少し前までは、街を歩けばチャラチャラした軟弱者達が、タピオカドリンクを片手にウロチョロしていたけれど、近頃は下火になってきたのか見かける機会がぐっと少なくなった。
こんなにもタピオカドリンクをディスるのは、単に流行に乗り遅れた負け惜しみで、私がもう少しシュッとしていれば、原宿の町をお洒落な人達に紛れてタピオカドリンク片手に闊歩したかった。
私はいつも流行に乗り遅れる。
タピオカドリンクだけではない、モーニング娘・AKB48・ポケモンGo・半沢直樹・Line、世間を賑わせる流行の波にことごとく乗れてないのである。チョベリバである。
にやけた面で握手券を握りしめテレビに映る若者やオッサンを見る度に羨ましかった。
AKBは顔と名前が一致しないので、もう少し人数の少ないグループを探してみると、フィリピンのモカガールズにたどり着き、それでもメンバーがコロコロ変わるので、今の推しメンはマレーシアのジョイスチュー(四葉草)になっている。
何故、こんなにも流行に乗り遅れるのか考えてみると、無駄にポジティブなので「流行を先取りしすぎているのではないか?」との答えに行きついた。
近年流行している筋トレも20年前に私は目をつけていたし、パンケーキも小さな頃からホットケーキを食べていた。
これは完全に時代が私と並走できないのだろう。
思い返してみるとタピオカドリンクもそうなのだ。
今から10数年前、中国系の格安マッサージ学校のM1ビザを取得してロスに長期滞在していた頃、日本が恋しくなるとソーテルという日本人街にある日本食を扱う小さなスーパー(ニジヤ)に足を運んでいた。
お茶漬けのもと等の日本を感じさせる食材を買い込み、隣のカフェでカウチソファに腰かけてタピオカ珈琲を飲むのだ。
当時はタピオカではなくボバと呼ばれていたが、あれは紛れもなくタピオカである。
生まれながらの流行の仕掛け人である私は、タピオカブームが来ることを知らず知らずのうちに予測していたようで、流行が私を放っておかない。
そうなると過去を振り返ることで、次に日本で流行する物を知る事ができる。
10年前に流行の申し子が何にハマっていたかというと‥‥‥
TAHOと書いてタホである。
先走ってタホって何だろうか?と検索してもダメだ。まだ流行前なのでシボレーのタホ(洒落た車)が出てくる(汗)
私の言うタホとはフィリピンスイーツのタホで、フィリピン国民に愛される定番スイーツであり、フィリピン滞在時は朝タホを食べて一日が始まるのだ。
現在日本国内でタホを食べようとすると、東京の高円寺にあるマッチャラボで食べる事ができる。
オーナーはタピオカ店が乱立する中で、何を思ったのか認知度の低いタホの店を出して孤軍奮闘しているあたり相当な剛の者だろう。
マッチャラボから日本中にタホブームが巻き起こるよう期待して、お近くにお住みの方はテイクアウトもできるみたいなので、本場のタホをタホりに足を運んでみてください。
皆が東京へ住んでるわけじゃないんやで!
知ってる。そんなことは知ってる。
これから来るタホ活ブームに乗り遅れたくない、私のような地方在住の流行の申し子達も安心してほしい。
マッチャラホがFCを募集して全国展開するまでの間は、家タホを楽しみタホブームを牽引しようではありませんか!
そして世間がタホに注目し始めたころ、「え?数年前からタホってるよ(‘A`)」とドヤリ倒そうではありませんか!
ただ、家タホを楽しもうと言われても、日本国内においては謎のベールに包まれているタホを自力で作るのは至難の業だろう。
そんな未来のタホラーのために、お客様満足度向上を目指す当ブログではピクピク料理長協力のもと、タホの作り方をYouTubeで公開しておりますので、ぜひともご覧ください(懇願)
※YouTubeの設定で字幕をONにすると作り方がテキストで表示されます。
豆腐とタピオカと聞くとアレな感じがするかもしれないけれど、食べてみると意外と相性が良くて日本人の口にも合うので、お時間がありましたら作ってみてくださいヽ(ω` )ノ