1991年に放送されたドラマ「東京ラブストーリー」をご存知だろうか?
ドラマを見た事がない私でも、一人歩きしている「カンチSEXしよ!」のフレーズを知っている事から、その人気の高さをうかがい知ることができる。
もしかすると10代、20代の方は上記のフレーズすら知らない可能性もあるので、念のため簡単に内容を紹介すると、肩パットが流行していたバブル期の若者の恋愛模様を描いた作品で、現代では失われつつあるエネルギーが溢れ出しそうな時代と、やられると腹が立つであろう恋の駆け引きが見どころとなっている。
ただし、まだ3話しか見ていないため違っているかもしれない(汗)
先日、フィリピン人妻ピナちゃんの日本語学習のため、何か面白い日本のドラマはないかプライムビデオで探していると、一覧の中に東京ラブストーリーを見つけた。
ピナちゃんに「これは人気のあった昔のテレビドラマだよ」と教えてあげると、「昔の日本を見てみたいデス(・∀・)」とドラマの内容よりも、以前の日本の風景や暮らしに興味を持ち視聴を開始した。
フィリピン人スカウトの目利き
ドラマの冒頭で主人公のカンチ(織田裕二)がテレビに映し出されると、すかさずピナちゃんは一時停止ボタンを押した。
ピ「フィリピン人が主人公デスカ(・∀・)?」
私「違う!」
ピ「ハーフフィリピン人カイ?(´・ω・`)」
私「たぶん違うよ」
ピ「ほーん(‘A`)ポギ(男前)デスネ!!」
カンチ(織田裕二)フィリピン人説を払拭して再生ボタンを押す。
すると職場の同僚のリカ(鈴木保奈美)との会話で、カンチが「全然モテなかったから」と男前のくせに発言したものだから、ピリピン人は黙っていられず、またもや一時停止ボタンが押された。
ピ「モテないは嘘デス(`・ω・´)」
私「ドラマだからね(汗)」
ピ「フィリピンに来れば人気のアクターなれマス(`・ω・´)アコ分かる」
日本の芸能界事情に疎いピナちゃんは、すでに日本でも不動の人気を誇る実力派俳優を相手に、フィリピン芸能界での成功を確信しフィリピン行きを切望していた。
再三にわたり一時停止ボタンを押されながらも物語は進み、次第に登場人物の関係が分かってきた。
東京ラブストーリーを全く知らない方のために、ユーザビリティの向上に努める私は相関図を作成したので、照らし合わせながら読み進めてほしい。
東京ラブストーリー人物相関図
特筆すべきはサトミ(有森也実)の存在である。
サトミはミカミ(江口洋介)に思いを寄せながらも、昭和のパロ助ことミカミが他の女性にアプローチしている事を知ると、あっちへフラフラこっちへフラフラと優柔不断ぶりを見せるのだ。
お陰でカンチは「イケル(‘A`)!!」とサトミに告白するのだけど、返事を保留にしたあげく、わざわざミカミにカンチから告白された事を連絡して反応を確かめる恋の駆け引きを行う。
私「純真ぶって実は悪女じゃねーか!!」
ピ「アエイ!!アエイ( ゚Д゚)!!」
サトミはミカミが興味がない素振りをみせると「これは手応えがねーな」と思ったのか、カンチに「私でよければ」と返事をする。
女性にモテない私は、どうしても弄ばれる側に感情移入をしてしまう(涙)
これにはピナちゃんも「カンチがカワイソデス(*`Д’)!!」とご立腹で、私に何とかしてやれと無理な事を言うのである。
さらにミカミが色々な女性にアプローチを繰り返すのを見て、「太郎は大丈夫デスカ(´・ω・`)」と浮気疑惑が現実世界へ飛び火して、楽しくドラマを見ていただけなのに「あれは江口洋介みたいな男前だから成立するんだ」と、やってもいない浮気の潔白を証明することになった(汗)
しかし男前フィルターを装着しているピナちゃんから見た私は、江口洋介ばりの男前なので「太郎はポギ(男前)だから(´・ω・`)」と心配するのである。
何とか状況を打開しようと「このアクターの奥さんはすごくキレイな女性だよ」と話を逸らすと、「見せて見せて(*´Д`*)」と食いついてきた。
森高千里の画像を見せると「ハッラー!!キレイデス(*´Д`*)」と浮気疑惑はすっかり忘れ、ご満悦の様子であった。
こんな感じで再々停止するため、1話50分のドラマを見終えるのに毎回1時間半かかる‥‥‥
1話ごとの終わり方がフィリピン人には刺激が強い
3話しか見ていない私が言うのもアレなのだけど、東京ラブストーリーは1話ごとの終わり方が秀でていて、毎回ピナちゃんには刺激が強いようで大騒ぎしている(笑)
例えば1話目の最後のシーン。
横断歩道の向こうにいるカンチの存在に気が付いていないミカミとサトミが、今にも何かしでかしそうな雰囲気を察したピナちゃん。
アーイ!!危なーい(゚Д゚≡゚Д゚)
カンチ!!声かけて!!(゚Д゚≡゚Д゚)
アーイ!!アーイ(゚Д゚≡゚Д゚)
私のTシャツを引っ張りながらカンチへ的確な指示を出すピナちゃんだったが、その願いもむなしくミカミはサトミにキスをする。
それを横断歩道ごしに目撃して落ち込むカンチを、さらに目撃したピリピン人。
ハッラー!!溶けそうデス(|| ゚Д゚)
アコは溶けそうデス(|| ゚Д゚)※意味不明
とにかくうるさい(笑)
東京ラブストーリーが周囲のフィリピン人へ広がる
ピナ山家にはビデオは1日1話のルールがある。
そのため1話見終わるたびに、興奮冷めやらぬピナちゃんは友人のフィリピーナ達へ連絡を取り、東京ラブストーリーの面白さを伝えるのである(笑)
日頃は強く何かを勧めることのないピナちゃんが凄い熱量でプレゼンしたからなのか、何名かのフィリピーナが東京ラブストーリーに興味を持ってしまった。
すでにプライム会員の者は問題ないが、プライム会員でない者は、わざわざ旦那さんに加入してもらってまで視聴を始めたフィリピーナもいた(汗)
驚くことにピナちゃんほど日本語を理解していないフィリピーナであっても、何となくストーリーが分かるらしく、先ほど日本のドラマの話でフィリピン人が盛り上がるという、中々見られない光景を目にすることになった。
フィリピーナ達がここまでハマったのは、織田裕二がフィリピン人から見ても男前なのに加えて、分かりやすいストーリーのお陰だろう。
今日もピナちゃんは「そろそろ見るのかな(・∀・)?」と4話目を楽しみにしていて、先ほどからチラチラと部屋を覗いてくるのである(笑)
もし周りにフィリピーナがいらっしゃいましたら、大興奮するばかりか恋人や夫に捏造された浮気疑惑が飛び火して面白いことになると思いますので、東京ラブストーリーを紹介してみてください(・`ω・)b
Link:プライムビデオ
Link:織田裕二オフィシャルサイト
私達夫婦は結構な頻度でレンタルDVDを利用している。主にピナちゃんの語学や日本文化の学習目的でドラエモンや日本のドラマ等を借りていたのだが、その事を友人と話しているとレンンタルDVD業界が震撼するサービスを教えてもらった。&[…]
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