フィリピン料理の王様パンシットカントン!
フィリピン料理の王様とか言ってしまったけれど、私が個人的にフィリピン料理で一番好きなだけで日本での知名度は低めです。
ラッキーミーから発売されているパンシットカントンは、味にいくつかの種類があるのだが、押さえておきたいのは、下の画像のホットチリ味とカラマンシー味である。
左の物はサイズが一回り小さいが、パッケージにMade for Export(輸出用)と書かれているので、フィリピンで購入した場合は右の大きなサイズとなる。
パンシットカントン-ホットチリ味
唐辛子のピリリとした辛さが食欲を掻き立てるお勧めのテイスト。
蒙古タンメン中本のような翌日に水戸のご老公が悲鳴をあげる辛さではないので、激辛は苦手という方でも安心して食べる事ができる。
パンシットカントン-カラマンシー味
柑橘系のカラマンシーによる酸味がほのかに香り、これだけで食べると物足りなさを感じるものの、ホットチリ味と混ぜる事で眠っているポテンシャルを発揮するパンチラのような感じである。
パンティだけだと布切れだけど、パンチラになると希少性が増すのと同じ作用がカラマンシー味にあると伝えたかったが、ただの変質者のような表現になってしまったので忘れてほしい(涙)
(インスタント)パンシットカントンの作り方
ダバオ料理の鉄人の弟子であるピナちゃんに、本日は実際に作ってもらいました。
今回はホットチリ味×3、カラマンシー味×2の計5袋を混ぜて作ります。
この3:2の配合はインスタントパンシットカントンを食べ続けて辿り着いた、一番美味しさを引き出せる黄金比率となりますので、試される場合は参考にしてください。
麺が小さめなので大体これで2人前となり、私達夫婦のように食欲が旺盛だと足りないので、小食でなければ痛風待ったなしのフィリピンスタイルでご飯と一緒に食べるのがお勧めです。
袋を開封すると麺とは別に、見るからに体に悪そうな小袋が入っているので取り出します。
ピリピンクオリティですので、本来液体であるはずの物が結構カチカチに固まっていたりするので、温めて溶かす必要があります。
温めてみる。
溶かすのは別にやかんである必要はないので、温かそうな場所に適当に放置してください。人肌で抱きしめてもいけそうな気がしますが、袋の外側がすでにオイリーなのでお勧めできません。
フライパンか鍋に水を入れ沸騰させて麺を放り込みます。
インスタント麺は謎の粉やオイルで味を変えるのが普通なのですが、なぜか麺の種類が違います。
量産してコストダウンを図るよりも、それぞれの味に麺から個性を持たせる、品質重視の企業姿勢が伺えます。※でも時々変な物が入っていたりして問題になったりもします。
ゆっくりと箸で掻き混ぜて麺をほぐします。
湯気が熱かったのか、箸から菜箸に持ち替えます。
袋には3分と書いてありますが、焼きそば職人からのアドバイスとしては2分から2分半で十分です。
ここで一度ざるに移します。
面倒ならフライパンのままお湯を捨てても良いのですが、U.F.Oを湯切りする時に麺ごと飛び出して以来、軽くトラウマを抱えている私はピナちゃんにもざるを使用するようお願いしています。
ピシャコン!ピシャコン!とよく水切りします。
左にこっそり映り込んでいるのは、ダイソーでピナちゃんが保護した売れ残りのゴリラです。
通常であれば皿に盛り付けて謎の粉と混ぜるのですが、焼きそば感を大切にしたいので、もう一度フライパンに麺を戻して謎の粉を投入します。
体に悪そうな粉やオイルを全て投入したら、麺を炒めながら素早くそして丁寧に混ぜます。
知ったかぶりをして「乳化させてるんだ!」などと言うと料理人っぽくなります。
そして皿に盛り付けると完成!ドヤァ
「野菜とか肉を混ぜないのかよ!」と思われたかもしませんが、「お前らそれでもフィリピン人か!」とお聞きしたい!
いやフィリピン人じゃないよ…なんて聞きたくはない。
フィリピンのローカルフードであるパンシットカントンは、フィリピン人にとって無くてはならない料理で、むしろ日常にあって当然な空気のような存在で、主食であり、心であり、故郷なのだ。
そんなフィリピン料理の王様とも呼べるパンシットカントンに、素材の味を楽しむ事を放棄して野菜や肉などの余計な具材をぶち込んで食べる、まるで礼儀をわきまえていない行為は、日本人の故郷である畳を土足で歩くようなもので、もっと言うなら日本人の心である寿司にケチャップをかけてナイフとフォークを使って食べるのと同じであり、寿司をそのように食べる外国人を見て皆様はどう感じるだろうか?
パンシットカントンを食べる時は伝統に従い、何も加えず、工夫せず、疑わず、ただ素材の味を楽しみ誰もがフィリピン人になるべきなのである。(錯乱)
まぁ私は目玉焼きをトッピングして食べるのだけど(滝汗)
本当はただ野菜を上手い事ピナちゃんが使い切っていたので、混ぜられなかっただけなんや…
肝心の味であるがお国柄薬物でも入ってるんじゃないの?と思うほど中毒性のある癖になる味で、口へ運ぶと止まらなくなるほど美味しい。
祭りの屋台でこれを出されたら、周りの屋台からクレームがくるほどの盛況ぶりになると思う。
これは大袈裟に言っているわけではなくて、ネタにもなるし長い人生の中で一度は食べてもらいたい。
ただ残念ながら日本ではあまり流通していない(涙)
近所のスーパーなんかに売ってあれば気軽に買えるのだけど、日本に住んでいると手に入れるのが難しいし、手に入っても割高になる。
一番安く買えるのはフィリピン旅行へ行った時にお土産で買えば、一袋15円~20円程度で購入することができる。
いやいや行く予定がないよ!という場合はアマゾンで購入できるけれど、130円~180円と10倍に跳ね上がってしまう。輸送コストを考えると高くなるのは仕方がないし、日本の感覚だとそれほど高いわけではないけれど、イオン辺りで格安で取り扱って日本にフィリピン料理を広めて欲しいと願っている。
外部リンク:Amazon-パンシットカントン
最後に日本に住みながら現状最安値で購入する方法として、日本のフィリピン食材の問屋に卸してもらう方法も存在する。ちなみにピナ山家ではこの方法をとっている。
その方法は赤羽物産に卸先として法人登録するのである(汗)
私の所有する法人は不動産を扱う資産管理会社なので、フィリピン料理とは全く関係がないのだけれど、法人登録することで時々カタログを送ってくれるので、それを見て格安で購入することができる。
こんなカタログ
ただ最低注文ロットがあるので大量に食べる予定がなければ、現状はアマゾン一択となる。って締めようと思って、赤羽物産にリンクを貼ろうと思ったらオンラインショップ作ってた(驚)
送料はかかるけどパンシットカントンが一袋60円で売ってるやないか(笑)
私はこのネットショップで注文をした事はないのだけれど、色々なフィリピン食材を売っているので見るだけでも面白いです。
右上のTranslateボタンから日本語表示にもできます。ドヤァ
外部リンク:赤羽物産ネットショップ
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