食事を拒否する婆ちゃんの食べたい物

祖母の介護で思うように時間が取れず、更新が滞っておりました(汗)

 

先日、祖母が退院したが、痴呆が進み身体機能も衰えて入院前よりも弱々しい。

「年寄りが入院をすると動かないので弱る」と聞くが、その通りである。

前回の入院では、祖母が弱らないように毎日顔を出し、院内を一緒にパトロールしていたが、今回はコロナウイルスの影響で面会が禁止され、入院中に祖母と会えたのは、譫妄(意識障害)の症状が出て、「安心させてほしい」と看護師さんに呼ばれた一度だけだった。

 

それでも着替えを持っていく度に、窓際のベッドを使用している祖母に電話をして、外から手を振り「しっかり飯を食べて運動してね」と元気づけていた。

しかし汚れ物と着替えを交換する時に、看護師さんから「食事もとらないしリハビリも嫌がる」と聞かされていたので、嫌な予感はしていたのだ。

 

退院の日、病院へ迎えに行くと、祖母は自力で立つことができなくなっていた。

そればかりか、食欲がなく食事を拒否する(滝汗)

「家に戻れた」と喜ぶものの、このままでは再入院になってしまう。

ピナちゃんに料理を作ってもらったり、色々なお惣菜を買ってみたりするのだけど、辛うじてスープを少し飲むくらいで、食べ物を口にしてくれないのである。

 

翌日も祖母は食事をとろうとせず、ぼーっとして元気のない様子だった。

何とか食べてもらおうとピナちゃんと頑張っていると、祖母は何かを思い出したかのように「〇〇(喫茶店)のソフトクリームが食べたい」と呟いた。

祖母が食べたがっている喫茶店のソフトクリームを買ってきてあげたいのだけど、残念ながら軟弱タイプのソフトクリームなので、このポカポカ陽気では持ち帰る間に溶けてしまう‥‥‥

それ以前に営業を自粛しているかもしれないし、そもそもテイクアウトをやっているのかも不明である。

 

私「コンビニのソフトクリームでいいかい?」

ば「〇〇(喫茶店)がいい(´・ω・`)」

私「そうか、コンビニのじゃダメか(汗)」

 

太郎
無茶を言うやん

 

しかし、ようやく祖母が食べたい物を教えてくれたのだ。挑戦する価値はある。

ピナちゃんに祖母の様子を見ていてもらって、私はご指名の喫茶店へと車を走らせると、運の良いことに営業中のようだ。

 

店員さんに「ソフトクリームの持ち帰りはできますか?」と確認すると、「できますよ」と言われ第一関門を突破した。

コーンだと持ち帰る間に溶けて手がベタベタになるため、事情を話して「容器に入れてもらえないでしょうか?」と聞くと、同情してくれたのか100円に値引きして、ソフトクリームを容器に入れてくれた(感謝)

 

「お婆様が食べてくれるといいですね。」と言って見送られ、私は喫茶店を飛び出した。

ここからは時間との戦いである。

 

信号待ちの度に溶けはじめているソフトクリームにヤキモキしながら、メロスはこんな心境だったのかとソフトクリームに冷房をあてる。

祖父母宅へたどり着き車を停めて、やっとの思いで祖母の待つ部屋へ足を踏み入れると!!

 

寝てんのかよ!

 

お昼寝中の祖母とフィリピン人妻

今にも容器から溢れ出しそうなのに、仲良くお昼寝中であった(滝汗)

起きて!もう溶けちゃってるから起きて!

 

お目当てのソフトクリームを手にした祖母は、一口食べて「美味しいねぇ」とご満悦の様子で、それを見た私達もようやく食べる気になってくれた事に安堵した。

だが祖母は食べるのを見守っていたピナちゃんを見て、腹を空かせて見ているとでも思ったのか、ピナちゃんの口にソフトクリームを運びはじめた(汗)

「お婆ちゃんが食べてクダサイ(゚д゚;)」と制止するピナちゃんだったが、「遠慮しなくていいのよ」と誤解は解けず、仲良く交互に食べていた(笑)

 

嬉しそうなばあちゃん
嬉しそうな婆ちゃん

 

そして今回のMVPである私には、ソフトクリームが回ってくることはなかった(血涙)

 

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