この記事はフィリピンパブを辞めたフィリピーナが直面した問題の続きです。
カティからアパートを借してほしいと頼まれ、どうしたものかと思案していた。
数年前に会った時のフリーダムなカティの性格も不安だが、それだけではなく基本的にフィリピーナは部屋で歌うし踊るし騒がしい事を危惧していた。
これまでフィリピン人の友人の家やタレントの寮に遊びに行った事は何度もあるが、パーティーの時だけでなく日常生活においても、かなりの確率で騒音を出していたのが気がかりである。
カティに部屋を貸して隣の部屋からクレームがきて最悪の場合は退去に繋がる恐れもあるの。
心を鬼にして不動産屋に一緒に行き部屋探しを手伝う事を提案し、部屋の貸し出しは断ることにした。
私「後で揉めるのは嫌だから、やっぱり貸せないよ。ごめんね。」
私「でも一緒に部屋探しをしてあげるから、これから3人で不動産屋に行くかい?」
カ「駄目デスカ(´・ω・`)」
ジ「太郎、オニガイ(´・ω・`)」
・・・(´・ω・`)※悲しそうな顔をされると弱い鴨ネギ体質
カ「いつも部屋キレイにシマス。何でもシマス(´・ω・`)」
カ「パスポート持ってキテマス。キープしてクダサイ(´・ω・`)」
いや、それは受け取れないよ(驚)
二人の懸命に懇願する顔を見ると心苦しくなり、きっぱり断るつもりが「一回は信頼してもいいんじゃないの」という気持ちに心変わりしてしまった(汗)
甘い判断かもしれないが、良い恰好がしたい性格なのである。
私「・・・分かった。でもコントラクトにサインしてもらうよ」
カ「イイノ.。゚+.(・∀・)゚+.゚」
私「これは普通のコントラクトと違うからね」
カ「ノープロブレム(・`ω・)b」
私「聞いて。最後まで聞いて(汗)」
こうしてフィリピーナ二人の情に訴える攻撃にまるめ込まれ、カティの入居を受け入れてしまった。
ただし他の入居者に迷惑をかけるような事態になれば、早急に対応しないといけないので一般的な賃貸借契約ではなく定期建物賃貸借契約で6ヵ月の契約を結んだ。
普通借家契約だと借主が契約の更新を希望した場合、相当な理由がないと拒否できないので、コレハ!!(゚д゚;)と本能が警笛を鳴らした借主とは定期建物賃貸借契約を結ぶようにしている。
カティには他の入居者から騒がしい等のクレームが出た場合は部屋を明け渡しす事、6ヵ月何事も無かった場合は通常の契約に変更する事(マンション売却後に契約が引き継がれカティに不利にならないようにする為)、ゴミの分別方法、ルームシェアをしない事等を伝えて、必ず約束を守ると言うのでその場で契約をした。
運の良い事にカティの契約した部屋は秘密基地物件(私がリフォームをして遊ぶ部屋)なので、同じマンション内の他の部屋と比べてグレードが高い。
しかし新しく仕事を始めて給料もそれほど高くない状態では、相場の家賃を払うと苦しいだろうと思い、敷金・礼金無し・6ヶ月間は家賃1万円という破格の待遇にして、「スペシャルプライスだからね(`・ω・´)」と恩着せがましく何度も伝えた。
先ほども書いたが、良い恰好がしたいのである。
カティとジェシカはとても喜んでいたが、私は見返り無しにそんな待遇で貸すほどお人好しではない。
私「この金額で貸すには条件があるよ。」
Σ(゚д゚;)
私「カティにはこのアパートの管理人になってもらう」
カ「管理人?」
私「アパートの周りが汚れたり何か問題がないか、いつもチェックしてほしい」
カ「ノープロブレム(・`ω・)b」
私「電球が切れたり、どこか壊れたりしてたらピナちゃんに電話をしてね。」
カ「ワカリマシタ(`・ω・´)」
私「良かった。そうしてくれると助かるよ。」
本当の所は電球が切れたり何か壊れていたりしても、管理会社が取り替えてくれるので全く問題はない。
しかしピナちゃんやジェシカ達と付き合う内に、フィリピーナは責任のある立場になると懸命に頑張る事に気が付いたので、管理人に抜擢されたことでカティも常識を守って生活してくれるのではないかという、願望も交えての提案である。
つづく・・・
家を貸すだけの話が長くなるとは思わず、文章をまとめる能力の無さに驚いております(涙)
次回はようやくピナちゃんも出てきますので、もう少しお付き合いください。