熊本県で地震が発生した事に気が付いたのは仕事から帰宅してテレビをつけてからだった。
テレビ画面に映し出される熊本の惨状に驚いたが津波の心配はないとの事だったので、その後立て続けに地震が発生すると思っていなかった当初は、ここまで被害が深刻な物になるとは考えていなかった。
地震から二日目にピナちゃんと一緒にニュースを見ていると、避難所で生活する人達の食料が不足していると報道されていた。
それを見たピナちゃんは、「今からたくさんおにぎりを作りマス。ここへ持っていきマショ(´・ω・`)」と言い出したのである。
しかし私達が住んでいる所から熊本県までは遠く離れている。
熊本県の場所を把握していないピナちゃんに持っていける距離ではない事を伝えると、「何かヘルプはできないデスカ(´・ω・`)」と、被災した人達が心配な様子だった。
何か行動をしようとするピナちゃんに比べて、日本の事なのにもう少し事態が落ち着いてから考えようと、何もしようとしなかった自分が恥ずかしく思えた。
現地にいない私達ができる事は何があるだろうか?
災害支援の知識に乏しい私が思いつくのは物資を送る・寄付・故郷納税くらいである。
しかし物資を送るにしても個人がむやみやたらに動いては、かえって迷惑になると聞いた事がある。
そうなると寄付が最良の手段なのではないかと思い、「お金を熊本県にセンドしてあげたらどうかな?」と提案すると「イイ考えデスネ(・`ω・)b」とピナちゃんも賛同した。
それから数日経過し、仕事から帰宅するとピナちゃんから8万円を手渡された(驚)
私「えっ、こんなに寄付するの?」
私が密かに行っているピナちゃん積み立てがあるので実際にはそれなりに貯金はあるものの、その貯金の存在をピナちゃんは知らない。
ピナちゃんが認識していて自由に使えるお金は、食費の残りやお小遣いをコツコツと貯めているお金だけなので決して多くはないのである。
私「寄付はたくさんの人が少しずつヘルプするから無理をしちゃだめだよ。」
ピ「それは4人デス。1人違いマス(`・ω・´)ダイジョブ」訳:そのお金は4人分です。
私「どういう事?」
ピ「日本はフィリピンに問題あったらいつもヘルプするデショ(`・ω・´)」
ピ「でもフィリピンはお金ないから日本をヘルプできないかもしれマセン(`・ω・´)」
ピ「だから今日みんなでお話しシマシタ(`・ω・´)」
ピナちゃんは昼の間に友人のフィリピーナであるジェシカとリザに声をかけて、皆で寄付をしようと集まっていたようなのである。
そこへジェシカの友人のフィリピーナも一名加わり、一人2万円ずつ寄付をする事にしたのだった。
しかしどうやって寄付をしていいのか分からないので、どこへ寄付をするかは私に一任するとの事でピナちゃんがお金を持って帰ったのである。
それほど余裕のある暮らしをしているわけではないのに快く2万円も寄付をしてくれるなんて…
フィリピーナ達の優しい心遣いに日本人を代表して、確定申告の寄付控除を受けない分もプラスして美味しいものを食べに連れていってあげようと思った。
また地震大国の日本に住む私達は日ごろから地震に備えて複数の逃げ道の確保、家族との集合場所の確認、水や食料をはじめとした防災用品を用意しておく必要があります。
今回の地震では木造住宅だけでなく軽量鉄骨造の建物の被害も多いと聞いています。
特に1981年6月以前に建築確認を受けた建物は新耐震基準が適用されていませんので、木造や鉄骨造はもちろんですがRC造であっても注意を払う必要がありますのでご注意ください。
熊本をはじめ九州で被災された皆さま、これ以上被害が広がらず地震が終息し一日でも早く落ち着いた生活ができるようお祈りします。
——-追記——-
おい太郎!預かったお金は本当に送ったのか?と、日ごろの言動が適当なので心配される方がいてはいけませんので、念のため画像も掲載しておきます。
今回はフィリピーナ達の善意を記事にしましたので、太郎株を上げて良い人に思われたい所ではありますが、私個人の寄付額やその他の支援については割愛させて頂きます。