フィリピン人の大半はクリスチャンである。
毎週かかさず教会へ行きお祈りをする。しかし貞操観念は皆無だったりもする。
最初に断っておくが、キリスト教や信仰する人たちを否定するつもりは一切無い。
だが日本人との結婚となると、この信仰心が邪魔になる事がある。
あなたと結婚して幸せなのは神様のおかげ。
あなたの仕事が上手くいっているのも神様のおかげ。
美味しい食事を食べる事ができるのも神様のおかげ。
結婚当初、無宗教の私にはピナちゃんの考えが理解できなかった。
結婚して幸せなのは二人が愛し合っているからであり
仕事が上手くいっているのは、周りに恵まれていることもあるけれど私が考えて行動しているからであり
美味しい食事を食べられるのは、働いて得た収入で食材を買いピナちゃんが料理をしたからである。
神様は一切手助けをしてくれてはいない。
私は神様に嫉妬しているのだろうか?
ピナちゃんを幸せにしたいと行動した事が、全て神様に横取りをされている気がするのである。
神様を妬むなんて対象が偉大すぎて太刀打ちはできない。
しかし妻であるピナちゃんだけには私のことを認めてもらいたいと思ってしまう。
世界中にキリスト教を信仰する人達が大勢いて、祈ることで心が救われたり、教えにより様々なことを学んだり、神様を信じることで素晴らしいこともたくさんある。
だけど何か問題が起きた場合には神様に祈るよりも、私を頼ってほしいと身勝手かもしれないが思うのである。
私は神様のように心の中にいると思うだけで安心できる存在にはなれなくても、ピナちゃんに何かあれば体を張ったり寄り添ったりできるヒーローになりたいのかもしれない。
私「ピナちゃん、私は今日食費を渡さない。神様は食べ物をくれるのかい?」
ピ「・・・」
私「私が駅からも遠く、人もいない町の築60年の木造アパートを購入して神様が客付けしてくるかい?」
ピ「・・・シナイデス」
私「その損失は神様が何とかしてくれると思う?」
ピ「・・・シナイデス」
私「神様に祈るのはかまわないよ。でも問題が起こった時に解決できるのは私達だけなんだよ。ピナちゃんを愛しているのは神様がいるからじゃなく、私がピナちゃんの事を好きだからなんだ。」
ピ「ソデスネ!太郎が私のGodですね(´∀`)、私は太郎のAngelですかね(´∀`)イヒー」
私(理解してくれたかな・・?)
ピ「神様、チロルチョコをクダサイ(・∀・)」
・・・理解したか微妙だ
——-後日フィリピンとの電話にて——–
ピ「ママ!祈るだけじゃ駄目デスヨ!Godはマッサージシテクレマスカ?Sendシテクレマスカ?」
何となく理解してる!!
——-さらに後日——–
ピ「前に太郎の言ってた意味ワカルデスヨ。私は毎日お祈りシテマシタ。でも私のLifeは変わりませんでした。私のLifeを変えてくれたのは太郎デス(*´Д`*)ラビュポラビュポ」
ピナちゃんのお陰で私の人生はより豊かな物になったのを理解してるかは知らない。
問題が起こった時に神様に頼りたくなる気持ちは理解できるけれど、祈るだけでは何も解決しない事を理解してもらうと、フィリピーナとの結婚はより上手くいく。
結婚生活はお互いを尊敬し感謝する気持ちが大切なのだから。