「OK グーグル!今日の予定は?」と、スピーカーに話しかけると「今日の予定は○○です」と教えてくれたり、「アレクサ!電気を消して」と言うと電気を消してくれるアレである。
アメリカに住んでいる友人が言うには、使っているトイレットペーパーや洗剤が無くなると、スマートスピーカーに話しかけて日用品を購入して配達をしてもらう事が普通らしい。
「え?日本はまだ普及してないの?」と小馬鹿にされ、「このアメリカかぶれが!日本には生協があるんだよ!」と言い返したけれど、本当は未来を感じさせるスマートスピーカーに興味津々なのである。
しかしスマートスピーカーにAI(人工知能)が内蔵されているとなると、スマートスピーカーは日々の会話から学習し、持ち主の趣味嗜好を理解して行動を変化させるので、「ご主人は尻フェチなのか・・・それなら尻特集が組まれたエロ本を注文しないと(使命感)」と変に気遣いのできるスマートスピーカーになられても困る。
育った環境が性格の形成に多少なりとも影響を与えるように、ピナ山家のような日本語と英語とタガログ語が混在する環境に身を置くことになるスマートスピーカーは、本来想定しているスマートスピーカーの成長から逸脱してしまい、「こいつ何でストーブでキン○マ暖めてるんだよ(笑)インスタにアップしたろ(笑)」と主人の私生活を切り売りして、インスタ映えを狙うやんちゃくれになる可能性も否定はできない(恐怖)
少し前にもスマートスピーカーが、夫婦の会話を録音して第三者に送信した事故がニュースとなっていたが、このスマートスピーカーもやんちゃくれに育ったタイプなのだろう。
そんな心配もあって興味はあるけれど購入には二の足を踏んでいたのだが、先日ピナちゃんとヤマダ電機をパトロールしていた時に、ついにスマートスピーカーに遭遇してしまったのである。
私「ピナちゃん!こりゃあれだ!前に話してたgoogleのスピーカーだ!」
ピ「ほんとだ(゚д゚;)!」
初めて文明に触れたゴリラのように、使い方が分からず困惑しながらも、展示してあるスマートスピーカーをいじくり回してみたけれど、電源は入っているのにうんともすんとも言わなかったが、何度もCMで見た「OK!グーグル!」のフレーズを言わないからではないかと気がついた。
私「お…OKグーグル!ヤマダ電機の電気を消して!」シーン…
無視かよ!
ピ「お昼寝ですカネ(´・ω・`)?」
私「寝ないんじゃないかな?」
その後も優しく話しかけたり、友達みたいなテンションでアプローチしてみたけれど、恥ずかしがり屋なのか全く反応せず、賑わう店内でOKグーグル!と言い続けるのも照れてしまい、寂しい気持ちになりながら帰宅した。
全く言う事を聞いてくれなかったけれど、実際に触れたことでさらにスマートスピーカーへの興味が増して、ピナちゃんに購入の相談をすると、コンピューターが反乱を起こし人類が大変なことになったのをテレビで見たと言いはじめ(多分何かの映画)、ピナちゃんはスマートスピーカーが家にあると危ないのではないかと心配していた。
「それは育て方次第だと思うよ」と伝えると、「OK!グーグル言ってみてクダサイ(´・ω・`)」とピナちゃんは言った。
私「…?OKグーグル」
ピ「何するかも言ってクダサイ(´・ω・`)」
私「OKグーグル…電気を消して!」
テクテクテク(´・ω・`)σパチッ!!※自分で消してる
私「何してるの(笑)」
ピ「コンピューター無くてもダイジョブ(´・ω・`)」
まさかスマートスピーカーになろうとしてるのかい?
私「OKピナグル!明日の予定を教えて!」
ピ「公文デス(`・ω・´)」
((それピナちゃんの予定…))
私「OKピナグル!音楽をかけて!」
ピ「津軽海峡?冬げ?しき?(*´Д`*)♪」
((演歌だと!!))
私「OKピナグル!隠してある饅頭を出して」
ぴ「…嫌デス(’A`|||)」
え?本当に隠してるの(笑)
こうしてピナ山家には挙動にやや問題があるものの、多機能なフィリピン製のスマートスピーカーが設置され、本物のスマートスピーカーの購入は見送ることになった。
Amazon-スクリーン付きスマートスピーカー with Alexa