この記事は祖母に寄り添うフィリピン人介護士ピナちゃんの続きです。
祖母が昼寝から目覚めると、隣で気持ちよさそうに眠っているピナちゃんに気が付いた。
嫌な顔ひとつせず一緒に寝てくれたのが嬉しかったのか、眠っているピナちゃんの頭を愛おしそうに撫でていて、昼から素敵な光景を見させてもらった。
だが手柄の独り占めはさせられない。
「俺が風呂を掃除したよ(・｀ω・）b」と自ら手柄をアピールすると、「ピナちゃんが起きるでしょ！（小声）」と怒られ、実の孫への扱いは雑であった。
これまで私達に負担をかけたくないと、泊まりや同居を受け入れない祖母だったが、「婆ちゃんが元気になるまで泊まるからね」と伝えると、「いつも迷惑かけてごめんね」と手を合わせて拝んできたので、慌てて「年寄りが遠慮するなよ！」と迷惑ではないと否定して、私達も旅行気分で楽しんでいると説明した。
それでも体を心配してくれる孫夫婦にお礼がしたいのだろう。
祖母はピナちゃんに1万円を手渡そうとしてきて、ピナちゃんが「ｴﾗﾅｲ(ﾟдﾟ;)」と遠慮する、微笑ましい攻防がお茶の間で繰り広げられていた。
その隙に、祖母のマネーロンダリング担当は、部屋に置いてあった祖母の財布に1万円を補充したのである（笑）
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私「もらっときなよ。その方が婆ちゃんも気持ちが楽だから。」
ピ「でも‥‥‥(´･ω･｀)」
私「じゃあ俺がもらおうかな！」
ば「これはピナちゃんの(´･ω･｀)太郎はこれ食べなさい」
どうしてもピナちゃんに小遣いをあげたい祖母は、テーブルに置いてあった兄の土産だと思われる菓子を私に手渡した。
ば「これ美味しくないから婆ちゃんいらない(´･ω･｀)」
ばあちゃん心の声が出てるよ！
ピナちゃんは1万円を握りしめ「これで晩御飯を作りﾏｼｮ(･∀･)」と、お小遣いを皆の食事に使うと言うのである。
天使なのかな？
私がダイソーをパトロールしている間に、ピナちゃんは数日分の食材を購入して家へ戻った。
フィリピーナのお年寄り対応が凄い
最近は祖母に「何が食べたい？」と聞いても、食に興味を失くしたのか「何も食べたいものはない」と答える。
そう言われると何を買っていけばいいのか、いつも困っていたのだけど、ピナちゃんは上手いこと聞き出すのである。
ピナちゃんは持参した料理本を祖母と見ながら、「コリは美味しそうﾃﾞｽﾈ(･∀･)」とか「コリは食べたことありﾏｽｶ(･∀･)」と会話をしながら料理を決める。
すると祖母も料理選びが楽しくなるのか「これは美味しそうだね。これにするかい？」と、あっさり食べたい料理が決まり、ピナちゃんのお年寄り対応は天性の才能なのだと思い知らされる（汗）
それだけではない。
私達の負担になりたくないと願っている祖母は、入浴介助を遠慮する。
入院中に下の世話までしていたのに、今更なにを気にするんだという感じであるが、昭和初期生まれの祖母は人に迷惑をかけてはいけないと思っているのだろう。
だがお世話がしたくて仕方がないフィリピーナは、祖母の固い決意をいとも簡単にすり抜ける。
風呂に入りたくても疲れて入れない祖母に、「体を拭きﾏｼｮｳｶ(･∀･)？」とお湯を絞ったタオル片手に提案すると、案の定「悪いから大丈夫だよ」と渋るのだが‥‥‥
ピ「顔だけ、顔だけﾃﾞｽ(‘A`)」ﾌｷﾌｷ
ば「ありがとうね」
ピ「少しだけ肩も拭きﾏｽﾈ(･∀･)」ﾌｷﾌｷ
ば「そうかい？気持ちがいいねえ」
ピ「ついでに腕も拭きﾏｼｮﾈ(･∀･)」ﾌｷﾌｷ
熟練のヌードカメラマンのように、気が付けば祖母の全身を拭くのである（笑）
夜も祖母と一緒に寝て、祖母が夜中にトイレへ行くときに、暗くて立ち上がるのが難しいと分かれば、「センサーライトを買ってｸﾀﾞｻｲ(･∀･)」と私に的確な指示を出す。
何より尊敬するのが、全く嫌な素振りを見せないし、誰かの役に立つのを楽しんでいるのである。
恥ずかしながら実の孫である私でさえ、一日に何度も買い物を頼まれたりすると、仕事が立て込んでいる日なんかは「一度でまとめて言ってくれよ（涙）」と思う時もある。
でもピナちゃんは同じ話を何回されても、同じことを何回聞かれても、初めてのように全力で応える。
その姿勢を見習わないといけない。
おまけ-サトサトさんのBBQ記事に触発されて、こっそりBBQをしてたらフィリピン人に感付かれた動画
お昼寝中だと油断をしていたら、おにぎり片手にやってきた（笑）
縄跳びは駐車場でやりましょう(≧▽≦)代わりにダンスゲームをやりました(>_<)ただのホットプレートの焼肉も天気のいい日…
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今日はピナちゃんを連れて、私の祖父母の所へ遊びにいった。私達の住む家から車で2時間程の、少し離れた所へ住んでいる為に小旅行のような気分である。 あいにく祖父は友人と温泉旅行へ行っているため家を空けているが、[…]
