日本の弁当文化にフィリピン人が驚く理由

フィリピン人妻のピナちゃんは、独自の進化を続ける日本の弁当文化に関心を持っている。

彩溢れる日本の弁当は、来日して間もなかったピナちゃんの目に輝いて写ったのである。

 

フィリピンで暮らしていた頃、ピナちゃんの家の食事は基本的に大皿におかずを作って、1日か2日かけて食べるスタイルだった。

貴重なおかずは少量だけ取り、米で腹を膨らませるのだ。

ただ、その米も私達が想像している米ではなくて臭いのきつい米だったり、米が買えない時はトウモロコシを炊いて食べていた。

 

私と出会い付き合いはじめた後くらいから、ピナちゃんファミリーの大黒柱である叔父さんの事業が回り始め、米が買えないという事はなくなったが、それでも質素な食生活をしていた。

フィリピンで外食した時に「好きな物を注文していいよ」と言っても、ピナちゃんは手羽先1つで米を大量に食べていたから普通の事だったのかもしれない。

 

しかし日本の雑誌やテレビで目にする弁当は、ピナちゃんの知る弁当ではなかった。

 

まず驚いたのは弁当箱だった。

昼食をわざわざ洒落た箱に詰める行為が新鮮だったのだ。

それも単純な箱ではなく、それぞれが自分の好みを反映した異なる形の弁当箱を持っていて、中には箸やスプーンを収納できるハイテク弁当箱まであり「日本人は不思議デス(‘A`)」とピナちゃんは思った。

それまで私に弁当を作ってくれる時はタッパーを使用していたけれど、弁当箱に興味を持ちいくつか購入した。

 

ピナちゃんは洒落た弁当箱を使い日本の弁当文化を満喫していたが、公文の子供達と交流を持つようになり日本の弁当文化の奥深さを知る事となる。

箱に昼食を詰めるだけではなく、子供たちの弁当はハムでリボンを作ったり、キャラクターが描かれていたり大変なことになっていたのだ。

保護者のお母さん達に色々と教えてもらった影響をもろに受け、おっさんなのに私は女子力高めの弁当を食べていた時期もあった(汗)

 

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現在はキャラ弁は子供が喜ぶ弁当だと理解して、おっさんの私には普通の弁当を作ってくれる。

コロナの影響で外での仕事を控えているので弁当を作る必要はないのだけど、弁当箱という限られたスペースに食材を上手いこと配置するのが楽しいようで、時々弁当を作って家で食べるのだ。

 

先ほど「明日お弁当を作っていいデスカ(‘A`)」とピナちゃんが聞いてきた。

ふと来日直後の事を思い出し「俺の弁当はフィリピンスタイルのタッパーでもいいからね」と伝えたけれど、私はフィリピンスタイルを誤解していた。

 

ピ「タッパー使うのはお金持ちだけデス(‘A`)」

私「ピナちゃんの弁当箱は違ったの?」

ピ「ちょっと待っててクダサイ(‘A`)」

少ししてピナちゃんが戻ってきて、フィリピンスタイルの弁当を見せてくれた。

 

私のお弁当箱はコリデス(`・ω・´)!!

 

フィリピンの弁当箱

 

え?

コリデス(`・ω・´)!!

 

弁当箱

えぇ‥‥‥

 

太郎
ビニールじゃねーか(驚)

 

学生の時だけでなく就職してからも、ピナちゃんの弁当箱はずっと米だけ入ったビニール袋だった。

お金に少し余裕のある時はおかずを1つ買い、余裕のない時は水を飲んで過ごしたり友達がおかずを分けてくれたりしたようだ。

私も学生時代は家に金が無くてノリ弁の日もあったが、弁当箱に入っていたからあれは金持ちの弁当だったのだ(錯乱)

 

フィリピン人が日本の弁当に驚くように、私もフィリピンの弁当文化に驚かされた。

ちなみにビニールの三角の部分を歯でちぎって、穴から絞るように米を出して食べるのがフィリピンスタイルらしい。※諸説あり。

 

今回の弁当箱(袋)の話を聞いて、ピナちゃんとの会話を思い出した。

以前、毎日のように家の掃除を頑張るピナちゃんを見て、無理をしているのではないかと思い「少々汚れていても問題ないから無理をしないようにね」と言った私に、ピナちゃんは「掃除をする所があるのは幸せデスヨ(`・ω・´)」と答えたのだ。

 

私からすると面倒な掃除も、ピナちゃんは掃除をする場所がある事に感謝していたのだ。

同じように好きな物を食べられるのが当たり前ではなかったから、好きな料理を作る事ができる喜びを感じて毎日楽しそうにピナちゃんは料理をするのだろう。

 

benntou
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