福山旅行前編。新作メニュー会議に出席。

  • 2014年10月19日
  • 旅行
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こんばんは。72代横綱デンジャラス太郎です。
先日開催された広島場所では全国から集まる猛者達を相手に、我がリトルボーイが一騎当千の戦いぶりを見せたお陰で、現在広島県民の間で関羽と言えば私のリトルボーイの事となっているようです。

お気付きの方もいらっしゃると思いますが冒頭の話は嘘でございます。
強がってしまい大変申し訳ありませんでした。

広島場所の結果を気にかけて下さる多くのコメントを頂いておりましたので、最初に正直にお話をしておこうと思います。

前評判では太郎不利の下馬評でありましたが、負けると分かっていても戦わなければいけない時がある。
それが大和魂と言う物だと、私は前日に皮に毛を巻き込む最悪の事態に備えて、少し毛をカットするなどお洒落をして意気揚々と広島へ乗り込んだのですが、宿泊した温泉旅館に大浴場が無く、対戦する事ができないという悲しい事実を突きつけられました。

勝敗に関わらずブログネタ的には面白そうだという、私の浅はかな目論見は脆くも崩れ去った次第です。
広島場所では子供相手に勝ち逃げをする予定でありましたが、このような結果を真摯に受け止め、しばらくキューティー太郎の称号を甘んじて受け入れようと思います(涙)

旅行当日、晴天に恵まれて絶好の旅行日和の中、ピナちゃんと私は福山駅に降り立った。
ホームを見渡しても友人Dの姿は無く、若干心配になったが遅れているのだろうと思い待っていると、見知らぬ青年がオドオドしながら「あの・・太郎さんですか?」と話しかけてきた。

話を聞くと青年はDの店で働いている社員Aで、Dの言いつけで迎えにきてくれたらしい。
Dと一緒に撮った写真等は無いので、私の特徴を伝えられたものの無事に出会えるか不安だったようである。
「どんな特徴だったの?」と聞くと言葉を濁していたので、傷つきやすい私は追及はしなかった。

さっそく店へと向かいDと再開を果たした私はピナちゃんを紹介し、しばし近況報告やマレーシアでの思い出話に華を咲かせた後、料理を振舞ってくれるというのでお言葉に甘えてご馳走になったのだが、イタリアンだと聞いていたがメニューを見るとパスタやピザに紛れて生春巻きやエビチリ等、世界中の料理を良いとこ取りしたような構成である。

「生春巻きがあるけどイタリアンじゃなかったの?」と聞いても「イタリア人だって生春巻きくらい食べる」と、的を得たような得てないような回答が返ってきた。

ピナちゃんが「オイシーオイシー(*´Д`*)」と喜んでいるので、Dも気をよくしたのか「新作のメニューを食べさせてやる」と言い出したのだが、先ほどまでニコニコと話を聞いていたAが驚いた顔になったのである。

私「どうしたの?」

A「いや・・何でもないです。」

私「今、びっくりした顔したでしょ?」

A「その・・・美味しくないんです・・」

私「?」

D「こいつら、この美味さが判らないんだよ」

話を聞くと、新作の料理を考案したDであったが、試食した社員・バイト満場一致で美味しくないと言われて、メニュー化が見送られた曰く付きの料理であった。
味覚に自信のあるDは、その結果を受け入れる事ができず、再度メニュー化に向けて私達に試食してもらおうと思ったようである。

そういう事なら遠慮する立場にない自称グルメの私達が公平なジャッジをしてやろうではないかと、予想もしていなかったメニュー化の試食会が開かれる事になった。
すでにイタリアンではなく創作料理なのではないか?と疑問に思ったが、イタリアンだと言い張るだろうと思いそっとしておいた。

運ばれてきた料理は炙られた鴨肉に野菜が巻かれており、トロリとしたタレ?が掛かっている。
何でも美味しく食べる事のできる私達なので、この審査はパスする事が濃厚であるが、一応審査員なので重箱の隅を突くように盛り付けに文句を言った後で肉を口に運んだ。

うん!まずい!

タレが悪い意味で酸っぱく傷んだ物を食べるような不快感があり、働くスタッフ全員が反対したのも頷ける納得の不味さである。

これは今後この店に来店する福山市民の為にも引導を渡してやる必要があると判断し、審査委員長の私は残念ながらメニュー化は無しだと審査結果をDに伝えていると。

オイシー(*´Д`*)

伏兵がいた・・。

「そうだろ?ピナちゃん分かってるねー」と唯一の味方になったピナちゃんの味覚を賞賛しているが、ピナちゃんの料理の味に対するハードルの低さをDは知らない。
ピナちゃんは料理が下手な私が作ったものでも「オイシイデス(*´Д`*)」と食べるのである。

ピナちゃん基準で料理を出せば、この店は潰れてしまうであろう。
友人の店が潰れるのは忍びないので、日本人の口には合わないという方向で話をつけ、メニュー化は断念してもらったのである。

ただ私の舌は、キャビア・トリュフ・フォアグラと言った世界三大珍味や、高級なチーズ、ドンペリ等の、グルメな方々が好む料理を美味しく感じない貧相な舌なので、ピナちゃんとDの味覚が高級志向という可能性も僅かながら残っている。

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