フィリピン人女性と日本人男性の国際結婚はうまくいかない事が多い。
フィリピーナのピナちゃんと結婚している私としては、他のフィリピン人と結婚されたご家庭も他人事とは思えず、余計なお世話だと知りながらも、仲良く添い遂げてもらいたいと願うのである。
そこで本日はフィリピン人女性との国際結婚において、夫婦円満に過ごすためにはどうしたら良いのか考えてみたいと思います。
国際結婚事情
国際結婚をした夫婦は1989年に初めて2万組を超え、ピークを迎えた2006年には4万4千組にまで増加し国際結婚の割合は日本の婚姻数の6.1%に達した。
そこからは年々減少傾向にあり2015年には2万組まで数を減らし、そこからは横ばいの状態が続いている。
その中でもフィリピン人女性との国際結婚は全体の23%を占めていて、中国人女性の37%に続き二番目に多い組み合わせとなる。
ちなみに国際結婚が減少に転じたのは、アメリカから「人身売買を容認している」と言われ、2005年に入管法が改正されたことが引き金となったからである。
フィリピン人女性との国際結婚の離婚率
政府発表のものを調べたけれど発見できなかった(涙)
そこでフィリピンハーフのSHERRYさんが厚生労働省の発表したデータをもとに、ブログで離婚率を計算していたのを見つけたのだが、衝撃的な数字となっているのでフィリピーナを妻に持つ方は心臓を叩いてからご覧ください。
フィリピン人女性との国際結婚離婚率
89%(滝汗)
引用元:SHERRY International Relationship
これはチワワと戦って勝つ確率でも、残尿感が気になる確率でもない。
フィリピン人女性と国際結婚をして離婚する確率なのです。
2位の中国が65%なので圧倒的である!
我がフィリピン軍は圧倒的ではないか!
もう離婚に全額BETしてもいい確率やね……
ただ気休めにしかならないのだけど、この計算方法は“その年に何人結婚して何人離婚したか”なので、減少傾向にある新たに国際結婚をした人数と、入管法改正前の国際結婚組の離婚数が混ざった数字となっているため、長期的に見れば実際の離婚率はもっと低い。
本当は○○年に国際結婚した夫婦が○○年までに何組離婚したので、国際結婚の離婚率は○年間で○%です。だと正確なのだけど、私には資料を見つけることができないのです(涙)
しかし長期的に見れば離婚率は下がると言っても十分すぎるほどの離婚率で、日本人とフィリピン人の国際結婚は最悪の組み合わせと言われても反論できない。
それは余りにも悲しいではありませんか!
私を含めてフィリピーナを妻に持つ日本人男性、これからフィリピーナと結婚しようとする日本人男性は、なぜうまくいかないか理由を考えて夫婦円満の秘訣を探しませんか?
10年後くらいには離婚率を下げて汚名を返上したいと思うのです。
フィリピン人女性との結婚がうまくいかない理由と対策
フィリピン人との国際結婚において、世間でよく言われている結婚生活が破綻してしまう理由と、その対策を考えてみたいと思います。
1.年齢差
一口に国際結婚と言っても多くの国があるわけで、その中でもフィリピンは少し特殊である。
突出して違うのが配偶者の女性との年齢差。
厚生労働省の平成28年度人口動態統計特殊報告によると、フィリピン人女性と日本人男性の結婚は、2位のタイを大きく引き離して18.5歳もの年齢差がある(驚)
夫が日本人で妻が外国籍の平均婚姻年齢表
妻の国籍 | 夫の年齢 | 妻の年齢 | 年齢差 |
フィリピン | 48.8 | 30.4 | 18.5 |
タイ | 47.1 | 34.6 | 12.5 |
中国 | 46.0 | 35.2 | 10.7 |
韓国・朝鮮 | 41.4 | 36.9 | 4.5 |
ブラジル | 33.9 | 29.7 | 4.2 |
アメリカ | 33.2 | 30.2 | 3.0 |
イギリス | 32.7 | 30.4 | 2.3 |
フィリピン組は何故こうも歳の差があるのだろうか……
それには3つの理由がある。(太郎調べ)
1.経済力の格差
日本とフィリピンでは経済力に差がある。それに加えて同年代のフィリピン人男性が働いていないことも多く、経済力を求めて年上の男性と結婚することを選ぶフィリピーナは多い。
2.年上が好き
多くのフィリピン人女性は他の国と同じく同年代の男性が恋愛対象なのだけど、父親のように甘えさせてくれる年上の男性を好むフィリピーナは、日本の女性と比べて多いように感じる。
実際に私の友人やピナちゃんの友人にも仲睦まじい歳の差夫婦はいる。
3.ビザ目的の偽装結婚
入管法の改正により日本で仕事をするのが困難となったので、合法的に日本で仕事をするために配偶者ビザの取得から永住権を取る事が目的の結婚だと日本人男性の年齢は関係ない。
対策
3番目のビザ目当ての偽装結婚が離婚率を跳ね上げている元凶だとも思うのだけど、1番目と2番目の愛のある結婚だとしても肉体の衰えにより妻が若い男に目がいってしまうこともあるだろう。
それを解消するためには筋トレである。
筋トレこそ正義なのである。
別にドラゴンフラッグを毎日しようと言っているわけではない。
日頃運動をしていない男性は一日に10分程度コロコロをしてみてはどうだろうか?
