フィリピン妻が注射を恐れる理由

  • 2015年12月10日
  • 日常
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インフルエンザが流行る季節になったので、先月の後半にピナちゃんと予防接種を受けてきた。
ピナちゃんはあまり病院へ行った事がないので、大人になっても注射が苦手で、以前、腹痛に襲われて虫の息になっていた時も、頑なに注射される事を拒否していた。

幼い頃から注射に慣れ親しんでいる日本人であれば、デコピンやシッペの方が痛い事を知っているし、予防接種の注射は将来病んでしまうかもしれない病気を想定して、1の痛み(注射)を我慢して10の痛み(病気)を回避・軽減するリスクヘッジ的な行動をとる事が一般的である。

 

そもそもピナちゃんが幼い頃に病院へ行く機会がなかったのは、凄まじいまでの健康体というだけではなく病院へ行くお金が無かったのである。

日本のように保険制度が整っていないフィリピンにおいて、病院へ行くという行動はそれなりのお金が必要で誰もが気軽に行けるわけではない。

 

フィリピンの中でも貧しい生活をしていたピナちゃんは病気になれば家で寝る事が治療で、あまりにも酷い場合はアルボラリオと呼ばれる祈祷師?にお願いして祈りによる治療を行うのである。

祈祷によって気持ちが楽になるなど多少のプラシーボ効果はあると思うが、祈りや気持ちだけで治るはずもなく、病気が治るのは細胞の抵抗力のお陰であるが、フィリピンでは祈祷により病が治ると信じられていたり、貧困からそれしか選択肢がない地域が未だに存在していて、病院へ行けば治る病気であっても命を落とすケースは少なくはない。

今でこそピナちゃんファミリーは叔父さんの努力のお陰で以前と比べて多少生活水準が向上し、無理をすれば病院へも行けるようになったが、それはごく最近の話で幼い頃より病院と縁の無かったピナちゃんからすれば、針を腕に刺すという行為は私が考えるよりも恐ろしい行為なのだろう。

 

しかしそうは言ってもピナちゃんが万が一インフルエンザになって苦しむのは可哀想だし、公文の子供達へうつすような事態になってはいけない。

昨年の予防接種では注射を嫌がり病院へ行きたがらないピナちゃんに、「薬を塗るだけだよ」と嘘を付いて病院へ連れて行ったのだが、予期せぬ注射を打たれてしまったピナちゃんは病院嫌いに拍車がかかったのである(涙)

 

そんな経緯もあり今年はどうやって病院へ連れて行こうかと思案していたが、日本の文化を受け入れようとするピナちゃんは、注射文化もそろそろ受け入れるのではないかと普通に誘ってみた。

私「ピナちゃん、そろそろ予防接種を受けに病院に行こうね」

ピ「予防接種(´・ω・`)?」

私「去年も行ったでしょ。インフルエンザになったらいけないから」

ピ「・・・(゚д゚;)!?」※思い出した

ピ「イヤデス(´・ω・`)」

私「ダメだよ行かないと(笑)」

ピ「ダイジョブデス、太郎だけドウゾ(´・ω・`)」

私「病気になって公文の子供にうつったら大変だよ」

ピ「・・・・(´・ω・`)」

私「あっ!それから今年は注射はしないからね」

ピ「(`・ω・´)!?」

私「去年ピナちゃん注射打ったから、今年は薬を飲むだけだよ(・`ω・)b」

ピ「ソデスカ!! ラッキーナマント(*´Д`*)」

 

こうして今年も何食わぬ顔で嘘を付いて連れて行く事になってしまい、私達は昨年と同じ病院へと向かった。

二人一緒に診察室へ案内され、先生に今年からワクチンが変わった事や風邪の予防方法などをを聞き終えると、当然のように注射が待っているのである。

 

医「はい、腕を出してくださいね」

ピ「アイッ(゚д゚;)!?」

 

まさかの注射にピナちゃんは焦った表情でオロオロと私の顔を「助けて、説明して!」と言った感じで見てくるのだが、鼻を膨らませてとぼけた顔をしている私の顔を見て、今年も騙されたのだと気がついたのだろう、今度は止めてくれという表情で先生を見ていた。

 

ヌリヌリ

・・・・(‘A`)アイ・・アイ・・

プスッ!!

イィィィィィ(ノД`)

 

ピナちゃんは素直で信じやすい性格をしているので、あと二年くらいは上手いこと言って連れて行けそうな気がするのである。

 

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