真夏に凍え死にそうになりました。

先日めでたく我が家のエアコンが解禁され、暑さから開放されたはずだった。

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しかしピナちゃんは一人で家にいる時は、電気代節約の為エアコンを付けていないので、私が帰宅すると相変わらず蒸し風呂状態なのである。

帰宅してからエアコンを付け、室温が下がるまでには一定の時間を要する。
只でさえ暑い室内に加え、ピナちゃんは私が帰ると喜びのあまり
しがみついて離れないので、より私の体感温度は上昇するのだ。

ちなみに肩に寄りかかるとか、腕を組んでくるとかのレベルではない。
コアラが木にしがみつくように、私の体にしがみついてくる。
室内を移動する時も離さないので50kg程度の重りを背負っての移動となり、筋トレをしているようなものである。

この状態が、ピナちゃんが食事の準備に取り掛かるまで続く。

ここ数日、私は帰宅直後の暑さ対策に良い方法はないかと考えを巡らせていた。
そこで思い出したのが、ハッカ油である。

以前テレビか雑誌でハッカ油を数滴お風呂に入れると、体がスースーして気持ちが良いと言っていたのを思い出した。

帰宅してからハッカ風呂に入る事で体感温度を下げ、エアコンで室内が涼しくなるまでの時間を稼ぐ。
完璧なプランである。

さっそく薬局でハッカ油を購入し、昨夜ハッカ風呂を試してみた。
風呂に数滴入れれば良いと言っていたので、試してみるが体感温度に変化はみられない。

もう数滴入れた方が良いのだろうか?
そもそも日本男児が数滴入れて様子を見るなど軟弱な事をして良いのだろうか?

私は力の限りビンを振り、大量のハッカ油を入れてみた。

1分後・・・・

(((( ;゚д゚)))寒い!!

まるで極寒の地に裸でいるような感覚である。
尋常ではない寒気に襲われたが、洗い流せば何とかなるだろうと甘く考えていた。

シャワーで流しても寒気は全く収まる気配がない。
タオルで拭いても同様である。

日本にいながらシベリア放置プレイ状態の私は、((これは死ぬのではないだろうか))と少し心配になった。

風呂場からなぜか凍えて出てきた私に気が付いたピナちゃんは、状況を飲み込めていないようだったが
私の身に異変が起こっていると感じオロオロしている。

ピナちゃんに冬用布団と毛布を出してもらい、寝室で布団に包まって寒気が収まるのを待つ事にした。

ピナちゃんはダイジョブデスカ・゚・(ノД`;)・゚・と泣き始めた。

心配ないと言っても、真夏に布団に包まるのは異常である。
説明しようにもハッカ油は英語で何と言うのか知らない。

ピナちゃんはリビングへと走り、電話をしながら帰ってきた。

ピ「ママ!太郎がシックにナリマシタ。・゚(゚`Д)゙(訳:ママ!太郎が病気になりました。)」

Σ(゚д゚;)恥ずかしいからやめて!

私の母に異常を知らせるために電話をしたピナちゃん。
ハッカ油入れすぎた・・・と恥ずかしながら説明する私。

穴があったら入りたいとは、こんな時に使うのであろう。
その後30分~1時間くらい寒気と戦い、何とか正常な状態に戻る事ができた。

元気になった私を見て、再び抱きついてくるピナちゃんだったが、極寒よりも暑いくらいが良いなと思った次第である。

 

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