昨年までは私が主導して家の大掃除を行っていたが、今年からは敏腕主婦ピナちゃんの指揮下へと入り、ピナちゃん主導のもと大掃除に取り掛かっている。
ピナちゃんは細かい所までキレイに掃除をする性格なので、例年に比べて全ての作業に時間がかかり年内に終わるか心配なペースだが、一般作業員へと降格した私は粛々と従うだけなのである。
冒頭からタイトルと関係のないこんな話をしたのは、更新が遅くなったのは大掃除のせいだと言い訳をしたかった次第です(汗)
ピナちゃんが私の思い出の場所を見て回りたいと言うので、サラリーマンをしていた頃に足繁く通っていた定食屋へ行き食事をした。
この定食屋を最後に訪れてからずいぶんと年月が経っていたので、当時接客をしてくれていた顔見知りの店員さんの姿は無かったが、テーブルや店内の飾り、料理の味は当時のままだった。
ピナちゃんは私がいつも食べていた天丼定食を注文して、私の過去に少し触れられたのが嬉しかったのか、それとも天丼が美味しかったのか、終始ニコニコとして楽しそうにしていたが、天丼も残りわずかとなった時に「アイッ(‘A`)!?」と一瞬手が止まり、口から銀色の糸のような物を取り出したのである。
よく見てみるとその物体は金タワシの欠片で、皿を洗っていた時に誤って入ってしまったのだろう。
以前解凍が不完全なパンケーキを食べた時に店員さんに伝えると平謝りされ、さらにサービス券まで頂いた経験から、日本のレストランのクレーム対応の良さを知っているピナちゃんは、悪気があって混入したわけではない店員さんに謝罪されるのも気が引けて、丼の蓋にそっと金タワシの欠片を置いた。
しかし私達の思いとは裏腹に、二人のやり取りを目撃していた店員さんがいたのである(汗)
女性の店員さんが「何か失礼がございましたか?」と尋ねてきて、蓋に置いてある金タワシの欠片を見つけ状況を察したのか「申し訳ございません」と謝った後、慌てた様子で責任者らしき男性を呼び、すごい勢いで謝罪された。
責任者の男性は「すぐに代わりの料理を持ってきます。本日のお代は結構です」と言ってきたが、すでに天丼は9割方食べているし、この後は次の思い出の地である喫茶店でフルーツパフェを食べる予定だったので、ここでもう一杯天丼を出されると満腹になって予定が狂うのである。
「美味しく頂いたので気にしないでください。料金も払います。」と伝え、横からはピナちゃんが「スゴク美味しかったデス(゚д゚;)」と必死のフォローを入れたのが功を奏したのか、二人の店員さんは恐縮しながら店の奥へと戻っていった(安堵)
日本のレストランの迷惑をかけた後のリカバリーに「日本人スグイ(゚д゚;)」と、ピナちゃんは興奮しながら残りの天丼を平らげていたところ、ガリッと口の中で音がした・・・
またなのかい?
(‘A`)・・・
(*´Д`*)オォーイ♪ エビの尻尾デス♪
紛らわしいからやめて(笑)
二回に分けて謝られるのかとドキドキしていたが、ピナちゃんの悪ふざけで安堵した。
食事を食べ終えて会計をしていると、店の奥から再び責任者の男性が両手一杯に持ち帰り用のソバ・うどん・ツユを持ってきて袋に詰めて持って帰らせようとしてきた。
「全然気にしていませんし、慣れてますから」と訳の分からないセリフを言い遠慮しようとしたが、悲痛な面持ちで懸命に受け取ってもらおうとしてくるので、つい受け取ってしまった(汗)
店を出て袋の中を確認すると結構な量が入っていたので、こんな事なら無料にしてもらった方が店の負担が少なかったのではないかと申し訳なく思っていると、ピナちゃんが「お餅を持っていきたいデス(`・ω・´)」と、お詫びの品に対してさらにお礼をすると言いだしたのである。
なぜ餅なのだろうか?と聞いてみると「美味しいから」とストレートな答えが返ってきて、餅だけ渡してもお店の方が困惑しそうな気がして、餅とケーキを近くのデパートで購入して再び定食屋へと向かった。
意外と恥ずかしがり屋な私は、餅を渡すという固定観念に囚われない斬新なお礼方法に照れてしまい、店内に入るのはピナちゃんにお任せし少し遠目に様子を伺っていると、店員さんに見送られてホクホク顔のピナちゃんが出てきた。キュートである。
ピナちゃんは興奮気味に一人二役で店内の会話を再現して、「また食べに行きマショウ(*´Д`*)」と店員さんの素晴らしい対応のお陰で定食屋を気に入ったようだった。
思わぬ形で年越しソバを入手したが、すでに他の店で年越しそばを予約しているので、今年は腹をパンパンにして年を越す事が確定したのである。
まだ大掃除が残っていますので、コメントへの返信は明日するように致します。