ピナちゃんの作った料理を審査員である私が星をつけて採点するシステムをピナ山家では採用している。
星の数は1~5まであり美味しければ星の数が多くなり、大よその目安は下記のようになっている。
料理の☆評価内訳
- 星1.もう食べたくない
- 星2.あまり美味しくない
- 星3.レギュラーメニューにしちゃう?
- 星4.絶品!レギュラーメニューに決定星
- 5.鉄人クラス!お店が出せそう
ピナちゃんは毎回一喜一憂しながら星の数をレシピ本に記入しては、私の好きな料理のマーケティングを日々続けているのである。
本当の所は愛情を込めて作ってくれた料理なので、味は関係なく全て星を5つあげたい所なのだが、それではピナちゃんの希望する私の好きな料理を研究する事ができないので、心を鬼にしてミシュランガイドの調査員のように厳しく判定を下している。
しかし私はあまり好き嫌いがないので、この採点を始めてから作った料理で一つ星が付いたのはフィリピン料理のシニガンだけで、多くの料理は星3~4を獲得しており優秀な結果をおさめているが、未だ星5を獲得した料理は存在しない。
通常は一週間の夕食のうち1日は外食、3日は新作料理に挑戦し、残りの3日はこれまで星の多かったレシピを覚えるため繰り返し作るようにしていて、料理本にあるメニューを一通り作ったら新しい本を買いに私達は本屋へ出かけるのである。
先日も本に掲載されている料理を全て作り終えたので、新しい本を買いに本屋へ出かけた。
本屋へ着くとピナちゃんは料理本コーナーへ直行するが、毎回購入する本を決めるまでに1時間くらいはかかるので、私はゲームコーナーへと足を運び時間を潰している。近頃はプレイステーション4を購入しようか迷っているのだが、最近のゲームは難しそうなので中々購入に踏み切れない。我が家にはプレイステーション4を買った友人がいらなくなったプレイステーション3をくれたので、一応ゲームやゲームソフトはあるのだが、数回やっただけで挫折してしまい現在ではHulu専用となっているので、尚更購入するか迷うのである。
この日も結局ゲームを見るだけで購入にはいたらず、そろそろ決まったかな?とピナちゃんのもとへ向かうと、気に入った料理本を三冊ほど並べて、おちょぼ口になり悩みに悩んでいるピナちゃんがいた。
そんなに悩むなら全部買ったらいいじゃないかと思うのだが、ピナちゃんは本を一冊ずつ買う事にこだわるので、最終的な決断は私にゆだねてくるのであるが、本を見て作る事が多いので最終決断はとても重要で、以前何を思って購入したのか糖質制限の料理本を見て料理を作っている期間は、連日星2となりピナちゃんの精神と私の胃袋が散々な目にあった苦い過去がある。
今回は最近お腹に肉がついてきた事を悩むお年頃のピナちゃんの為に、美味しそうでダイエットにもなりそうな本を選択したのだが、これが大正解であった。
星4を連発するのである(驚)
ピナちゃんは今回の料理本に手ごたえを感じて、初の五つ星を狙っているのか盛り付けも丁寧になり、ピナ山家の食卓に小洒落た料理が並び始めているのである。
ただ残念ながら盛り付けは星の数に影響しないので未だに五つ星は出ていないのであるが、厳格な審査機関に所属する私としては採点基準を明かす分けにはいかないのである。
この記事は家庭の味が生まれる理由の続きです。ピナ山家に伝わる秘伝の料理"からしサンドイッチ"を継承するため、祖母の家へ向かう途中にあるスーパーマーケットへ寄った。これまで謎のベールに包まれていたサンドイッチに使う材料を聞き、[…]