れを留置場まで持っていってくれていた。

ピナちゃんは娘である自分の代わりにママを助けてくれているとエレンに感謝していて、保釈後にお礼の意味を込めて僅かばかりエレンに送金した。

 

「本当にもらっていいの!生活が厳しかったから助かる」とエレンから連絡がきて、「時々でいいからママの様子を見てあげてね」とピナちゃんはお願いをした。

エレンは夫と子供2人で暮らしていて、20平米にも満たない小さな家を建てながら住んでいるのだけど、資金不足で材料が買えず半分屋根のない状態で暮らしていたので、屋根の材料が買えると興奮していた。

 

だが、エレンに喜んでもらえてピナちゃんがご満悦だったのも束の間、翌日、エレンが泣きながら連絡をしてきた。

エレンがお金を受け取ったことをエレンの母親から聞いたピナちゃんのママが、エレンに詰め寄り謎理論を振りかざし全額強奪したのだ。

拘留中にあれだけお世話になっておきながら、保釈された途端に唾を吐きかける傍若無人ぶりに、ピナちゃんの心に少しだけ残っていたママへの想いが枯れてしまった。

 

ママが酷いことをしてごめんね。

ピナちゃんは再度送金する事をエレンに伝えて、送金した事はエレンの母親だけでなく誰にも言わないよう念を押した。

 

「私は怒りマシタ‼ 見てクダサイ(‘A`)」と眉間に寄せたシワを指さし怒ってるアピールをしてきたので、「落ち着け!」と指を広げて無理やりシワを伸ばした。

私の指を振りほどき、またもやキュッと眉間にシワを寄せるピナちゃんの顔を両手で掴み「おん!やんのかこの野郎」と笑いながらシワを伸ばす。

ピナちゃんはこれまでの人生でつらい事が多過ぎて、気持ちを紛らわせるためか、つらい事があってもおちゃらけて明るく振る舞う事があるのだけど、心の中は泣いているのだろう。

そんな時は気が付かないふりをして、私も一緒になって明るく振舞うけれど、とても悲しい気持ちになるのである。

 

その夜、「もう私の家族は太郎の家族だけデス(‘A`)」と、ピナちゃんはママへの連絡も仕送りもしないと私に伝えてきた。

 

翌月、ピナちゃんからの仕送りが送られてこない事に苛立ったママは、ピナちゃんに連絡をしたのだろうけど、ブロックしてあるので親族経由で連絡がきた。

案の定「親を何だと思ってるんだ!」みたいな事を言われたが、「あなたはママのことばかり心配するけど私にも心があります!怒ったり、悲しんだり、喜んだりするの!もう私に連絡をしてこないでください!」と言って、その親族をブロックした。

あの温厚なピナちゃんが怒ってらっしゃる(( ;゚Д゚)))

慣れない振る舞いをしたせいか今にも泣きそうだけど!

 

その場の空気を変えようと、「ピナちゃん!その調子で俺のことも罵って!はよ!はよ!」とまくし立てる。

・・・(‘A`)

・・・(‘A`)

もうちょっと早起きしてクダサイ( ゚Д゚)!

えっ?生活習慣?

思ってた罵られ方とは違ったけれど、「よし!まかせとけ!」と早起きを約束してピナちゃんを撫でくり回し、親族から連絡があるたび似たような感じで乗り切っている。

 

その後の変化

今日までピナちゃんはママと連絡をとっていない。

時々、親族から仲を取り持つような連絡はきていたけれど、関係性の薄い親族はその都度ブロックして連絡を取れなくしていると、今では親族からの連絡もほぼ無くなっている。

ママはピナちゃんという金のなる木を失って、以前のように気軽に借金はできなくなったが、ピナちゃんファミリーのボスであるバブイ君の父親からの援助で特に不自由なく生活はできている。

まぁ、その資金源はピナちゃんなのだけど(笑)

 

ママへの仕送りを中止するとバブイ君の父親に迷惑をかけるのは分かり切っていて、お世話になっているし流石に「知ったことか!」とは言えないのである。

ただ、バブイ君の父親は優しすぎて持ってるだけ他人のためにお金を使ってしまうので、送金していることはバブイ君の母親と私達だけの秘密にして、上手くやってもらっている。

 

親ガチャという言葉が少し前に話題になっていたけれど、私はこの言葉が好きではなかった。

親がどうであれ、自分で道を切り開くことはできると考えていたからである。

だけど、それは親が子に愛情を注ぐ当たり前の前提条件があって、その前提条件が崩れたピナちゃんのような家庭はまさに親ガチャ問題の対象になるのだろう。

 

ピナちゃんのママかどんぐりか親を選べと言われても悩むレベルだからね。

「自分どんぐりに育てられまして・・・」って誰かにどんぐりを紹介するのが恥ずかしいとかではなくて、どんぐりは会話をしたりできないけれど、搾取したり傷つけたりしてこないからである。

最後はちょっと何言ってるか分からない状態になってしまったが、ピナちゃんが夕食完成までのカウントダウンを始めたので、急いで書いているので許してほしい。

 

長らく続いたピナ山家とママとの問題は、ご心配をおかけしましたが一応解決?しました。

おかげさまで、とても穏やかに暮らしております。

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