マイホームビルへ足を運ぶ度に車を近くにコインパーキング停めている。
他の車の駐車料金も気前よく払ってしまうような男になりたいが、そんな男前な精神は持ち合わせてはいないし、数百円の駐車料金でも領収書発行ボタンを連打する小さい男なので、こんなに通い詰めるのなら解体業者が入る前に、自力でビルの一階を駐車場にしようと思ったのである。
ピナちゃんといつものコインパーキングに車を停め、市街地には不釣り合いなスレッジハンマーを肩に背負い物件へと向かったが、ショーウィンドウに写る姿は公安の監視対象者のようであった(涙)
物件へ到着し両隣の店舗へ駐車スペースを作るので1時間ほど煩くする事を伝え、破片が散って危ないのでビルの外でアイスを食べながらピナちゃんが見守る中、スレッジハンマーを振り回し発情期のゴリラのように破壊の限りを尽くしていた。
ウホー(゚Д゚) ボコ!!
ウホー(゚Д゚) ガコーン!!
ウッホー(゚Д゚) ガシャーン!!
?「ちょっとお兄さん何してんの!! 」
(゚Д゚)・・・?
警察が4人来た(涙)
普段の私であれば気品あふれるたたずまいから育ちの良さがうかがえて、職質をされるなんて事はないのであるが、この時は無駄に重たいハンマーを振り回し続けて、真っ赤な顔をしてフーフー言っていたので、警察官としても「こんな紳士には似合わないハンマーを持ってどうしたのだろう?」と、少し事情を聞きたくなるのは仕方がないのである。
事情を説明しようと警察官に近寄ると
警「止まれ!!」
めっちゃ身構えるやないか!!
警「それ(ハンマー)を置きなさい!」
私「あぁ・・・すみません。」
警「男が店を壊してるって110番通報があってね。」
私「そうですか。」
警「何でこんな事したの?」
私「駐車場を作ろうと思って。一応このビルの所有者です。」
警「!?そうだったんですか!忙しい所申し訳ない。」
私「免許で住所確認しますか?」
警「そうさせてもらえ・・・
違いマス(*`Д’)!!
!?
ピ「私が言いマシタ!! 悪いは私デス(´;ω;`)太郎悪くナイ」
話がまとまりかけているのに、私が警察に捕まると思ったのか罪を被ろうとするのである(涙)
私「ピナちゃん大丈夫だから(笑)」
ピ「ダミー、ダミー(´;ω;`)」訳:駄目です。
私「これ免許です。」
警「あぁどうも。」
ピ「ヤミテクダサイ、ヤミテクダサイ(´;ω;`)」グイーグイー※引っ張って警察から離そうとしてる。
警「こちらの女性は?奥さん?」
私「はい、そうです。」
警「奥さん大丈夫ですよ。ちょっと話を聞いただけだから。」
・・・(‘A`)※疑ってる。
私「悪い人がビルを壊してるかもしれないって誰かが電話したから、お巡りさんが来てくれただけだからね。誰もキャッチ(arrest)されないよ。」
・・・(‘A`)本当カイ?
無事に疑いは晴れたので解体作業を進めて車一台分の駐車スペースを確保し意味もなく駐車して、ピナちゃんにもし本当に私が警察に捕まったりしても、ピナちゃんが身代わりに捕まるとビザの関係もあり余計に面倒な事になるので、大人しく家で待っていてほしいと伝えたのである。
そして先ほど「もうすぐクリスマスデスネ(*´Д`*)」と言いはじめ、まだ9月になったばかりなのにピナ山家はクリスマス準備期間へと突入したのである(驚)