この記事はフィリピン妻の手作り花見弁当に驚かされるの続きです。
頑張って作った花見弁当を持って、穴場の花見スポットへと車を走らせた。
この花見スポットは地面がひな段のようになっていて、上段に陣取れば下から延びる桜を間近で見ることができる。
周辺をパトロールして景色の良い場所を探そうとすると、目の前に広がる桜に興奮したのか早くもピナちゃんのテンションが高いのである(汗)
オオーイ(*´Д`*)と声をあげながら駆け出したのだけど、両手で重箱を持ち、その上には不安定な形でサンドイッチとおにぎりの入った容器を乗せていた。
これは落とす!
花見弁当をぶちまけてションボリしている未来が脳裏をよぎり、慌てて場所を吟味することを諦めて「ピナちゃん!ここにしよう!」とレジャーシートを広げた。
至近距離で桜を楽しむピリピーナ
花見弁当の味を楽しむためか、朝からつまみ食いはおろか味見もさせてもらえなかった私は飢えていた。
本当はこっそりカラアゲを食べたけれど、つまみ食いのプロは食べすぎて見つかるのを警戒し、少ししか食べなかったので腹が減っているのである。
レジャーシートの設置が終わると「飯にしよう!」と、落ちている桜の花びらを集めようとしているピリピン人に声をかけ、桜を楽しむのはお腹を満たしてからだと弁当を用意した。
腕によりをかけて作った花見弁当はとても二人分とは思えないボリュームである。
空腹も手伝いパクパク食べていると、その姿を目を輝かせてピナちゃんは見ていて「美味しいデスカ?.。゚+.(・∀・)゚+.゚」と聞いてきた。
つまみ食いをしていたので美味しいのは知っていたが、それは秘密なので「美味い!!美味すぎるよ!!」と褒めちぎると、「コ、コリも!! コリも食べて(゚д゚;)」とフィリピーナらしく次から次へと取り皿へ運んでくれる。
「ピナちゃんも食べなよ!」と私の世話を焼いてばかりのピナちゃんに弁当を勧めると、私の作ったおにぎりに手を伸ばした。
コ……コリハ!!
まいうー(*´Д`*)
鉄人の握ったおにぎりは、舌の肥えたフィリピーナをも唸らせる味をしていると思われるかもしれない。
だけどピナちゃんは私が作った料理は何を食べても美味しいと言ってくれるだけで、味は普通のおにぎりである(汗)
参考記事:ピナちゃん病院へ行く
私も味を確かめるべくおにぎりに手を伸ばすと…
ダミ( ゚Д゚)!!
おにぎりを守るようにピナちゃんは手でブロックしてきた(涙)
「いいじゃねーか!俺にもくれよ!」そう言っておにぎりを取ろうとしたのだけど、「アヨコ!!アヨコ(´・ω・`)訳:ダメ」と、おにぎりの入った容器を遠ざける…
私「何でだい?」
ピ「太郎が作ったからもったいないデス(´・ω・`)アコが食べる」
!?
このピリピン人はめったに食べられない私の手料理に、希少性を見出しているのである(驚)
そんな事を言われても、私だって米と一緒におかずが食べたい!
私「それならおかずは食べさせないよ!」
ピ「いいデスヨ(‘A`)おにぎりはアゲマセン」
何という敏腕ネゴシエーターだろうか…
この独り占めしようとする意思の固さは付け入る隙がない(涙)
まさか見てくれの悪いおにぎりを巡って争いが勃発するとは思っていなかったが、家に帰ったらまた作ってあげると”おにぎり契約”を結び、大幅に譲歩する形で私はおにぎりを一つ譲ってもらった。
花見弁当を腹がはち切れそうになりながらも何とか完食したが、満腹で動けそうにもない。
「桜に囲まれながら読書をしたい」と言っていたので、持ってきた本を鞄から出して手渡した。
桜の木の下で二人で静かに読書をするなんて、私達も大人になったものだと思っていたけれど…
数分もするとピナちゃんは受け取った本をそっと置き、レジャーシートの上に突入してくる蟻を横たわりながら夢中になり手で払いのけていた(笑)
そして気が付くと熟睡していた(笑)
満腹とはいえ外でここまで熟睡できるのは才能である。
ピナちゃんが目を覚ますまで本を読んでおこうと思ったが、寝ぼけながらも私の足を枕にしてきたせいで足が痺れてしまったので、蟻を一匹捕まえてピナちゃんの手のひらに乗せると飛び起きた(笑)
ネズミかと思いマシタ(’A`|||)※小さい頃に寝ているとネズミに噛まれたので怖い。
寝ぼけながら片づけるフィリピーナ
こうして花見を終えて家に戻ると「アエイ(‘A`)」と何か言いたげなのである。
「また行きたいの?」と聞くと「違いマス(‘A`)」とふてこい顔でこちらをじっと見つめてくる。
おにぎり(‘A`)
作ってくれる言いマシタデショ(‘A`)ん!ん!!
それか(笑)
おにぎり契約を覚えていたピナちゃんにおにぎりを献上した。
鉄人は三角おにぎりも得意(作れる)なのである。
こうして平成最後の楽しい花見は終わった。
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