嬉しそうな祖母と尻がはさまるフィリピーナ

フィリピン妻のピナちゃんと私は、祖母の退院を機に寝た切りにならないよう体力向上計画を立てた。

定期的に体を動かし食べやすい食事を作り、「みのもんたが体に良いって言ってた」と適当なことを言いプロテインを飲んでもらったりして、最終的には近所の公園までの散歩を目論んでいたのである。

 

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車いすを押す女性

 

当初は「疲れるから」とストレッチを嫌がる日もあったが、今はピナちゃんとのストレッチが楽しみになっていて、運動が終わった後は達成感に満ち溢れた表情を浮かべて「今日もできた!」と嬉しそうにしていた。

ただ祖母の運動や食事改善は2ヵ月以上続いたが、疲れた顔をしていたり、あまり動けない日もあって、実際に成果が上がっているのかは判断しかねる状態だった。

 

しかし『ピナちゃんと一緒に公園まで散歩をする』と約束をした祖母は、本人の希望はもちろんだけど約束を果たすためか「公園まで歩けるようになってる?」と頻繁に聞いてくる。

本人にも分からないことなので、私も確かなことは言えないのだけど、通院先の病院の検査でも『心臓の状態は良くなっている』と言われている。

そのため、そろそろ出陣の日は近いと思ってはいたが、暑い日が続いていたので祖母の体力を考えて、「10月くらいが涼しくて良いんじゃないかな」と先延ばしにしていた。

 

だが先日、ストレッチを始めようとしていると、祖母が決心したように切り出した。

 

「今日、公園に行ってみよう(`・ω・´)」

 

日々の運動をやり遂げていることで自信を持ったのか、年を取ってからは外出を嫌がっていた祖母の口から、ついに出陣の号令がかかった。

ピナちゃんと祖母は私の顔を見て、この出陣に許可が下りるのを待っている。

 

真夏に比べて若干涼しくなったとはいえ、まだ蒸し暑さの残る8月で、祖母の体調が急変しないかが気がかりだが、祖母となぜかピナちゃんも「やってやるぜ(`・ω・´)」と力強い面持ちをしている。

「‥‥‥じゃあ行ってみようか!でも疲れたすぐに帰ろうね(汗)」

 

こうして祖母にとって、10年ぶりの散歩が決行されることになった。

 

戦の準備に余念がない祖母

着替え

今回の目的地は歩いて10~15分くらいの場所にある公園で、過酷な行軍が予想される。

祖母は汗を拭くタオルと兵糧のパン、お茶を鞄に入れて私に持たせた。

 

照りつける日差しに体力を奪われないよう、日焼け止めクリームを塗りたくって帽子をかぶり、ピナちゃんにもお気に入りの帽子をかぶらせて入念に準備をしている。

二人が帽子をかぶるなら私も帽子をかぶりたいと思い、祖父の帽子を手に取ったが頭が大きくて入らなかった(涙)

 

エアコンは切った!電気も消した!裏口の鍵もかけた!全ての準備が整い、出発かと思われたその時!?

ば「ふぅ疲れたね(‘A`)」

婆ちゃん!今日はやめとくかい?

 

散歩の準備に体力を使った祖母は少し椅子に座って休憩をして、再び気持ちを奮い立たせた。

ば「もう大丈夫。行こう。」

 

道中の隊列は、よそ見をしている歩行者や自転車避けのため私が先頭を歩き、後ろから転倒しないように腕を組んだ祖母とピナちゃんが続いた。

久しぶりに家の外を歩く祖母は、「ここは○○君の家(私の友達)」「ここは昔は空き地だったの」「この壁から落ちて太郎は泣いた」と、ピナちゃんに昔のご近所情報や私の恥ずかしい過去を伝えて、ピナちゃんも楽しそうに話を聞いていた。

お陰で行軍が度々止まるのだが、「ここは暑いから、歩きながら話そう」と盛り上がる二人を引き連れ、無事に公園へとたどり着いた。

 

