札幌のラーメン屋で泣きそうになる

この記事は客室乗務員を避けるフィリピーナの続きです。

 

札幌駅についた私達は、無料宿泊券を握りしめてホテルへと向かった。

荷物もあるしタクシーに乗ろうかと思ったのだけど、ピナちゃんが外を歩きたいと言い出して、寒い中コロコロとスーツケースを引きながらの行軍が始まった(汗)

 

歩道には雪が残り所々滑りやすくなっている。

転びにくい歩き方をコメントで教えてもらった事もあり、事前にピナちゃんは歩き方を自宅で特訓していたが、テンションの上がったピリピン人はそんな事はすっかり忘れて、チョロチョロと動き回るのだ。

 

普段なら追いかけて捕獲する所だが、滑りやすい中でスーツケースを持ったまま、手ぶらで動き回る野生のピリピン人を捕まえるのは難易度が高い(涙)

このままでは転ぶ(確信)

 

私「足元が滑るから走らないで(汗)」

ピ「オオーイ(‘A`)」※全く聞いてない

私「ピナちゃん、滑るから(汗)」

オオーイ(‘A`)チョロチョロ

オオーイ(‘A`)チョロチョロ

ツルッ!!

アーイ(゚д゚;)⁉

滑るって言ってんだろ!

間一髪のところで上着のフードを掴んで支え、転倒こそしなかったが滑ったのが怖かったのだろう、それからは慎重に歩くようになった(笑)

 

だが慎重になったとはいえ、ここは憧れの北海道である。

最早何をしても楽しいようで、街路樹の下に積もった踏み荒らされていない雪を見つける度に、足跡をつけては「フフフ(‘A`)」とご満悦な表情を浮かべていた。

この行動はホテルに着くまで、縄張りにマーキングするかのごとく延々と続けられた(笑)

 

すごくウエルカムされる

ウエルカムドリンク

ホテルの受付で申し訳なさそうに無料宿泊券を差し出すと、「こいつら金を持ってねーな」と察してくれたのか、ウエルカムドリンクのチケットをたくさん貰った。

チェックインまで時間があったので荷物を預け、さっそくウエルカムドリンクを頂こうとラウンジへ足を運んだが、札幌の町を探索したいピナちゃんは「早く、早く飲みマショ(‘A`)」と急かすのである(笑)

 

急いでドリンクを飲むフィリピーナ
早く出かけるため、一気飲みするピリピーナ

まるで酒を覚えたての大学生のコンパのように「飲め飲め」と煽り立てられて、落ち着く間もなくラウンジを後にした。

 

事前情報で北海道の靴屋では”冬靴”と呼ばれる、雪道でも歩きやすい靴があると教えて頂いていたので、ピナちゃんが転ばないように1足購入しようとしていたが、「カニが食べれマス(‘A`)ダイジョブ」と靴よりもカニを食べさせろと断られた。

「カニも食べていいから靴も買おう」と言っても、「カニを2匹食べれマス(‘A`)」と靴に興味を示してくれない(汗)

仕方がないので靴はいったん諦めて、札幌の町の探索を開始した。

 

思い出のラーメン屋へ向かう

山岡家札幌

まず私達が最初に向かったのは、絶品の味噌ラーメンが食べられる”山岡家”である。

山岡家 狸小路4丁目店

住所北海道札幌市中央区南3条西4丁目20
WEBhttps://www.yamaokaya.com/shops/1140

 

お気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、山岡家はチェーン店で関東にも出店している。

それなのに、わざわざ札幌まで来て食べるのは理由があった。

 

お世話になっていた社長(故人)は山岡家の味噌ラーメンが好きで、よく札幌まで食べに来ていた。

山岡家が関東に出店してからも「札幌で食べるのが美味い」と分けのわからない事を言っておられて、私が「近場に山岡家ありますよ」と教えても、10年位前は頻繁に日帰りで札幌の山岡家へ同行させられていたのだ(汗)

時々社長も面倒になるのか、他の者には言うなと前置きをして「水戸の山岡家でも良い」とおっしゃられて、もっと近くに山岡家はあるのに何で水戸なんだ?と困惑しながらも、中途半端な距離を運転させられる事もあったが、基本は札幌の山岡家なのである。

だから私も社長の信念を受け継いで、札幌の山岡家でしか食べないと決めているのだ。

 

山岡家の絶品味噌ラーメンを注文

山岡家の味噌ラーメン

社長に連れてきてもらっていた店舗とは違うが、腹をすかせたピリピン人がいるため、ホテルの近くにある山岡家へ入店し、いつも注文していた味噌ラーメンを頼んだ。

社長は「こうすると美味くなる」と、テーブルに置いてある味噌を2杯とニンニク1杯を、いつも勝手に私のラーメンへ入れてきたので、この日も同じように投入し、スープを飲むと社長との弾丸札幌ラーメンツアーを思い出し、グッと目頭が熱くなる。

もう、これだけでも札幌へ来たかいがあった。

 

私はあの時の社長と同じように、美味しそうにラーメンをすすっているピリピン人のどんぶりに、味噌2杯とニンニク1杯を投入しようとした。

しかし、すでに今の味がお気に召しているピナちゃんが抵抗してくるので、頼み込んで投入させてもらった。

 

ピ「美味しいデス(*´Д`*)」

私「そうだろ!札幌で食べるから美味いんだ(涙)」

 

私の目的は達成された。

後は格安旅行代理店の太郎トラベルとして、ピナちゃんに楽しんでもらうだけである。

 

つづく

 

札幌旅行編記事一覧

  1. 憧れの北海道旅行に固まるピナちゃん
  2. 妻が旅行前に体調不良になった理由
  3. 客室乗務員を避けるフィリピーナ
  4. 札幌のラーメン屋で泣きそうになる ←今ここ。

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