妻が7億円で欲しい物

昨年の事だがマイホームを購入する為に初めて個人でローンを組んだ。

法人での借り入れも一時は10億円に迫る勢いだったが、ピナちゃんと結婚をした事で人生設計を見直し、資産の組み換えを行い現在は半分近くまで借り入れを減らしている。

一人で会社をしている身なので借金は個人でも法人でも似たような物だし、むしろ住宅ローンは低金利で返済期間を長く組めるため、現金で購入するよりも良い選択なのは分かっているのだが、個人での借り入れがある事をふとした拍子に思い出すと何とも言えない気持ちになるのである。

 

昨年の12月にそんな気持ちを抱えながらマイホーム物件の近所をパトロールしていると、年末ジャンボを販売している宝くじ売り場を見つけた。

普段であれば、闇金業者もドン引きするテラ銭50%以上の宝くじには全く興味もなく見向きもしないのだが、その日の私は少し違っていた。

“宝くじで住宅ローンを一括返済してやる”の精神である。

 

直感的に100枚も買えば当たるだろうと感じ3万円分(100枚)購入したが、すっかり購入した事を忘れていて先日事務所移転の準備をしていると、引き出しの中からヒョッコリと宝くじが出てきて住宅ローンを宝くじで返済する計画を思い出した。

「銀行も高額当選者が現れず困惑しているだろう」と心配しながらも、年末ジャンボの当選番号を調べてみると、次から次へと当選しており最終的には100枚中10枚が当選している事が分かった。

 

【6等(300円)×10枚=当選金3,000円】大赤字である(涙)

二度と買うか!と5等すら当たらない運の無さを嘆き、3,000円を貰いに行こうとクジをポケットに入れた所で、ピナちゃんに渡せば抽選のドキドキした気持ちが二度楽しめるのではないか?と閃いたので、家へ持って帰る事にした。

 

纏わりついてくるピナちゃんを巧みに受け流しながら、ポケットから宝くじの束を出し目の前でピラピラさせてみた。

ピ「それ何デスカ(・∀・)?」

私「宝くじだよ。運が良ければ7億円もらえるよ。」

ピ「一万、十万、百万、千万、一億・・・(((( ;゚д゚)))!?」

私「これをピナちゃんにプレゼントしましょう!」

Σ(゚д゚;)アイ?

ピ「エラナイ!!(゚д゚;)トゥーマッチ」訳:いりません多すぎます。

私「いや・・いくら当たってるかは分からないからね。」

ピ「それでも太郎が貰ってクダサイ(´・ω・`)」

当たってはいないが、まさかの拒否(涙)

 

私「7億円当たったら欲しい物はないの?好きな物を一つ買っていいよ。」

ピ「本当カイ?.。゚+.(・∀・)゚+.゚」

私「7億円で買える物ならね!」

ピ「何がイイカナー(‘A`)ウーン」

・・・・・・

・・・・(・∀・)鍋!!

え、鍋でいいの?(困惑)

 

その後、宝くじの当選番号が発表されているサイトを開き番号の見かたを教えると、ピナちゃんは入念に一枚一枚宝くじと当選番号を見比べながら一喜一憂していたが、すでに当選結果を知っている私は心の中で「すまないね、それ外れクジなんだ・・・」と思っていた。

それから一時間後、バルコニーでお茶を飲んでいる所に大興奮のピナちゃんが駆け寄ってきた。

ピ「2,700円当たってマス(*´Д`*)オオーイ」※300円分見落としてる

私「お、おう!!良かったね!」

 

あまりにも嬉しそうにしているので3万円で購入したとは言い出せず、3千円を握りしめて今度新しい鍋を買いに行こうと思っているのである(汗)

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