先日の記事では大変ご心配をおかけいたしました。
また多くの方からアドバイスや心温まる励ましの言葉を頂き大変嬉しく思います。ありがとうございます。
その後の妻の様子ですが、フィリピーナ特有の「悲しい事があってもすぐに立ち直る性格」をいかんなく発揮し、翌日には元気に公文へ出かけていきました。
またフィリピンの家族も、妻からJの話は事実と異なると説明しましたので「やっぱりそうか!」と状況を理解しております。近所での噂話も少し時間を必要とするかもしれませんが、真実は伝わるであろうとの事です。
今後のJへの対応ですが取るに足らない内容ですので、妻には相手にしないように言ってあります。
もしクドクドとまとわり付いてきたり、Jの旦那がコンタクトを取ってきた場合は、居住地が離れている事を最大限に利用して、ビデオコールの画面に私のキン〇マを映し、可能な限り煽りまくってやろうと思います。
唐突ですが本日髪を切るために友人が経営している床屋へ行ってきた。
お世辞にも華やかな店舗とは言えず、奥様と二人でやっている3席だけの小さな床屋なのだが、地元の人達に愛されている。
私が長年通っている為にピナちゃんもこの床屋で髪を切っているのだが、9割以上を男性客が占めており、初めてピナちゃんを連れて行った時は友人も気を使って「美容室に行きたいんじゃないの?」と聞いてきたが、フィリピンで美容室に行った事がなく、バーバーと呼ばれる所で2年に1度100円位で髪を切っていたピナちゃんは、失礼な話だがちょっとボロイ位が落ち着くらしい。
この床屋は地域密着型のため長年通っている常連客が多く客同士も顔見知りになっており、新参者のピナちゃんは友人だけでなく、客のおじ様達からも可愛がってもらっているので床屋へ行くのが楽しいようで、私が髪を切る時は付いてきてくれる。
私が髪を切っている間は時間を持て余すので、当初は待合スペースの本や散らかっている物を整理整頓する位であったが、現在は落ちている髪をホウキで掃き、雑巾で窓を拭き、年配のお爺さんがいれば肩を揉んであげて床屋のアルバイトのようである。※友人には許可を取ってあります。
これは友人の奥様が料理の本を一緒に見ながら色々と教えてくれるので、そのお礼という事もあるのだろうが、ピナちゃんの性格的に手伝うのが好きなだけという所もある。
小心者のピナちゃんは知らない場所では私の側から離れないが、周りが良い人達だと分かると水を得た魚のように自由に動き回るのである。
時々「お小遣いをあげてもいい?」と聞いてくる年配のお客さんもいるが、ピナちゃんが好きでやっているだけなので丁重にお断りして気持ちだけ頂いている。
その代わりに、いつも友人の奥様がお菓子をくれるので満足そうにしている。
今日も隣の席のオジサンに毛染めをしようと準備をしている友人を見て、ピナちゃんが「手伝ってもいいデスカ(・∀・)」と言い始めた。
さすがに熟練の技術がいる事だろうと思い「難しいから駄目だよ」と言ったのだが、オジサンは何故か乗り気で「失敗してもいいからやってみるかい?」と言い出したのである(驚)
さらに友人も悪乗りして「簡単だから大丈夫だよ!」と言い始め、床屋の免許的なものは必要ないのだろうか?とも思ったが、何故かピナちゃんも自信がありそうな顔をして私の許可を待っているようなので、お言葉に甘えてアルバイトの実務体験をさせてもらった。
ゴム手袋を借してもらっただけで「アーイ! プロフェッショナルみたいデス(´∀`*)」と大騒ぎである。
喜ぶピナちゃんを見て、小さな床屋ならではの自由な対応と、リスクを考えず初対面のフィリピン人女性に頭を差し出す勇気あるオジサンに感謝した。
ウヒーオモシロイ(*´Д`*)
アルバイトから床屋見習いに昇格したピナちゃんは、楽しそうにドロドロの液体をオジサンの頭に塗り始めたのだが、先ほどの自信に満ち溢れた顔は何だったのか?と思うほど下手である(滝汗)
おでこに液体をベッタリと付けては友人がタオルで拭き取り、その直後に見習いアルバイトがミスをして再びおでこに付ける作業を繰り返していた。
残念ながらピナちゃんには床屋の才能は皆無である。
液体を塗り終えたピナちゃんは本人としては満足のいく仕事だったのか、いっちょまえに「フー (‘A`)」と、良い仕事したぜ!という顔をしているが、一生懸命に友人が塗りなおしていた。
すでに私の髪は切り終えていたので帰る事はできたのだが、せっかくなのでオジサンの仕上がりを見ていこうとなり、髪が染まるのを待つ事にしたのである。
お「こんなバイトがいたら毎週来るのにな(笑)」
友「本当ですか!ピナちゃんにアルバイトしてもらおうかな(笑)」
私「ピナちゃんの時給は高いよ(笑)」
ピ「時給(´・ω・`)?」
私「一時間のサラリーだよ。」
ピ「Σ(`・ω・´)ソデスヨ! 高いデスヨ!」
友「ピナちゃん、いくらなら手伝ってくれるの?」
ピ「……さ、三百円(`・ω・´)」
一同:Σ(゚д゚;)えっ!
ピ「!? ……に、二百円(´・ω・`)」
友「逆!逆!安すぎてビックリしてるんだよ!」
(((( ;゚д゚)))
フィリピンでは1日500円程度の給与で働いていたピナちゃんは、精一杯時給を吊り上げたつもりだったが、日本の給与体系は想像以上に高水準であり驚いていた。
勘違いしてはいけないので帰りに物価の違いなども改めて説明して、ピナちゃんはまたお金についての知識を身につけた。
友人と奥様だけで十分周るので床屋でのアルバイトは延期になったが、勉強の為にどこか友人の所へアルバイトに行かせてみるのも良いかな?と思った次第である。