思い出の詰まった家からの引っ越し。サカイのサービスに心を奪われる妻

いくつかリフォームがまだ終わってない箇所はあるが、完成が待ちきれないピナちゃんの強い要望もあり今月中の引っ越しを目指していた。

友人や周りのフィリピーナ達から「引っ越しを手伝ってやるよ」という、ありがたい言葉を頂いたが、「こいつらは絶対に家具をぶつける」という確信があり、相見積もりを取って引っ越し業者へお願いする事にしたのである。

 

ピナちゃんにとって業者にお願いしての引っ越しは人生で初めての事で、日本人にとっては常識となっている引っ越し業者によるサービスもフィリピン人のピナちゃんからすれば珍しい事ばかりで、価格交渉やサービスの説明を興味深く聞き入っていた。

当初提示された見積もり金額からあれよあれよという間に下がっていく料金、段ボールや梱包資材の無料サービス、養生をして壁を傷つけない心配り、何なら荷造りも全て女性スタッフがやっちゃうよ!という至れり尽くせりのサービスの説明に、ピナちゃんは目を丸くして驚いているようだった。

 

中でもサカイ引越センターの見積もりをお願いするとお米をプレゼントするサービスには、「お金が無い時にお腹空いたらサカイ呼べばダイジョブデスカ(´・ω・`)?」と、お米の錬金術師のような発言をして営業スタッフを困惑させていた(笑)

結局このお米のプレゼントがピナちゃんの心を打ち他の業者とも約束をしていたのに、営業スタッフとピナちゃんの二人から「サカイにしよう」とお願いされ、そんな流れの中でさらに値引きをしてきたので、サカイ引越センターにお願いする事にしたのである。

 

スタッフは契約を破棄させないためか「すぐに段ボールを持ってきます」と言い、段ボールの手配を行いリビングへ運び込み、それを見たピナちゃんもゴソゴソと押し入れから段ボールの束を持ってきて、「これも使っていいぞ(‘A`)」という表情でサカイの段ボールの上に重ねていた。

いつの間に段ボールを溜め込んでいたのだろうかと疑問に思い聞いてみると、ピナちゃんは引っ越しに備えてスーパーで買い物をしたお客さんが持って帰ってもよい段ボールを、買い物の度に一枚ずつコツコツと持って帰っていたようなのである(驚)

しかしピナちゃんの努力もむなしく、段ボールのサイズが違うとトラックに積む時に余分なスペースができるため、持ち帰って処分してもらう事になった(涙)

 

マイホームへの引っ越しに向けて、数日かけて全ての荷造りを終えたが、前日の夜になっても炊飯器が出ていたので「朝食におにぎりでも作る気なのだろう」と思った瞬間に、ふと頭をよぎるものがあった。

私「ピナちゃん一応言っとくけど、スタッフにおにぎりは作らなくていいからね」

(‘A`)!?

この会話の後でゴソゴソと炊飯器を段ボールに入れていたので危ない所であった(汗)

 

引っ越し当日、ピナちゃんは日本の引っ越し業者の手際の良さを目の当たりにして驚いていた。

積み上げられた段ボールや家具、無駄に重量のある私の筋トレセットが息の合った動きで瞬く間に運び出され、手伝う気満々で作業着に身を包んでいたピナちゃんの入る余地がないのである(笑)

それでも荷物を運んだ横からすかさず掃除機がけを行い、バルコニーで煙草を吸いながら見守る私を尻目に忙しく動き回っていた。

 

あっと言う間に掃除機とモップを残して部屋の中は空になり引っ越しの業者はピナ山ヒルズへと向い、家具がなくなり広く感じる部屋にピナちゃんと二人になった。

ピナちゃんは備え付けのキャビネットを手でさすりながら、「思い出がたくさんありますカラ、チョット寂しいデスネ(´・ω・`)」としんみりとした表情で、来日してこれまで過ごした部屋から引っ越すのを名残惜しそうにしていたが、ピナ山ヒルズへと荷物が運び込まれる時には「オォーイ(*´Д`*)」と、これから始まる新しい生活に興奮しているようであった(笑)

 

お陰様でマイホームを買おうと思い立ったものの、住宅ローンを断られたり予算の都合で施主支給でリフォームを行ったりと紆余曲折あったマイホーム購入計画ですが、ついに引っ越しが終わりました。

ピナちゃんが日本へきて数年、近所の方(特にお年寄り)にはとても良くして頂き、引っ越しのあいさつをした後も別れを惜しみ何度か夕食をご馳走になったりと、日本に慣れていない小心者のピナちゃんをいつも優しくフォローしてくれて感謝してもしきれませんが、新天地でも良い出会いがあればいいなぁと思っています。

そしてご近所の皆様はもうピナちゃんに会えなくなると思っているような会話をしていましたが、これまで通り公文には通い続けるので、多分ひょっこりと家を訪ねていくと思う次第です(笑)

 

外部Link:【引越しラクっとNAVI】

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