ピナちゃんは友人フィリピーナの誕生日会で日本に住むハンスとエリカと言うフィリピン人夫婦を紹介され、家も徒歩圏内で気軽に会える距離であった為、私も交えて仲良くしてもらっている。
二人は日本に10年以上住んでいる事もあり日本人化が進行していて、約束の時間はきっちりと守るしマナーも良く付き合いやすい。さらにフィリピン人の明るさや親しみやすさも併せ持っていて、一緒に過ごしていて楽しいのである。
先日も「夕食を一緒に食べないか?」と誘われ近くのファミレスへ行ってきた。
二人には小学生と幼稚園の人懐っこい可愛い娘がいる。
「俺の好きな色は何でしょうか?」とか「俺が今食べたい物は何でしょうか?」いう、私の気分次第で数秒前と正解が変わるクイズでも盛り上がってくれる優しい娘たちである。
楽しく食事を済ませて翌日も学校や仕事があるので、遅くならないように「そろそろお開きにしよう」と伝えると、「旦那が子供を連れて帰るので、もう少しだけ残って話を聞いてほしい」とエリカから言わた。
二人には日本人の友人がいないらしいので何か相談があるのだろうと思い、奥さんの申し出を了承しピナちゃんとレストランへ残る事にしたのである。
ハンスと子供達を見送った後で席へ戻り、いったい何の相談なのか尋ねると、エリカは幼稚園に通う子供のお弁当について悩んでいた。
上の娘が通う小学校は給食が出るため問題ないのだが、下の娘が通う幼稚園では弁当を持参する必要があり、娘から「友達が持ってくる弁当のように可愛い弁当を作ってほしい」と言われ、作り方が分からずに困っているのである。
読者の方はご存じのように私はダバオの鉄人と呼ばれるほどの料理人で、フィリピン料理の定番”ダバオ風カレカレ”を検索すると、しれっと検索結果にこのブログが表示されて、カレカレを検索しているユーザーに迷惑をかけているほどなのだが、鉄人の料理はレベルが高すぎると思ったのだろう、エリカの視線から完全にピナちゃんに相談している事が分かった。
私が子供の頃は弁当に肉かハンバーグが入っていれば天にも昇るほど嬉しかったものだが、近頃の子供は内容だけではなく見た目にもこだわるので、世のお母さんは大変そうなのである。
幸いな事に以前ピナちゃんは公文の子供たちにキャラ弁の事を教えてもらい、ウインナーや梅干しを利用した小細工を駆使して可愛らしい弁当を作れるようになっている。
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ピナちゃんはその時に参考にした料理の本を貸そうとしたが、フィリピン人夫婦は日本へ10年以上住んでいるものの、共働きと子育てに追われ日本語の勉強を本格的にしたことがないので、漢字はもちろん平仮名の読み書きも難しく、本を見ても理解ができるか心配なようだった。
さらに家庭で作る料理はフィリピン料理なので、他の日本人の子供が持ってくるような日本のお弁当を作る自信もなく、いつも私に弁当を作っているピナちゃんに「時間がある時でいいので弁当作りを教えてほしい」と言ってきた。
料理好きなピナちゃんは料理仲間ができるのが嬉しいようで、その申し出を快諾し”ピーナッツ料理教室”が開校する事になったのである。
エリカはこれまで人の手を借りながら何とか生活してきたが、今回の事で日本語の読み書きの必要性に気が付き、寝る前に日本語の勉強をするというので、晩御飯をご馳走してもらったお礼にピーナッツ料理教室のテキストとして、家へ送るついでに本屋へ寄り好きな料理本を一冊プレゼントすることにした。
「読めないから本を買ってもらうのはもったいない」と言っていたが、ピナちゃんが「最初は私も読めなかったけど、いつか読める日が来るから心配しないで」とこれまでの経験を伝えると、エリカは棚に並べられている料理本を一冊一冊手に取り中身を確認して、可愛いお弁当の作り方が多く掲載されている本を選んだ。
ピナちゃんもエリカからフィリピン料理を教えてもらうようなので、家で食べる食事のレパートリーが広がり楽しみである。
フィリピーナに教えてあげたい本
今回奥様が料理本を選んでいる時に、ピナちゃんも料理本を一冊購入したのだが、この料理本がとても役立ちそうなので紹介したいと思う。
フィリピーナの配偶者や恋人をお持ちの方は”食材を腐らせてしまう”という問題に悩んだことはないだろうか?ピナちゃんも今でこそ食材管理を完ぺきにこなすようになったが、結婚当初はよく購入した食材を腐らせていた。
この困った問題を解決するとまではいかないが、保存期間を延ばせる正しい食品の保存方法が掲載されている本をピナちゃんが見つけてきたのである。
こんな感じで書かれています。
【表紙】
【内容】
料理の作り方が書かれている本ではありませんが、この本が一冊あれば配偶者や恋人に正しい保存を教える事ができますので、かなり役立つと思います(・`ω・)b
外部リンク:もっとおいしく、ながーく安心 食品の保存テク
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