私はこれまで所有マンションの空き部屋を利用して趣味の日曜大工を行っていたが、近頃その程度では満足できない体になってしまった。
もっと手の込んだ日曜大工を行いたいと思うようになり、田舎の朽ち果てそうな格安戸建物件を購入して再生させようかと企んでいる。
完全に趣味なので再生して転売しようとは考えておらず、長い年月をかけて遊び倒して、山中にぽつりと異彩を放つ家を完成させ、地域住民の方に「あの家は何なんだ?」と不思議に思ってもらいたい。
先週も私の求めるボロ戸建てを探しにピナちゃんと物件見学ツアーにでかけていたのだが、そこで桜が並ぶ美しい道を見つけた。
今年は花見をしていなかったので良い機会だと思い、物件見学は中止して花見をする事にした。
私「ピナちゃん、今から花見をしよう」
ピ「ハイ(*´Д`*)」
ピ「アイッ!!でもお弁当がアリマセン(´・ω・`)」
花より団子のピナちゃんは弁当の無い花見では楽しさが半減してしまうので大問題なのである。
私「よし、スーパーを探してお惣菜やおにぎりを買おう」
ピ「良い考えだと思いマス(*´Д`*)ウーイ」
弁当を手に入れるため適当な道を走りスーパーを探していると、初めて見る地域密着型のスーパーを発見したので、おにぎり、サンドイッチ、カラアゲ、メンチカツ、イカゲソ等を入手し、再び桜の咲いている場所へと引き返し、車に常備しているシートを広げて即席の花見会場を作ったのである。
桜に見惚れるピナちゃん
桜を見ながら買ってきたお惣菜を食べ、せっかくなので読書をしようという事になったのだが、満腹になりテンションの高くなったピナちゃんは、何を思ったのかその辺の道を全力で走り始めたので、私は気にせず本を読みはじめたが、すぐに遠くからピナちゃんの声が聞こえた。
エイ(*`Д’)!! ※訳:走ってる所を見てくれよ。
((何がしたいんだい?))
聞こえなかったふりをして読書を続けていると、私が見ていない事に気が付いたピナちゃんはシートまで戻ってきて耳元で歌を歌い始めた。
どうやら読書の邪魔をしたいようなのである。
私「何?読書はしないの(笑)」
ピ「太郎が私をキャッチしたら勝ちデス(‘A`)」※全く話を聞いてない。
私「鬼ごっこするの?」
ピ「ゴー(‘A`)!!」※全く話を聞いてない。
数秒後
(´・ω・`)早いナマント・・・
10秒もしないうちにピナちゃんを捕獲したのでシートまで抱えて戻り、本の続きを読んでいるとピナちゃんは落ちている桜の花びらを集め始めていた。
そんなに集めて何をするのだろうと思っていたら、あろう事か読書中の私の髪に花びらを散りばめてくるのである(汗)
桜色に染まった私を見て「ハッラー!似合いマスネ.。゚+.(・∀・)゚+.゚」と、目を輝かせて写真を撮っていたので、意外とピンクの髪が似合うのかもしれないと写真を見せてもらったが、どう贔屓目に見てもキュートさは無く
オカマ崩れのオッサンであった(涙)
私「ピナちゃんは似合うんじゃな・・!?その鼻どうしたの(|| ゚Д゚)?」
(`・ω・´)?
いつの間にかピナちゃんの鼻が異様に黄色くなっているのである。
アレルギー症状が出たのかと思い、焦って黄色くなった鼻に触れて様子を見ると私の指も黄色くなった。
あ、花粉だこれ。
突然鼻が黄色くなったので驚いたが、原因が分かったので気を取り直して携帯の待ち受け用に、桜の花びらとピナちゃんのコラボ写真を撮影をしたのであるが思惑とは異なる写真となった。
ふてこい顔のピナちゃん
目線を入れたので分かりにくいが、とてもふてこい顔をしているし、食べかけの団子を持ち、花もサイドではなくセンターに付ける斬新なセンスをしていて、いつもの天使のような美しさはないものの「これはこれでありだな。」と、待ち受け写真に設定した。
同じマンションに住むガーデニング友達のおばちゃんから、鉢に植えられた小さな桜の木を頂いた。花見を考えている時期で我が家でも桜の話題で持ち切りだったので、ピナちゃんが喜ぶ事は明白であった。 私はお礼にサボテン[…]