この記事はお金の無心-プロのお仕事の続きです。
ピナちゃんは色々と理由をつけてお金をちょろまかそうとするママに対し、追加の送金要請があった場合は近所に住む親族にお願いして真実なのか裏取りを行うことにした。
すぐに人を信用してしまうピナちゃんが敏腕刑事のように疑うことを覚えたのだ(驚)
密偵として抜擢されたのは数少ないピナちゃん派閥に属するエレン。
ママの妹の娘でピナちゃんと歳も近く、ママがマニラを離れ妹の住む田舎で暮らし始めて振り回されているママ被害者の会の一人である。
ちなみにピナちゃん派閥は今回密偵をしてくれたエレン、バブイ君、デニス(戦力外)の4名しかいない弱小派閥である。
私たちが頼りにしている一族の大黒柱バブイ君の両親も表立って私たちの味方はできず、中立という立場を保ちながら裏で手を差し伸べてくれている。
1週間もすると何もなかったかのように、再びママから「食べる物がなくなりそう」と送金要請があったので、ママの家にエレンを送り込んだ。
エレンからの報告によると、ママの家に食料の備蓄は十分にあり、そればかりかママは妹(エレンの母)の家で飲み食いをしているので、それほど食料は必要ないらしい(汗)
舌の根の乾かぬうちに、また嘘をついてお金をちょろまかそうとした事が発覚したのである。
伏兵が出現
情報の出どころを隠すため食料の存在を指摘することはできないが、鋼の心で挑むと誓ったピナちゃんは「送金したお金でやりくりしてください」とママの送金要請を断った。
すると、フィリピンあるあるなのだけど、ママは同情を買うように親族へあることないこと連絡し、真に受けた関係のない親族が横から口を出してピナちゃんを責めるのである。
ピナちゃんが毎月送金していることを説明しても、「足りないって言ってんだから助けてやれよ」と、ママに頼られ俺が話をつけてやるとでも言ったのか、間違った男気を見せられ話にならない。
それでも鋼の心を持つと決めたピナちゃんは「送金はしません」と、これまでなら折れる所を断った。
しかし、親族のおじさんは「ピナの考えは間違ってるぞ」と諭してきたり、「ピナが親を助けないなら俺達が金を出して助けるけど、娘なのに本当にいいのか?」としつこく送金を迫ってくる。
私にはリアルタイムで会話の内容は理解できないが、何度も「お金は送りません」と繰り返すピナちゃんがプルプル震えてきたので、スマホを取り上げ「こいつらとは話すだけ無駄だよ」と通話を切った。
電話を切った後も正義感に駆られたポエムのようなメッセージを送りつけてきて、ピナちゃんはママのせいでみんなに迷惑がかかるかもしれないと心配していたが、こんなタイプの人間は安全な所から良い人ぶって自分が気持ちよくなりたいだけで、いざ身銭を切るとなれば言い訳を並べて金は出さないものである。
似たような感じの連絡が数名からあったので、ママはしっかりと親族に根回しを行い、今回は外堀から埋めてくる作戦なのだろう。
さらに密偵のエレンから、ママが近所の人たちに「後でピナが払うから」と借金をしているとの一報が入る。
ピナちゃんはこれまでのようにママの尻ぬぐいをする気持ちが無くなっているのに・・・
つづく・・・
ピナちゃん派閥のメンバー記事
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