フィリピン人と国際結婚をすると高い確率で出くわしてしまう、フィリピンの家族が持ち込む厄介ごと。
その多くはお金の問題である。
フィリピンの国策として円を呼び込む為に、国を挙げて問題を作る事を激奨しているのではないかと勘ぐってしまう頻度でトラブルは発生する。
お陰で日本での平穏な暮らしは定期的に荒らされることになる。
それは私達ピナ山家も例外ではない。
特にピナちゃんはすぐに人を信じてしまう性善説に基づいた考え方をするので、これまでも人に騙され利用され続ける人生であった。
幼くして育ての母との家を親族に奪われ、働き始めるとそのお金は全て実の母に取られ、欲しい物を我慢して少しお金が貯まると親類から「病院代が必要だ。必ず返すから」と言われ、人の良いピナちゃんは返してもらえないのにお金を渡してしまう。
来日してからピナちゃんが始めたフィリピンでのトウモロコシビジネスも、利益は出たのに結局資金の回収をお願いしていた親族が「子供が病気になった」と勝手に使い込み回収不能となっている。
本当に子供が病気で治療費が必要なら構わない。
しかし使う前に一言あってもいいのではないかと思うし、下衆な私は病気は嘘で騙しているのでは?と疑ってしまうけれど、ピナちゃんは本当に病気だったら可哀想だと追求することもない。
そんなお人好しすぎる性格なので、私と結婚して日本に持ってきたピナちゃんの荷物は、小さなカバンに収まる程度しか自分の物はなくて、「全部あげマシタ(´∀`*)」と笑っていたのを今でも覚えている。
日本人が騙される時は他人に騙されることが多いと思うけれど、フィリピンの場合だと親族があの手この手で騙してくる。
来日してからは日本人と結婚したことで、事あるごとに一部の親族から金の無心が行われた。
当初は親族からのお金の支援要請はスカイプで色々と理由をつけて私に直接言っていたけれど、全ての親族を助けるなんてできはしないので、最初から援助するのはママだけだと決めて鉄壁のディフェンスを見せると、「太郎はケチナマント」と諦めて、ピナちゃんへターゲットを変えた。
しかしピナちゃんは私のお金を大切にしてくれるので、フィリピンに住んでいた時のようにはお金を渡さない。
だけど私と違って優しすぎるので断るたびに心を痛めている。
中にはバブイ君の家族のように誠実な方々もいるのだけど、ピナちゃんの場合は騙したり利用したりしようとする急先鋒が実の母親である(涙)
実はピナちゃんは育ての母の遺骨を日本へ持って帰るため、5月にフィリピンへ里帰りをする予定を組んでいる。
フィリピンでは遺体を火葬せず墓に入れて、しばらく経ってから火葬する。
育ての母が亡くなった時は子供だったし火葬した時はお金がなかったので、育ての母の親族から骨を分けてもらえなかった。
しかしピナちゃんは日本でコツコツお金を貯めて、火葬にかかった費用を半分負担することで粉骨を分けてもらえることになり、大好きだった育ての母との再会を心待ちにしている。
ピナちゃんは里帰りの機会に久しぶりに実のママや友人達と会うことも計画していて、田舎にいるママをマニラへ呼ぶ交通費や食事代はこれで足りるかな?と、お小遣いをやりくりして調整していた。
しかし一昨日、ピナちゃんの計画は砕け散った。
すでに飛行機も予約しているのに「5月は祭りがあるからマニラには行かない」とママが言い出したのである(涙)
実の娘との再会よりも祭りを選ぶのかい!?
ピナちゃんは「ショガナイネ(’A`|||)」と落ち込んでいる様子だったが、トラブル輸出大国フィリピンはこれだけでは終わらない。
私が仕事から帰ると「オオーン(´;ω;`)」とピナちゃんが泣いていた。
もはやフィリピンの問題が降り掛かりピナちゃんが泣くのは、ピナ山家の風物詩のようになっているが、話を聞くとピナちゃんが育ての母の骨を分けてもらうために、フィリピンの親族に預けたお金をママが回収し使い込んだようで、そればかりか他の借金まで発覚し「後はピナお願い」とピナちゃんに尻を拭かせようとしていた(滝汗)
「あのお金は必要なのに何で使うの!!」とママを責めたようだが、「何で使ってはいけないの?何もするなってこと?」と逆ギレをかましてきて、さらに「ピナが母親の私にこんな事を言う」と悲劇のヒロインぶって近所や親族に触れ回り、それを聞いた親戚が「母親にたいして言い過ぎだ」と余計な忠告までしてきた。
ピナちゃんの母親なのでこれまでブログでも悪くは言わなかったけれど、控えめに言っても駄目すぎる母親である。
なぜこんなにも優しいピナちゃんを、しかも実の娘を困らせるのだろうかと不思議でならない。
これまでも度々ママと金銭トラブルで喧嘩になった記事を書いて、その度にピナちゃんを心配してくれている皆様から距離を置いたり現物支給にした方が良いとアドバイスを頂いて、私もその通りだと思うのだけど、ピナちゃんは心のどこかでママを信じたい気持ちを持っているし、私達が見放すと今度はバブイ君の家族へ依存してしまうため八方ふさがりなのである。
小学校の卒業式で歌った海援隊の贈る言葉に「信じられぬと嘆くよりも人を信じて傷つくほうがいい」という歌詞があって、子供の頃は何て素敵な歌詞なのだろうかと思っていたが、成長するにつれて人の汚い部分を見る機会が増えて綺麗ごとだけではやっていけないと気付き、傷つくくらいなら相手を疑ったり心の準備をするようになる。
ピナちゃんは歌詞のように人を信じて傷つき続けてきたのだけど、先日も勝手に家を売られかけたし度重なるママの横暴に今回は思うところがあったようで、「ママは私を愛してないかもしれないけれど、私はママを愛している。いつか私を愛してほしいと思ったから頑張ってきたけど、もうママを信じられなくなった」という内容の長いメッセージを送った。
ママからの返信はピナちゃんを気遣うものではなくて、お金を使った理由や言い訳が並べられていた。
ピナちゃんはママからの連絡を絶ち、ピナちゃんファミリーの大黒柱である叔父さん(バブイ君のお父さん)に連絡をして、また迷惑をかけるかもしれないと謝っていた。
だけど今日になって「too muchでしたかね(´・ω・`)」(訳:ママに言い過ぎましたかね?)と心配していたので、本当の意味で現実を受け止めて目が覚めるのはまだ先の事になりそうだけど、それまでは辛抱強く支えていこうと思うのである。
現在の妻の様子をご心配をおかけしてはいけませんので報告しておきます。
いつも通り大泣きした後でママとの連絡を絶ち、翌日(昨日)にはフィリピーナらしくすでに立ち直っております。
少し心配でしたので昨日は仕事の予定をキャンセルして一緒に過ごしていましたが、時折ママの行動を愚痴るものの気にしても何も変わらないと諦めたのか、いつも通り元気に動き回っております。