この記事は100年使える鍋?を買うの続きです。
ジオの片手鍋が届いたら祖父母の家へ行くことをピナちゃんに伝えていたので、片手鍋が届いた翌朝目を覚ますと、ピナちゃんは祖母から教えてもらった冬瓜汁と炊き込みご飯を作りタッパーに詰めていた。
これはピナ山家の家庭の味に近づいているか祖父母にチェックしてもらう為で、最近は毎回のように何か料理を作り持っていくのが習慣になっている。
朝食と味見を兼ねて作った料理を少し皿に分けてもらい食べたが、フィリピン育ちのフィリピーナが作ったとは思えない日本の味で相変わらず美味しい。
「すごく美味い!もしかしてアイアンシェフ(料理の鉄人)なのかい?」と伝えると、気を良くしたのか「も、もっと食べてもイイヨ(‘д` ;)」と炊き込みご飯を皿に盛ろうとしていたので、「それ持って行くんでしょ(汗)」と我に返ってもらった。
料理を入れたタッパーとジオの片手鍋を持ち、祖父母に今から行くと連絡をして、途中食後に食べるケーキを祖母の好きなケーキ屋で購入して向かった。
ケーキ選びはピナちゃんに一任して私は車で待っていたので、どんなケーキを選んだのか運転をしながら聞いてみると、内訳はチーズケーキ、苺のケーキ、そしてピナちゃんが最近はまっているモンブラン系が二つだった。
伝えていなかった私が悪いのだが、祖父と私はモンブランが嫌いである。祖父がなぜ嫌いなのかは理由を聞いた事がないので分からないが、私は美味しいケーキが数多くある中で、小さな頃に裏山で拾って食べていた栗を、モンブランと名前を変えて洒落た見てくれになっているにしても、どうしても選ぶ気にはならない。※味が嫌いなわけではない。
これはずっと友人として付き合っていた女友達が急に色気づいて美人になったけれど、恋愛感情が生まれないのと似た心理なのだと思う。
選びたくないのはモンブランに限った事ではなくて、栗は拾って食べるという固定観念からか栗ご飯等の栗料理全般でも同様の気持ちが働く。
しかし”甘栗むいちゃいました”だけは特別枠なのか新幹線に乗るときには高確率で買ってしまうので不思議である。
全ては想像だが、祖父も戦時中に栗ばかり食べていて、栗は疎開中に食べるものという固定観念が生まれ嫌いになったのではないかと予測している。
祖父母の家に到着すると庭弄りをしている祖父を発見し、カルガモの親子のように祖父の後を付いて回るピナちゃんを祖母が家へと招き入れると、今度は祖母にまとわりつき大好きな二人に会えてご機嫌な様子のピナちゃんは忙しそうである(笑)
持ってきた冬瓜汁と炊き込みご飯を温めなおしている間にたらふく菓子や果物を食べさせられ、料理の準備が整うと庭にいる祖父も呼んで4人で食卓を囲んだ。
祖父母が料理を口へ運ぶのを緊張の面持ちで見守るピナちゃんであったが、祖父母から口々に「美味しい」と言ってもらえて、自分は食べるのを忘れ皆の皿に甲斐甲斐しく料理を取り分けている姿はとてもフィリピーナらしい。
昼食を食べ終わると買ってきたケーキを冷蔵庫から出して、各々好きな物を取ろうと手を伸ばした。
祖母はチーズケーキ、ピナちゃんはモンブラン、残りは苺ともう一つのモンブランだが、自動的に私がモンブランを食べる事になってしまうのだろう。
しかしモンブランにはまっているピナちゃんからすれば、何でこんなに美味しいケーキが嫌いなのだろうかと不思議に思ったのか、祖父に本当に嫌いなのか聞いていた。
ピ「おじいちゃんはモンブラン嫌いデスカ(´・ω・`)」
ば「そうなのよ。じいちゃんは昔からモンブランが嫌いなの」
ピ「ソデスカ。美味しいデスノニ(´・ω・`)」
じ「・・・嫌いじゃない。」
!?
じ「ワシ、モンブラン嫌いじゃない(`・ω・´)」
シレっと嘘つきやがった(驚)
ピナちゃんが選んだと知ったからか、これまで頑なに拒んでいたモンブランをむしろ好物だと言う勢いで何食わぬ顔で食べはじめ、祖父のまさかの発言に驚きながらも結果として私はモンブランを回避できたので、深く追求せず苺のケーキを祖父に見せつけるように食べたのである。
つづく・・・
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