お手玉で周りを幸せな気持ちにする妻

インフルエンザのため別居していた祖父が、容体も落ち着いたので自宅へと凱旋した。

別居中の祖父への食事を提供していたのは、父、兄、私という残念な料理人達だったので、久しぶりに美味い食事でも食べてもらおうと、ピナちゃんにすき焼きの準備をして待っていてもらった。

祖父を乗せた車が家へ到着すると、久々に会う祖父を祖母とピナちゃんが車庫で待ち構えていた。

ピ「おじいちゃーん会いたかったデスヨ‐(*´Д`*)」

じ「来るな!まだうつるかもしれないから、二人とも離れてろ!」

ピ「アイッ(‘A`)!?」

 

しばらく会えていなかった反動から興奮気味に駆け寄るピナちゃんとは対照的に、祖母とピナちゃんがインフルエンザに感染することを危惧する祖父は、帰宅したけれど二人を遠ざけた。

「今日はすき焼きだよ」と祖父をすき焼きで釣ろうとしても、「部屋に持ってきてくれ」と自室に引きこもるつもりのようである。

 

しかし久方ぶりに祖父に会ったピナちゃんは、こんな事で諦めるピリピン人ではない。

祖父の部屋の扉を少しだけ開き顔を半分覗かせ「おじいちゃーん、お帰りナサーイ(*´Д`*)」と声をかけ、「ピナちゃん!うつるからドアを開けたら駄目だ!」と怒られ、すごすご戻ってきたかと思うと今度はみかんを手に持ち、再びドアを少し開けて手だけ部屋に入れて、「おじいちゃーん、みかん食ビマスカ‐(*´Д`*)」とアプローチして、「ドアの前に置いておいてくれ!」と突き放されても祖父に会えて嬉しそうだった。

 

「もう熱もないし大丈夫だから、みんなで食べようよ」と誘っても頑なに拒否され、「お前は一緒にいたんだから風呂に入って菌を落とせ!」と、昼間っからフィリピン人のようにシャワーを浴びるはめになってしまった。

風呂から出るとすき焼きが出来ていて祖父に持っていこうとお椀を取ろうとしたが、ピナちゃんが片手で制して「コリは私が(`・ω・´)」と再び怒られに行きたいようだった。

ほどなくして「ピナちゃん部屋に入ったら駄目だ!」と祖父の声が聞こえてきて、どうやら部屋へ強行突入したようである(笑)

満足気な表情を浮かべて帰ってきたピナちゃんが席に着き、私達も食事を済ませた。

 

食後の珈琲を飲み終えると、ピナちゃんは皿を片付けはじめたので、私は車に積んである祖父の荷物を整理したり洗濯物を洗濯機に放り込んだりして部屋へ戻ると、テーブルの上に祖母がお手玉を出していて、興味津々のピナちゃんが指でつついて感触を確かめていた。

ば「ピナちゃんお手玉してみる?」

ピ「何をシマスカ(´・ω・`)?」

私「ジャグリングだよ」

(`・ω・´)!?

 

ピナちゃんが「やってみろ!」という表情でこちらを見ていたので、お手玉を二つ手に取りペペペッと回すと、オオーイ(*´Д`*)とても楽しそうに見ている(笑)

手元が狂ってお手玉を床に落とすと、ピナちゃんは素早く拾い上げて手渡してくる。

再び落とすと、またしてもシュピピピピッ!!とキレのある動きでお手玉を拾い、満面の笑みを浮かべて手渡してくるのである。

その動きはそこら辺のボールを追いかける犬よりも俊敏であった(驚)

 

ピ「おばあちゃんも出来マスカ(・∀・)」

ば「ばあちゃんはね、3つでできるよ」

((((;゚Д゚))))スグイ!!

 

そう言って祖母はお手玉を3つ手に取りクルクルと上手いこと回し始めると、ピナちゃんは「ウイ!ウイ!ウイ(‘A`)!」とお手玉のリズムに合わせて謎の掛け声を大興奮で発していた(笑)

ドヤ顔の祖母からピナちゃんはお手玉を二つ手渡され見よう見まねで挑戦するも、ボールで遊んだ経験の少ないピナちゃんは上手くできず、何度もポロポロと落としていた。

ただ拾ってあげようとすると俊敏な動きで私よりも早く拾い、勝ち誇った顔でこちらを見てくるので不思議である。

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祖母とのお手玉特訓を楽しそうにしているので、私は庭へ出て煙草を吸いながら、今度露天風呂でも作ってやろうかな?と、なんちゃって年の差婚の草津旅行編外部リンクに触発されて、手ごろな設置場所はないだろうかと探していたけれど、排水を下水管に繋ぐのは手間だな…と現実を見て諦め部屋へと戻った。
部屋では特訓の成果が早くも現れて、まだ手つきはおぼつかないが、ピナちゃんはお手玉を二つクリクリと回していた(驚)

 

「上手になったね!」と声をかけるとドヤァとこちらを見てきて、ピナちゃんはお手玉を持ったまま祖父の部屋へ突入した。
「また来たのか!部屋へ入っ「おじいちゃん!見てクダサイ(*´Д`*)」
祖父の言葉を遮るようにお手玉を構え、「ウィ!ウィ!ウィ!(‘A`)」と変な掛け声と共に、覚えたてのお手玉を披露し始め、「ウィ!ウィ(‘A`)アイッ!」ポロリ、シュピピピ(拾ってる)「ウィ!ウィ!ウイ(‘A`)!」と見せつけると、さすがの祖父もピナちゃんの行動が愛くるしかったのか爆笑していた。

 

じ「元気になったらじいちゃんにも教えてくれるか?」
ピ「いいデスヨ(‘A`)」ドヤァ
すっかり上級者気取りであるが、お手玉だけで周囲の人を幸せにするピナちゃんの才能は、お手玉のどんな技よりも凄いのではないかと密かに思っている。
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