これまでゴリラ系お料理ブロガーとして、ライブドアブログ時代も含めると6年に渡り、ブログを通して男の手料理を世の中に公開してきた。
たぐいまれなる才能のお陰か、私の作り出す洒落た料理の数々は、見る者、食べる者を魅了し、いつしか“ダバオ料理の鉄人”と呼ばれるようになっていた。
そろそろミシュランの調査員がきてもおかしくないのだけど、自宅なので探しきれないのかもしれない。
これだけお料理ブロガーとして名が売れてしまうと、意図しない結果を招く事もある。
ひとたび鉄人がフィリピン料理のカレカレを想像だけで作り、ダバオ風カレカレだと発表すると、ダバオで食べてもマニラで食べてもカレカレなんて同じなのに、NAVERまとめで”ダバオ風カレカレ”とまとめられ、「本当はそんな料理ないぞ!」と申し訳ない気持ちになるのである。
将来柴犬が飼いたい私は、犬を怖がるピナちゃんの恐怖心を払拭するため、一緒にホームセンターのペットコーナーへ行って特訓をしていたのだが、子犬に対しては全く怖がる様子をみせないので、自分よりも強そうな成犬が怖いのだと分かり、自分よりも弱そうな相[…]
少し前に公開した、ビッグカツ丼のレシピも料理業界に衝撃を与えることになった。
料理名で誤解されるかもしれないが、ビッグと言っても大きいわけではない。駄菓子のビッグカツを使用しているだけなのだ。
先日GDP(国内総生産)がマイナス6.3%と発表があったが、これから景気がさらに悪化し、家庭の財布の紐が固くなるのを見越しての節約レシピである。
一見すると美味しくなさそうな見た目だが、実際に食べると本当にまずい。あんなに美味しいビッグカツの旨味を見事に消し去っている。
この記事は行方をくらませたフィリピン人妻の続きです。 フィリピン人妻ピナちゃんがマニラのファミリーの下へ現れて、行方をくらませていた空白の時間について教えてくれた。 最後に私とピナちゃんが[…]
このようにお料理ブロガーとして確固たる地位を築くと、どうなるか分かるだろうか?
業界が動くのである。
この間、ツイッターにログインすると、1通のダイレクトメールがきていた。
開封すると、送り主は日本の加工食品業界を牽引するエスビー食品からで、スパムかと思って削除しようと思ったけれど、何だか本物っぽいため読み進めると、エスビー食品が主催する料理コンテストへの招待だった。
この料理コンテストで大賞をとれば、賞金50万円に加えて、エスビー食品と共同でレシピを商品化するというのである。
エスピー食品が加工食品業界を掌握しようと世界中から料理上手な猛者を募り、当然ながらその中にお料理ブロガー太郎も含まれていたのだろう。
だがダバオの鉄人と呼ばれる、いやヱスビー食品の申し子と呼ばれる私が参加してもいいのだろうか?
料理の神に愛される私が参加してしまうと、出来レースだと疑われないだろうか?
しかし漢なら、いついかなる場合でも挑戦は受けるものである。
食卓に自然としあわせを届ける、秘伝のおにぎりレシピを授けましょう!
商品化して株価をあげなはれ!
そんな決意を胸にメールを読み進めると‥‥‥
誘われてたのピナちゃんだった(血涙)
ろくに料理ができない私に、なぜ声をかけるのか不思議だったが目的はピナちゃんだったのだ。
学生の頃、頬を赤らめた同級生からラブレターをもらって浮かれていると、「〇〇君に渡して」と言われて心で泣いたのを思い出した。
私の古傷をえぐったエスビー食品の思い通りにさせるわけにはいかない。
誘われてないけれど、コンテストに伏兵として私も参加してみようと思う(錯乱)
皆様も秘伝のレシピをお持ちでしたら参加してみませんか?
ちなみに私は”秘伝のおにぎり”で勝負をかけようと考えております。
記事内で世界中の料理上手な猛者を募っていると書きましたが、本当は誰でも参加できます。見栄を張って申し訳ありませんでした。
「太郎!料理ができないくせにエスビー食品の方々に迷惑をかけるな!」
そんな声が聞こえてきそうだが安心していただきたい。
私はレンジが使えるようになったし、近頃こっそりと料理をしているので多分急成長している。
ピナちゃんのレシピ本を作った時に、コメントで動画のほうが分かりやすいと教えていただき、レシピは本だという固定観念に囚われていた私は衝撃を受けた。
その事が頭に残っていて、いつしかピナちゃんがYouTubeデビューする時のために、動画編集の練習と市場調査を兼ねて、先月からピナちゃんが眠った後で、様々な本格料理を作ってYouTubeに投稿していたのだ。
私はピナちゃんが喜びそうなことには時間を惜しまないのである(笑)
唯一の誤算は、どのような料理動画が好まれるのか調べたかったのだけど、チャンネル登録者が1名で調査どころの話ではなかった(汗)
登録者が伸びる気配がないため、音楽を消してASMR動画にする小細工をしてみたが効果は皆無である。
もう股間にバナナでも仕込んで女性層を取り込むくらいしか思い浮かばない(笑)
最後になりますが、ダバオ料理の鉄人による渾身の”ふわとろオムライス”をご覧ください。