10年ぶりの公園を満喫する祖母

祖母が10年ぶりに公園へ散歩

木陰のベンチへ腰かけて「昔は子供がたくさん遊んでたんだけどねぇ」と、誰も遊ばなくなった公園で昔話をピナちゃんに聞かせる祖母。

ピナちゃんも日本の公園や子供の遊びに興味があり、色々と祖母に質問をして会話が広がっているようなので、暇な私は年甲斐もなく子供の頃と同じように木登りをして遊んでいた。

 

子供の頃、秘密基地へ行かない日は駄菓子屋でうまい棒を買って、小遣いを支給されたてで余裕のある日はよっちゃんイカ(30円)も買って、この木に登って食べたものだ。

この木へ上手いこと登れる者は極わずかで、見事に登れた者は羨望の眼差しを向けられたものだが、大人になった今は、少し飛び上がれば枝に手が届き、腕力だけで簡単に登ることができる。

日頃からキン〇マ、キン〇マと連呼して、子供の時に思っていたような大人に全くなってないなと感じていたけれど、しっかり大人になっていた。

 

木の上で昔を思い出しセンチメンタルな気持ちになっていると、下で「私も!私も(‘A`)!」と木に登りたいピナちゃんが叫んでいて、一気に現実へ引き戻された(涙)

「ピナちゃんは尻が重いから無理だよ!」

それでも枝に飛びつこうとピナちゃんはジャンプするのだけど、全く枝には届かず「アエイ!!アエイ(‘A`)!!(訳:私も登りたい!)」と無茶を言ってくる。

諦めさせるため、上から木の皮をペペッと投げつけると困った顔をして、助けを求めるように祖母を見たが、二人を見て祖母は笑っていた(笑)

 

このピリピーナを担いで木に登っても、高い所が怖いピナちゃんは降りられなくなるのは明白なのである。

木から降りて「ブランコに乗ってみる?」と祖母を誘い、ブランコに座った祖母をゆっくりと揺らしていると、変わってほしそうなピリピン人が目を輝かせていたので、「ピナちゃん、ちょっと婆ちゃんを支えてて」と頼むと嬉しそうに駆け寄ってきた。

 

祖母を支える妻
楽しそうな婆ちゃん

 

ブランコを満喫した祖母は「ピナちゃんも乗ってみる?」と声をかけたが、ピナちゃんは少し心配そうだった。

「初めて乗りマス(´・ω・`)ダイジョブカナ」

子供の頃から遊んだ経験があまり無いピナちゃんは、ブランコ初心者だったのである(驚)

 

「ここ(鎖)を持ってれば大丈夫だよ」とアドバイスをして、ピナちゃんがブランコへ座ると‥‥‥

 

スポッ!!

アウッ(‘A`)!?

尻がはさまるフィリピーナ
尻がはさまるフィリピーナ

木登りに続きブランコも尻が大きくて無理だった。深く座ると尻の横に鎖が食い込むのだ(涙)

こうしてピナちゃんはブランコ初体験とはならなかったが、祖母は見事に公園までの散歩をやり遂げた。

 

あまり長居をしては疲れが溜まるといけない。

来た道を3人で手を繋いで戻っていると、「太郎が小さい頃は婆ちゃんが手を繋いで歩いてたのにねぇ」としみじみ言うので、そんな時もあったなぁと見慣れた道を歩きながら昔を懐かしんでいた。

 

ピ「小さい時の太郎は甘えん坊でしたか(*´Д`*)?」

ば「そうじゃなくて、手を繋いでないとすぐに逃げるの(´・ω・`)」

ピ「アイッ(‘A`)!?」

ば「お兄ちゃんも、お姉ちゃんも大人しくて良い子だったのに(´・ω・`)」

ピ「太郎はゴリラですカラ(´・ω・`)」

 

私の中の思い出ではキュートな少年だったが、美化されていたようである(涙)

 

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