投資物件を選ぶ条件がゆる過ぎる妻(涙)

この記事は投資物件を品定めするピナちゃんの続きです。

昼過ぎに投資物件を案内してくれる馴染みの不動産屋が迎えに来てくれたので、事務所で今回はピナちゃんが物件選びから運用まで行う事を話すと驚いていた。

「内覧もピナちゃんしか行かないから頼むよ!」と伝えると不動産屋よりも、まさか一人で内覧へ向かうと思っていなかったピナちゃんは、「マジかよ(゚д゚;)」といった表情を浮かべ驚いているのである。

 

ピナちゃんの表情の変化に気が付いたのか、不動産屋は「大丈夫!気に入らなかったら何回でも違うの紹介するから!」と声をかけてくれて、ピナちゃんも「今日はよろしくお願いシマス(`・ω・´)」とキリリとした顔になり、不動産屋に連れられて投資物件選びへ旅立った。

私は大人しくピナちゃんが隠していた和菓子を見つけて食べたり、金玉をひっぱってストーブで温めてみたり、工具置き場のカスタマイズを行ったりして時間を潰していると、物件に到着したのかひっきりなしに物件画像が送られてくるのである。

ピーン! ピーン! ピーン!

!?

ピーン! ピーン! ピーン!

うるせえ!(涙)

 

工具置き場のカスタマイズを中断して、先ほどから送られてくる物件画像を確認して驚いた。

ピナちゃんが見学していたのは前日にリストアップした物件ではなく、川上物件と思われる朽ち果てた区分マンションの画像だった(涙)

 

ネット等では見る事のできない不動産屋が上客へ紹介する表へ出てない物件。お買い得な事もあるが、しょぼくれた物件なこともある。

 

ただその部屋は、躯体のコンクリや一部の配管が剥き出しとなっている中途半端なスケルトン状態で、貸せる状態にするには手がかかりそうだった。

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大量の画像が送信され終わると、ピナちゃんから電話があり「お客さん逃げたダッテ(´・ω・`)」とスケルトン状態の説明をうけた。

入居者と連絡のつかなくなった売主が、部屋の確認へ向かうと部屋がなぜか半スケルトン状態となっていて、ショックを受けたのか売りに出したのだろう。

このように不動産投資は物件ごとにドラマを感じる事ができて面白いのだが、そのドラマのキャストとなって参加をするにしてもピナちゃんの場合は初出演なので、「どう思いマスカ?」と聞かれるのだけど、せめて壁の石膏ボードや床の下地が残っている物件を選んでほしいと思う(汗)

 

それからしばらくして、再び怒涛の画像送信が始まった。そこには私の願いもむなしく、先ほどの物件に見劣りしない中々の朽ち果てた部屋の画像が、またしても並んでいた(涙)

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そして私は思い出した。

スラム育ちのピナちゃんは投資物件を選ぶ条件がゆる過ぎることを。これまでも幾度となく一緒に物件の内覧をしたけれど、ピナちゃんはどんな朽ち果てた物件であろうと、一度も却下をした事がない器の大きなピリピン人なのだ。

しかし私もボロ物件投資家のはしくれ、こんな物件は嫌いではない。

ピナちゃんが朽ち果てた部屋を選ぶなら、それはそれで楽しめるのである。

 

その後いくつかの物件を内覧してピナちゃんと不動産屋は帰還した。オフィスで撮りためた物件の画像を見ながら二人から物件の状況を聞いて、ざっくりとしたリフォーム費用を計算して、どの物件に買付を入れるか会議が開かれた。

ピナちゃんは二つの物件で悩んでいたので、もし両方買い付けが通ったなら一つは私が購入する事にして指値を入れて買付証明書を書いた。

そして連休明けの今日、売主からの返事が返ってきたのである。

 

結果!

玉砕(涙)

 

残念ながらピナちゃんの希望する価格では買い付けが通らなかったが、連絡をくれた不動産屋が「交渉中の物件があるから上手くいったら紹介する」と言っていたので、焦らず理想のボロ物件に会えるまで待とうと思う。

 

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