以前オフィスでイケメンに見える角度はないだろうかと、無駄な足掻きと知りながらも色々な角度から鏡を見ていると、鼻の穴から「コンニチハ」とあいさつをしている鼻毛を見つけた。
日頃から鼻毛は定期的に鼻毛カッターを利用して一網打尽にしているのだが、戦火の中を潜り抜けてきたのかヒョッコリと顔を覗かせているのである。
身だしなみに気を使う私は1本飛び出ている鼻毛を爪でうまい事はさみ容赦なく抜いたのだが、抜いた鼻毛を見て驚いた。
すごく長いのである。
30歳を過ぎた辺りから鼻毛の伸びる速度が増した気もするし、そこそこの大物と出会う事はあったが、その鼻毛は私の人生の中で最も長く太い物で、「本当に鼻毛だろうか?」と目を疑ったほどである。
計測した分けではないので正確なサイズは分からないが、2cmを超えていたのではないかと思う。
さらに長いだけでなく強度も針金とまではいかないが相当な物で、弾力もあり長さがもう少しあればダイソーの針金コーナーに並んでいてもおかしくない確かな品質であった。
思わぬ大物との遭遇に「これは何年ものだろう・・・?」と鼻毛年齢を思案したり、指先で先端の鋭さを確かめたりしているうちに愛着が沸いてしまったので、持って帰ってピナちゃんに見せてあげようと思いたち、煙草の箱の外側のフィルム部分へ鼻毛を収納して家へ持ち帰ったのである。
私「ピナちゃん、今日はすごい事があったよ!」
ピ「何デスカ(*´Д`*)?」
私「すごくストロングな鼻毛をゲットしたからね!見る?びっくりするよ!」
ピ「ストロングデスカ!? 見るデス!! (*´Д`*)」
私「ふふふふふ・・これが・・あれ?無くなってる((((;゚Д゚))))」
私とした事が無くさないように大切に保管していた鼻毛を紛失してしまったのである。
私「ごめん無くなった(笑)」
ピ「アイナコ、またゲットしたら教エテネ(‘A`)」(訳:残念ですね、また取れたら教えてください)
私「また見つけたらね」
ピ「本当? 約束してクダサイ(*´Д`*)」
・・・そんなに見たいのかい?
当初の予定では規格外の鼻毛をピナちゃんに見せて「ダーティーナマント(‘A`)」と罵ってもらい、M心を満たしながらも鼻毛を片手に追い掛け回して遊ぶ予定であった。
残念がるピナちゃんを見ると、さらなる大物を発見しないといけないなと思ったものである。
しかしピナちゃんが鼻毛を見たがるのには理由があったのを先日知る事となった。
つづく