ここ1年くらいホットケーキを食べていなかったので無性に食べたくなってしまい、ピナちゃんにホットケーキを作ってもらった。
世間ではパンケーキなるホットケーキの亜種が人気となっているが、私は昔ながらのバターを乗せるだけの物が好きである。
しかし料理の見た目にもこだわるピナちゃんは、トッピング用にカットしたフルーツや砕いたナッツ、生クリーム等も用意してくれていたので、トッピングに手を付けないわけにもいかない。
トッピングで身を包んだホットケーキは色鮮やかな装いとなり、パンケーキへと進化を遂げた。
口へ運ぶとバターだけのシンプルなホットケーキとは違い、様々な味が口内を駆け巡り、食事と言うよりもデザートの色合いが強くなってしまったが、これはこれで美味である。
「これは美味いな!」と久しぶりのホットケーキを二人で食べていたが、ピナちゃんは2枚も食べると満足したのか食べるのを中断して、私のホットケーキのトッピングを洒落た見てくれにしたり、追加で焼いたりする事に精を出し始めた。
センスの良いピナちゃんはトッピングを巧みに飾り付け、まるでレストランで提供されるようなホットケーキに仕上げてきたので、「洒落てるね!」と褒めたばかりに、気を良くしたピナちゃんは次から次へと私の皿にホットケーキを送り込んでくる(汗)
ホットケーキのような粉ものは腹も膨れるし、肉と違ってそんなに大量に食べたくなる物ではないので適量でいいのだけれど、目を輝かせるピナちゃんを見ると断りづらくて、昼間っから不毛なフードファイトを繰り広げていた。
ホットケーキを7枚くらい食べた頃だろうか、腹も膨れただけではなく味にも飽きてきて、「ありがとう。もう大丈夫だよ美味しかった!」とホットケーキの生産にストップをかけソファで寛いでいると、余ったホットケーキを3枚ラップに包んで、「コリは冷蔵庫に入れてダイジョブデスカネ(‘A`)?」と聞いてきたが、よく分からないので夕方にオヤツで食べようと伝えた。
皿を片付け終わったピナちゃんが隣へやってきて、「コリを知ってマスカ(`・ω・´)」と腕相撲の体勢で手をピクピク動かしてきた。
ピナちゃんは公文で子供たちから新しい遊びや情報を仕入れてくるのだが、話を聞くと小学生相手に腕相撲で無双したらしく、無謀にも私に挑んできたのである。
大人げない私は伸び切ったピリピーナの鼻をポキリとへし折るように連勝を重ね、「両手を使ってもいいよ」と横綱の貫録を見せつけると、両手なら勝てると思ったのか「負けたほうが500円デス(・∀・)」と賭け腕相撲へと発展した。
500円という大金のかかった大一番にピナちゃんも気合十分で、「アーイ(*`Д’)」と渾身の力を込めているようであったが、ピリピーナにとって横綱の壁はあまりにも高く、秒殺される事となった(笑)
私「500円。ピナちゃん500円」
結果が全ての勝負の世界は非情である。
お小遣いから500円を徴収されることになったピナちゃんは、打ちひしがれて財布を取りに行ったかに見えたが、先ほどの余った3枚のホットケーキを持って帰ってきた。
私「それは何のつもりだい?」
ピ「ホットケーキデス(´・ω・`)」
うん。知ってる!
ピ「コリは1枚200円デスカラ…ドウゾ(´・ω・`)」
ホットケーキが通貨に!?
ジンバブエかな?
ピナちゃんはセーフヘイブンと呼ばれる日本において、安全通貨とされる日本円ではなくホットケーキ払いを求めているのである(驚)
しかしピナちゃんのお小遣いを奪うのも気の毒だし、勝ち目のない勝負を果敢に挑んだ勇気に敬意を表し、「今回だけだよ」と私はホットケーキ払いを快く受け入れた。
だが私は気づいていなかった。
勝負に勝って戦いに負けていたことを!
ピ「お釣り…(´・ω・`)」
ピ「3枚で600円だから100円お釣り…(´・ω・`)」
えぇ!!
さすがは頭脳明晰なピリピーナである。見事なトリックで逆に100円を払うはめになった(笑)
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