親への仕送りで喧嘩

また今月もピナちゃんのママから仕送りの増額要請があり、ピナちゃんとママが大喧嘩になった。

これまでママは仕送りの増額の事で喧嘩になっても、ピナちゃんが断れば文句は言うが翌月に要求を繰り越す形で収まっていたのだが、今回は断った後も連日ピナちゃんに怒ったり泣き落としたり情に訴えたりと、色々手を変えてメッセージを送ってきて、交渉を中断する気配がみられなかった。

 

そんなに揉めるのなら増額してやればいいじゃないか!太郎の甲斐性なし!と思うかもしれない。

しかし過剰な仕送りは生活水準を引き上げてしまい、私の仕事に問題が起こった時に同額の仕送りをする事ができなくなるし、お金を手にしたママはフリーダムなのでお金目当てで良からぬ輩が周りに集まってくるのも問題になる。

 

以前ママの誕生日に「病気になったりして急にお金が必要になる事があるから」と、貯金をしておくように伝えてまとまったお金を送ったことがあった。

だが見事なまでに豪遊し数日で使い果たしたのを見て、お金があればあるだけ使ってしまうのだと諦めて、現在は毎月決まった金額を送り何か問題が起こった時はその都度送金するようにしている。

 

今回の増額リクエストの理由は近々家族(従妹や兄弟含む)で旅行へ行くので、旅費が欲しいとのことだったが、ピナちゃんが叔父さんに聞いても、旅行の話は初耳だと言うので真偽は定かではない。

ピナちゃんは急にお金が必要になるこんな時の為に、毎月少しずつ貯金をするようにママに伝えているので、今回も貯金の大切さを説明したが、「無い物は仕方がない、一人だけ旅行に行くなと言うの?」と、仮に旅行が本当でも自業自得なのではないか?と思うのだが、フィリピンではお金が無ければお金を持っている者が助ける文化なので、当然のように援助をするよう連絡があるのだ。

 

今回ママとピナちゃんの喧嘩がいつもより拗れたのは、ママが私への不満を口にした事も原因の一つである。

追加の仕送りを断ったピナちゃんに対して、「他の日本人に嫁いだ家は毎月8万ペソ(約20万円)貰っている。太郎が仕送りを渋っているんでしょ?」と、比較対象のご家庭が富豪すぎて驚く発言をしたり、「太郎はこの金額で生活できるのと思ってるの?全然足りないよ!」と言うのだ。

確かに私はフィリピンでの生活費を詳しく知っている分けではないが、その発言をフィリピン育ちのピナちゃんにした所で、十分生活はできるし貯金もできる事を知っているので反論されてしまい、ママの思惑通りには話は進まない。

 

現在ママはマニラを離れて空気の良い田舎の妹の家に住んでいて、生活費が足りないのは妹の家族全員分の食費や電気・ガスなどをママが払い、その変わり料理や掃除等、ママの身の回りの世話は妹一家がしている。

お金が足りないと言う前に家の事を手伝って食費や光熱費を割り勘にしたり、何で最初にママの生活を見直さないの?とピナちゃんはご立腹なのだ。

 

ママのこのような発言をピナちゃんは私への文句だと受け取り、「太郎へアリガトの気持ちナイデス。ママにセンドは止めマスヽ(#`Д´)ノ」と言い出しママへ「来月から仕送りはしない」とメッセージを送り、売り言葉に買い言葉でママも「あなたは子供なのに親の面倒もみないのね」という感じの返信がきて泥沼状態になっている。

それを知りママの生活はどうするんだと私が焦り始めたのである。

 

ママは仕送りを貰って当然だと思っており、心の中では認めたくは無かったが私への感謝の気持ちが無いことは前々から気が付いてはいた。

それでもピナちゃんを産んでくれた母親なのだと割り切り、尊敬と感謝の気持ちを持ちこちらからの一方的な愛情になってしまうが送金やプレゼントを送っていて、今回の発言に対しても少し淋しい気持ちはあるが怒りはなく、むしろ何てアグレッシブなんだと言う思いが強い。

 

あまりに拗れ過ぎて修復できない親子喧嘩に発展してはいけない。

完全にノープランだったが私が話せば楽々と解決すると言った顔で「気にしなくていいよ明日俺がママと話をしてみるから」と伝え、翌日ピナちゃんに連絡を取ってもらったのはいいが、電話する事をメールで伝えていたのにママが電話に出ないのである(涙)

ママとの喧嘩中に怒ったピナちゃんが、「ママが文句を言っている事を太郎に伝える!」と言ったのを気にしているのだろうか?

 

電話に出ない事にも腹を立てたピナちゃんは「来月から仕送りはしないで」と言っているが、仕送りをしないとこれまでのように叔父さんに援助を求めるだろう。

それに唯一人の肉親であるママとピナちゃんの関係がこれ以上悪化するのも避けたいので、仕送りは継続しながらも上手いこと二人の仲を取り持ちたい所なのだが、拗れた原因の当事者である私では力量不足で問題の解決は難しそうなのである(涙)

 

こんな時にフィリピンで私が頼るのも叔父さんで、仕事をして疲れている所に申し訳ないのだが、明日の夜に電話をする時間を作ってもらったので恥ずかしい話だが相談に乗ってもらおうと思う。

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