フィリピン人妻ピナちゃんのママが誕生日を迎える。
あまりフィリピンへ里帰りをしないピナちゃんは、毎年ママの誕生日には親族に送金して希望のプレゼントを購入してもらいママに渡してもらっていた。
人を集めて誕生日を盛大に祝う習慣のあるフィリピン。
フィリピンの誕生日会は主役が金を全額負担するため、ママが寂しい思いをしないように私も日本から誕生日会の経費を援護射撃している。
本当は面白家電を送りつけたい所なのだけど、ママは現金が一番嬉しいみたいなので甘んじてスポンサーとなっている(涙)
しかし今年はコロナウイルスが日本以上にフィリピンでは猛威を振るっていて、ママの住む田舎にもコロナ陽性者が出ており、糖尿病のママは感染してしまうと重篤化するリスクが高い。
そのため、生粋のフィリピーナであるママにとって苦渋の決断だったと思うが、『命には代えられないぜ』と規模を縮小し、数名の親族だけを集めて誕生日会をする予定になった。
誕生日会を楽しみにしていたママの気持ちを考えたピナちゃんは「かわいそデス(´・ω・`)」と、せめて誕生日会の質を高めてあげようと美味しい料理をデリバリーしてくれる店を探していた。
数日後、話を聞きつけた親族が「友達に頼んで料理の手配をしてあげるよ」と、用意できる料理の写真をピナちゃんに送ってきたが、写っていたのは肉とウインナーと揚げ物だった(汗)
「ママの病気(糖尿病)知ってますのに(´・ω・`)」
主役のママではなく自分が食べたい料理だけをピックアップする辺りは、『何て欲望に忠実なのだろうか』と笑っていたのだけど、フィリピンの田舎らしからぬ高額料金を提示された(血涙)
来日して調べることを覚えたピナちゃんは、名探偵の妻らしく親族のFacebookを辿りデリバリー元の正規料金を割り出すと、約4倍の値段をふっかけている事が発覚した。
ピナちゃんに高い値段を請求し、浮いた金を懐に入れようとしていたのである。
30%くらいなら気が付かないふりをして、手間賃として支払ってもいいけれど、4倍とは完全にカモ認定され舐められている。
「お前の家の前で毎朝バブイ君にウ〇コさせるぞって太郎が言ってる」
そう伝えるよう言ったが、ピナちゃんは気が弱すぎて「他を探しマス(´・ω・`)」と返信するだけで追及することはなかった(涙)
フィリピンには身近な親族からでも、隙あらば金を取ろうとする者が少なからずいる。
今回の誕生日会だけでも2名の親族が、上手いこと金をちょろまかそうとピナちゃんにコンタクトしてきた。
先ほど紹介した者とは別の親族の手口は花束だった。
「こんな花束があるぞ」と、花と一緒に丸めた50ペソ(約100円)札が刺された花束画像を送ってきて、それを見たピナちゃんも「面白い(*´Д`*)エッエッエッ」とご満悦で、参加者に渡してもらおうと値段を聞くと‥‥‥
1束2,000ペソ(約4,000円)!
その辺で摘んだような花を数本束ねたしょっぱい花束が2,000ペソもするわけがない。
銀座に住んでんのか?と思う価格設定に驚き「高いと思いマス(´・ω・`)」と返信したピナちゃんに、悪びれる様子もなく「間違えた2,000ペソの花束はこっちだ」と数本だけ花が増えた別の花束画像を送ってきた。
またしても過剰な請求をされている事に気が付いたピナちゃんは、「花はいりマセン(´・ω・`)」と断りを入れた。
「お祝いしたいだけですのに(´・ω・`)」
立て続けに親族からぼったくり被害にあいそうになり、ピナちゃんはしょんぼりしていたが、その日の夜にタイミング良く従兄弟のバブイ君から連絡があった。
ピナちゃんファミリーの時期大黒柱として期待される頭の良い太った優しい青年で、小さな頃はピナちゃんが面倒を見ていた。
日頃は女性に興味がなさそうなふりをしているが、商店建築(雑誌)と一緒にエロ本を送ってあげた所、内緒にしてくれと言いながら喜び私を呼ぶ名称もBossに変わった。
事の顛末を話すと、ピナちゃんを慕うバブイ君は立ち上がった。
「僕に任せてよ(`・ω・´)!」
バブイ君‥‥‥何て頼りになる漢に成長したのだろうか(涙)
優しく賢いバブイ君なら素敵な誕生日会の計画を練って、ママを喜ばせてくれるだろう。
ピナちゃんは必要な経費とは別に、お礼としてお小遣いを渡したそうだったが、バブイ君は「お金はいらないよ(`・ω・´)!!」と男前なことを言うのである。
しかしチラリと私を見て頷くバブイ君の表情に、男同士だからこそ分かる隠れたメッセージを感じ取った。
「お金はいらないよ(`・ω・´)!!((でもエロ本はいるよ!!))」
コロナウイルスの影響でフィリピンに荷物が届くか分からないけれど、誕生日会が成功した時には厳選したエロ本を送ってあげようと思うのである。
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