フィリピン人妻との初めての夫婦喧嘩

  • 2014年9月11日
  • 日常
  • 15件

昨日の夕方、私の元へ1本の電話が入った。
電話の主は打ち合わせの為にオフィスを訪ねてきた不動産屋Aである。

A「事務所の前に挙動不審な女の人がいるけど、奥さんじゃない?」
私「え・・・・」
A「少し時間潰してから行こうか?」
私「忙しいのにごめんね・・・」
 


事の発端はその日の朝の出来事であった。
ピナちゃんは仕事へ出かける私を起こそうと、いつものように私の頬をこねくり回し、目を覚ましたのを確認すると「オハヨーゴザイマス( ・Д・)」の挨拶と同時に、私に跨り顔中にキスをしてきた。
朝からハイテンションである。

愛するピナちゃんからのキスは甘い物だが、今日は甘さの質が違う。
甘い感じではなく実際にチョコレートのように甘いのだ。
ふと横に目をやると、食べかけの「パイの実」(※お菓子)がベッドの上に置かれていた。

ピナちゃんは起こす前に、こっそりと私の匂いを嗅いだり、抱きついてみたりするのが日課である。
一頻りまとわり付いて満足した後で起こしてくれるのだが、今日は「パイの実」を食べながら寝顔鑑賞でもしていたのだろう。

しかしこの行動はよろしくない。我が家には『ベッドの上で飲食をしてはならない。』という厳しい掟があるからだ。きれい好きな私はベッドが汚れるのが嫌なのである。

もちろんピナちゃんもベッドを汚すのは嫌なので、こぼれないように慎重に食べてはいるのだが、だからと言って見過ごす分けにはいかない。

私「ピナちゃん、お菓子はリビングで食べようね。」

(´・ω・`)パクパクパクパク

私「急いで食べても駄目だよ。ベッドで食べるならパイの実は捨てるよ。」

(´・ω・`)・・・・・

残り一つだけになったパイの実を、ピナちゃんはティシュで包み始めた。

私「はい、リビングに行こうね。」

次の瞬間

(´ ;ω;`)ノポイッ!!

捨てちゃうの!?

なぜか半泣きでパイの実をゴミ箱に捨てたのである。
食べるなら捨てるよとは言ったが、本当に捨てるとは・・・もったいない文化を受け入れている素直なピナちゃんではない。
私には何がピナちゃんの怒りの琴線に触れたのか理解ができなかった。

私「何で捨てたの?」

ピ「・・・・・」

返事すらない・・シカトである。

これは夫婦喧嘩ではなかろうか?

結婚一周年を目前に、初めての夫婦喧嘩が勃発!新鮮ですな!!

朝から投資物件を見に行く約束があった為、問題解決までの時間は限られている。私は執拗にピナちゃんに話しかけるが返事が無い。朝食も今日は私の分だけである。

「あっ!がんもどきが落ちてる!!」と、ボクサーパンツから片玉をはみ出しながら言ってみても、一瞬目視しただけで下を向いてしまう。プルプルしているので陥落するのは時間の問題かと思ったが、本日は頑なに耐える考えのようだ。ノッてこないので淋しい。

残念ながら時間が来たので問題解決は先送りし、帰ってから頑張ろうと私は家を出た。
駐車場から部屋を見上げると、いつも通りピナちゃんはバルコニーから顔を出して覗いていたのだが、手を振っても振り替えしてこない(´;ω;`)

『いつもお互いが思いやっていれば夫婦喧嘩をする事は無いのではないか』と考えていたが、男女の関係は思ったよりも複雑であった。

こんな経緯があり、冒頭の挙動不審なフィリピーナ目撃情報へと繋がるのだ。
ブラインドを開けて入り口を見ると、ドアの前をウロチョロしているピナちゃんがいた。
ドアの近くに立ち中の様子を伺っては、入ろうかな?どうしようかな?と迷っているようである。

中々入ってこないので、入り口へ迎えに行くと

(((( ;゚д゚)))ヒィィィィ!!

突然現れた私にビックリしたようだ。

私「中においで。」

ピ「太郎、朝ゴメンナサイ(’A`|||)」

私「いいよ、気にしないで。俺も言い方が悪かったからね。」

ピ「これ、食ビテクダサイ(’A`|||)」

私((何で手羽先なんだろう・・?))

私「ありがとう。一緒に食べようね。」

オフィスの中で手羽先を食べながら何で怒ったのか聞いてみると。
怒っていたのではなく以前にも一度ベッドで食べているのを注意した事があり、すっかり忘れていたピナちゃんは同じ事で注意をされたのが恥ずかしかったのである。

恥ずかしさの余り、謝るタイミングが分からなかった事、パイの実を捨ててしまった事、ティッシュに包んでいたので後で食べた事、味は変わらず美味しかった事、忘れないように気をつける事を、口の周りを油でギトギトにしながら話をしてくれた。

『これからも仲良くしようね』と話をして、「ラビュポ!ラビュポ(*´Д`*)」と仲直りに喜ぶピナちゃんが、私にまとわり付いてきていた時

A「あのーそろそろ大丈夫かな・・?」

忘れてた・・

大量に作った手羽先を私とAサンに残し、ピナちゃんはピーナッツ号で颯爽と帰っていった。
これからは、もう少しピナちゃんの気持ちを考えて注意しようと思った次第である。

フィリピーナの心を掴む

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