最初は膝をついてコロコロして、慣れたら膝を地面から離してコロコロすると、1ヵ月もすればお腹もシュッとして腕や胸にも筋肉がつくので、加齢に抗いフィリピーナを虜にするボディを手に入れましょう!(※ぽっちゃり好きのフィリピーナの配偶者は除く)
Amazon:コロコロ
2.金銭感覚
フィリピンでは未だにバブルの頃の日本をイメージしていることもある。
日本人と結婚するとお金を湯水のように使えると幻想を抱いていたのに、いざ結婚してみると「こんなはずじゃなかった」と思うのだろう。
これはフィリピンパブで知り合い結婚する場合に多い。
お目当てのフィリピーナを口説く時に良い所を見せよう見栄を張ってしまい、ブランド物をプレゼントしたり毎回高いレストランで食事をしたりと、実生活と乖離したお金の使い方をしていると誤解を招くことになる。
またフィリピンパブで働く女性はある程度の収入があり、フィリピンパブでの収入を基準に考えてしまうと、生活水準を下げて他の仕事をすることに抵抗がある場合もある。
貯金をするという習慣がない家庭で育った場合は、お金があればあるだけ使ってしまう。
ただ無ければ無いで何とかできる不思議な女性もいるけれど、最悪の場合は後先考えず色んな所から金を借りてしまい、気が付かないうちに多額の借金を抱えることもある。
対策
付き合っていた時に見栄をはってしまった場合は、恥ずかしがらずに結婚前にお金についてよく話をする。
デートの食事も3回に1回は天丼てんやへ行く(汗)※出店していない地域は吉野家でも可。
3.愛情表現の不足
愛の言葉を囁いたり、抱きしめたり、手を繋いだりして妻に愛情表現をしているだろうか?
「日本男児がそんな真似できるか!」と古風な考えの方は国際結婚に向いてない。
長年苦楽を共にした日本人夫婦であれば”言わなくても分かる”が通用したり、それを美徳と捉えてくれる女性も中にはいるだろう。
しかしフィリピーナとの結婚においては、そんな考え方は通用しない。
常に言葉や態度で愛情を伝える必要がある。
対策
毎日「I Love You」とハグは欠かさない。
週に一度くらいは安くても、スーパーで買ってもいいので、妻に花をプレゼントをしてはどうだろうか?
4.食生活
誰でも小さな頃から食べ慣れた食事を美味しく感じるもので、日本で暮らし始めても和食を受け付けないフィリピーナは大勢いる。
その場合、食卓に並ぶのはフィリピン料理や共通して食べられるものに限定された食生活となる。
フィリピン料理を食べる事が悪いと言っているのではなくて、和食が食べたいと思った時には和食を、フィリピン料理が食べたいと思えばフィリピン料理を食べられるようになるのが理想である。
特に日本で暮らすのであれば和食を食べる習慣がないと、夫婦間では問題がなくても子供がいる場合は学校給食や友達付き合いに影響が出るかもしれない。
私達の友人のフィリピン人夫婦もフィリピン料理主体の食生活だったが、子供達が全く和食を食べることができないので、成長と共に困る事が増えてきて和食を作るようになった。
対策
大前提として妻の食べ慣れているフィリピン料理を否定しない。
その上で和食も好きになってもらう努力をする。
寿司が苦手であればエビフライ巻き→炙りサーモン→サーモン→トロとステップアップするのも良いだろう。
ご家庭で和食を作るのは最初のハードルが高いので、本にフリガナを書いたり英語に翻訳したり、Youtubeで英語で解説してある動画を一緒にみたり、面倒だとは思わずに夫婦が揃って料理を作るのがお勧めである。
私は妻が作った料理はどんなに失敗していても残さず、どこか良い所を探して褒めちぎると決めている。
追記—–
YouTubeに和食料理チャンネルを開設しました。
フィリピン人妻が基本的な和食の作り方を丁寧に説明します。YouTubeの設定より字幕をONにすると日英字幕が表示されますので、外国人配偶者と一緒にご覧になってください。
またピナちゃんはこのブログの事を知りませんので、コメントして頂ける場合はピクピク料理長と呼んであげてください(懇願)
5.言葉の壁
付き合いたての燃え上がっている時であれば、言葉の壁はたいして気にならないが、結婚をするとなると話は別である。
それは深い意思疎通を図るためには、ある程度理解できる共通の言語が必要となる。
夫婦間の意思疎通であれば日本語である必要はなく、英語やタガログ語でも問題はない。
