ブログには書いていなかったけれど、昨年の12月から私達夫婦は離婚へ向けての話し合いをしていた。
よそのご家庭の!
離婚問題の当事者はブログに何度か登場している、ピナちゃんの親友カトリーナだ。
カトリーナの夫は筋金入りのタンバイ(ヒモ)で、生活の全てをカトリーナに依存しておきながら、浮気・盗み(家の金)を繰り返し、傍から見れば『何でそんなのと結婚したんだよ‥‥‥』と思う男性なのだけど、「彼を愛しているから全てを受け入れるわ」とフィリピーナ特有の感性なのか、夫の行動を悲しみながらも最後には許していた。
そんな愛情深いカトリーナが夫に愛想を尽かす出来事があった。
昨年、カトリーナの母が病気をして通院が必要になったのだけど、送り迎えができる家族がカトリーナしかおらず、当然カトリーナは母親を心配して送り迎えをする気でいた。
病院までの送迎のため、夫に理由を話して車を借りようとしたところ、何と「車は貸さない」と言われたのだ(驚)
※しかも車の名義は夫だけど、毎月ローンを払っているのはカトリーナ。
まさかの返答に夫を説得しようと試みたが、夫は義母と一緒になって「カトリーナが送迎している間の仕事はどうするんだ」と家業のレストランの心配をしていた。
「お前が働けや!」
誰もがそう思うだろう。だけど夫の家族と暮らすカトリーナに味方はいない。
そのような状況でカトリーナは、信頼しているピナちゃんとモーリン(もう一人の親友)に相談していたのだ。
しかし、長電話をするとレズビアンのモーリンの恋人がヤキモチを焼いてしまうので、ピナちゃんに相談する日が増え、いつの間にか私も巻き込まれてしまい、よく分からないタガログ語が飛び交う中で、分かったふりをして話を聞いていた。
結局、友人に頼み込み車を借りて、通院の日は反対を押し切り仕事は放棄して母親を送迎した。
そのことで夫は再びブチブチと文句を言ってくるらしいのだ。
カトリーナから泣きながら連絡がある度に憔悴しているのが分かり、ピナちゃんは悲しむカトリーナを見る度にご立腹なのである。
「別れたい」と漏らし始めたカトリーナに、「その家族はおかしいから離れた方がいいと思うよ」とピナちゃんも同意する。
親友の味方をするピナちゃんの気持ちも分かるけれど、夫のいない欠席裁判のような状況に公平な意見も必要だろうと、今後の人生を左右する状況だし『一度冷静になりましょう』との意味を込めて、夫を擁護する材料を捻りだそうとしたが‥‥‥
むしろ、以前ピナちゃんを泣かせた事を思い出して腹が立ってきた。
無責任なことは言いたくなかったけれど、私も一緒になって離婚を決意したカトリーナを後押しする形で、今後の生活についての計画を立て始めたのである。
このシリーズのつづき
この記事は離婚を決意したフィリピン人妻の続きです。ピナちゃんの親友カトリーナは夫や夫の家族からの仕打ちに限界を感じて、結婚生活に終止符を打つ覚悟を決めた。それでも夫を愛していたカトリーナは夫が目を覚ます僅かな可能性に期待して[…]
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