来日してピナちゃんは料理を作る楽しさを覚え、料理の本に書かれている難しい漢字にはフリガナをふり、現在は料理用語であれば公文で習っていない漢字でもある程度は読めるようになった。
お昼寝職人として名を馳せるピナちゃんに家で一番好きな場所を聞くと、昼寝用のソファではなくキッチンと答える事からも、キッチンへの強い思いが伺える。
関連Link:マイホーム購入計画スタート
私が小さな頃は大人になって家を建てる時は大豪邸を建てたいと夢見ていたが、いざマイホームを購入しようとした時には職業柄からか単にケチなのか、お金を生み出す事もなく税金でお金を奪ってしまう自宅に対して、どこか「もったいない」と言う気持ちが湧き出てしまい、最低限の予算内で可能な限り快適な居住空間を作ろうと心に決めた。
しかし、そうは言ってもマイホームは私一人のためではなく、一緒に住む家族(私の場合はピナちゃん)が快適に過ごせる環境を作る必要があるので、低予算の中でもピナちゃんの好きなキッチンだけは、ピナちゃんの望む最高の物を用意しようとしていた。
だがピナちゃんに「好きなキッチンを選んでいいよ」と言った所で、家計の心配をするピナちゃんは本当に好きなキッチンではなく、値段の安い物を選択するだろう。
そこで色々なキッチンメーカーのカタログを取り寄せて当たりをつけ、ウィンドウショッピングと偽りショールーム見学に連れ出したりする中で、ピナちゃんの表情や言動を注意深く観察していると、リクシルのシステムキッチンに惹かれている事が分かった。
そのキッチンは日頃購入する機会の多い、1ルーム賃貸向けの6万円前後のキッチンとは明らかに雰囲気からして異なり、見るからに洒落た作りで、オプション等を含めたら幾らにになるのか心配ではあるが、意を決してショールームで見積書を作成してもらった。
その結果!
22万円!
なるほど!中々のお値段ですな( ゚Д゚)
ん?よく見ると桁が違うような・・・
((((;゚Д゚))))コ、コリハ!!
220万だった(血涙)
最近買った中古マンションのほうが安いやないの(ノД`)・゚・。
部屋のように雨風が凌げるわけでもなく、安い物なら数万円で購入できるキッチンが、使い勝手が良くなり洒落た作りになっただけで、とんでもない価格になってしまった。
本来キッチンは料理を作る道具で火が付けばOKなはずで、100円ライターは言い過ぎかもしれないがカセットコンロと流し台だけでも十分にその役目は果たせる。
それなのに・・・240万円・・・
キッチンだけで居住部分のリフォーム予算として考えていた金額の4分の1を占めてしまい、このままでは浴室の予算が削られタライにお湯を溜めて体を洗うはめになりそうである。
浴槽文化のなかったピナちゃんは大丈夫かもしれないが、日本育ちの私には浴槽のない風呂は辛い。できる事ならこれまで実現しなかった短い足を延ばせる浴槽が欲しい。
そこでリクシルのキッチンは見なかった事にして他の物にしようかとも思ったが、この先数十年に渡るピナちゃんの楽しみを奪ってはいけないと思いとどまり、何とか購入する方向で考える事にして、施主支給のメリットを最大限に活かし、リクシルを扱う問屋に鼻水を垂らす勢いで交渉という名の懇願をして、不憫に思ったのか60%OFFの破格の値段で納品してもらえた。
血の涙を流しながら購入したキッチンは、床の下地が完成した時点で取り付けたが、ピナ山ヒルズのランドマークとなるキッチンなので、その後の施工で発生するパテ粉やペンキで汚さないように、画像のようにダンボールで封印をした。
キッチンが設置された日、ピナちゃんはダンボールの下にはどんなキッチンがあるのか興味津々で、ダンボールの端をチラリとめくっては、汚れてはいけないのですぐに戻すという行為を続け、それから現場を訪れる度に段ボールの隙間から出ている水栓蛇口を嬉しそうに拭いていた(笑)
そして遂に引っ越しも完了しキッチンの封印を解く日がきたのである。
私「それでは、これからキッチンのお披露目会を始めようと思います」
オォーイ(*´Д`*)
私「まず初めに、このキッチンの特徴を・・・ピ「早くオープンしてクダサイ(*´Д`*)」
(´・ω・`)・・・
待ちきれないピナちゃんにせかされて封印を解きキッチンが姿を現した。
バリバリ!
Σ(゚д゚;)!?
((( ;゚д゚)))アーイ!!
その後、数時間にわたり見たことがないほど興奮したピナちゃんは、キッチンを隅々まで撫で繰り回していた(汗)
こんなかっこいいキッチンは高いのではないかと心配していたので、「22万円だったよ!」と答えたところ、「高いなマントΣ(゚д゚;)」と衝撃を受けていたので、本当の価格は墓場まで持っていこうと思っている。
翌朝、ピナちゃんが作った記念すべき料理は・・・
いつもより美味しい気がした。
おまけ・・・
ピナちゃんの好きな場所がキッチンであるように、私にもこだわった場所がある。
それは懸垂スペース。
自重だけで広背筋を鍛えるのに持って来いの筋トレである懸垂。
私はいつも夢見ていた。
【実はどんな建具よりも早く、最初に発注した懸垂棒】
天井に取り付けて
天井を塗装して完成
ピナちゃんだけでなく、私も夢が叶い大興奮であった。
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