しかし日本で暮らすなら、日本語を話せたり読み書きできるようになるのは大切だろう。
だが現状は少し日本語が話せれば何とか生活はできるし、一緒に暮らす夫婦であれば何となく言っている事が分かることもあってか、深く日本語を勉強するフィリピーナは少ない。
だけどそれはフィリピン妻の将来の可能性を潰している。
日本語を勉強すると出来ることの範囲が大きく広がるので、嫌がってもなるべく勉強する機会を作ってあげてほしい。
暮らす国の言語ができないと以下のようなデメリットがある。
孤独を感じる
生まれ故郷から離れて日本へ来たフィリピーナが日本語を話せないと、夫側の家族や友人とコミュニケーションを取ることに苦労する。
住んでいる地域にフィリピン人コミュニティがある場合は孤独は解消されるが、日本語を話せないフィリピーナが集まると日本の文化や習慣に触れる機会がなく、小さなコミュニティが全ての世界となるのでそれはそれで問題となる。
依存してしまう
様々な手続きや病院での説明、子供が生まれれば学校行事に係わる全て。
これらの事を一人でこなすのは困難なので、日本人へ依存する状態となってしまう。
「妻が困らないように全て俺がやる!」という覚悟は大切だけど、それは本当の優しさではない。いざと言う時に妻が一人で何とかできるようになるには、どうすれば良いか考えてほしい。
対策
ゆっくりでも良いので夫婦で日本語を勉強する習慣を作る。
私がピナちゃんとの結婚生活を振り返って、最もやって良かったと思うのが敬語で話をするという事である。
私と付き合い日本語の勉強を始めたピナちゃんと話をする時は、必ず敬語で話をするようにしていた。
お陰で少々間違った日本語であっても敬語で話すピナちゃんに対して、日本で出会った人たちは好印象を持ってくれた。
身近な人の言葉を真似るので、夫や友人が乱暴な日本語で喋っていると妻のフィリピーナも乱暴な言葉遣いになるので、特に日本語を覚えたての頃は気を付けて会話をするようにするべきである。
フィリピーナに限らず外国人が日本で生活するうえで、日本社会や地域に馴染む為には日本語を覚える事が必須である。恋人が教えるにしても、やはり時間が限られているので上達の速度としては物足りなく感じる事だろう。そこで本日は外国人が日本語を勉[…]
6.送金問題
フィリピン人女性と国際結婚をすると避けて通れないのが、フィリピンの家族へ行う仕送りだろう。
家族を大切にするフィリピーナは、自分を犠牲にしてでも送金することも珍しくはないが、度が過ぎる送金で夫婦生活がうまくいかなくなるのは避けたい所である。
ただ親を想う気持ちを否定する気はなくて、育ててくれた親へ送金するのは当然だと思う。
難しいのがフィリピンの家族からの過剰な要求が行われたり、妻がそれに応えて当然と考えている場合で、「足りないなら夜のお店で働いて稼ぐ」という状況になれば夫婦生活は破綻してしまう。
対策
実際のところ私達の家庭も送金問題で頭を悩ませている所で、どうするべきか決めかねている。
過去に投稿した送金問題の記事では、送金問題について国際結婚をされている先輩方から様々な有益なアドバイスをもらっているので、送金問題に悩んでいる方はコメント欄へ目を通してほしい。
Link:仕送り記事一覧
円満な国際結婚生活を送るまとめ
結婚生活はそれぞれが培ってきた価値観や生き方を重ね合わせることだけど、異なる環境で成長したフィリピン人女性との国際結婚は、同じ環境で育った日本人女性と結婚することに比べて、重ね合わせた部分が大きくはみ出ているのは当然の事だろう。
重なり合わない部分は宗教、食生活、文化、考え方、性生活、常識、価値観と様々である。
だけど、はみ出た部分の違いを楽しめるのが国際結婚の面白いところで、ぶつかり合いながらも互いの文化や価値観を理解できれば楽しさは二倍となり、刺激的で充実した人生を送れるのだと思う。
個人的な感覚だけど日本人夫婦・国際結婚夫婦問わず、同じ趣味や目標があれば自然と会話も生まれて夫婦生活はうまくいく気がする。
私達の場合はDIYや食事だけど、別にスポーツでも音楽でもマイホーム資金を貯めることでも何でも良いので、もし共通の趣味や目標がなければ二人で楽しめることを見つけてほしい。
もし皆様のご家庭における夫婦円満の秘訣などございましたら、シェアして頂けると幸いです!