神戸の街並みと神戸牛の画像を見たピナちゃんは、神戸への関心が高まり旅行前日は興奮して眠る事が出来なかったようで、夜通し皆様からのコメントや旅行サイトを参考にしながら旅行プランを考えていた私も、とばっちりを受ける形で早朝から起こされてしまい、半分寝ぼけながら駅へと向かった。
緑に囲まれた新神戸駅へと降り立った私達はタクシーに乗り込み、ホテルへは向かわず予約しておいた神戸牛が食べれる”あぶり肉工房 和黒”へ連れていってもらい、神戸に着いて15分で旅のクライマックスを迎えようとしていた。
ケーキはイチゴから食べる派なのである。
予約していた時間より早く到着したので店先をウロチョロしていると、海外の方にも有名なレストランのようで、店の前で記念撮影をしていた韓国人カップルの写真撮影を手伝ってあげると、「このレストランは美味しいのか?」と聞かれ、何故か分からないが常連ぶってしまい「この辺りでは一番のお勧めレストランだよ」と、スーツケースを持った観光客丸出しの装いで食べた事もないのに応えてしまった(汗)
あまり話し込むと観光客だと知られて常連ぶったのが恥ずかしくなるので、時間前だが店へと入り店員さんに予約をしていた事を伝えると席へ案内してくれた。
店内は洒落たデザインになっており、周りを見渡しステーキレストランだと気が付いたピナちゃんは、心の準備が出来ていなかったのか落ち着かない様子でキョロキョロしていたが、目の前で肉を焼き始めるとシェフの流れるような優雅な手さばきに夢中になっていた。
余談であるが、このシェフだけ首巻の色が違っていたので、さぞかし名の通った料理人なのではないかと思っている。
肉が皿へ移されるとピナちゃんは目を輝かせており、初の神戸牛を食べる姿を目に焼き付けようと私はピナちゃんを凝視していた。
オォーイ(*´Д`*)♪
‥‥‥
オォーイ(*´Д`*)♪
‥‥‥
私「何で食べないの(笑)」
ピ「モッタイナイダカラ(´・ω・`)」
温かいうちに食べよ。ね?ね?
パクッ・・・
フムムムム・・ フムムム・・・
私((ピナちゃんカームダウン))※訳:落ち着いてね。
・・マイウー(*´Д`*)(※小声)
最近TPOをわきまえ始めたピナちゃんは、高そうなお店だとあまり騒がないのである。
美味しい神戸牛を頂き早くも旅の目的を果たしてしまった感はあるが、まずはホテルにチェックインをしようとレストランを出て、タクシーが走っていそうな道路へ向かっていた。
私「ピナちゃん、神戸牛は美味しかった?」
ピ「ハイ! 美味しかたデス(*´Д`*)お腹イッパイデス♪」
私「あっ!たい焼き屋さんがあるよ!」
ピ「!? トライにしまショ(`・ω・´)」
私「お腹が一杯なんじゃないの(笑)」
(//´ェ`//)アエーイ♪
デザートまで食べたのにたい焼きに興味を引かれるピナちゃん。
フムムムム‥‥‥
‥‥‥マイウー(*´Д`*)♪
ピ、ピナちゃん人が見てるから落ち着いて(汗)
たい焼きを食べ終えると良いタイミングでタクシーが来たのでホテルまで乗せてもらい、私達が観光客だと気が付いた運転手さんは、神戸について色々と説明してくれた。
神戸の街に誇りを持っている事が伺える、とても人の良い運転手さんである。
神戸の美しい景観を眺めながら、旅行へ来たんだな!と、しみじみ思っていると、あるモニュメントを目撃したピナちゃんが騒ぎ始めた。
ピ「アイ!? 太郎!! 見てくだサイ(((( ;゚д゚)))!!」
ピ「大きいお魚がいマスヨ(゚д゚;)ハッラー」
ピ「スグイ!! 大きいデス(゚д゚;)ミテ! ミテ!」
興奮するピナちゃんの視線を追うと、そこには想像するよりも遥かに大きな魚のモニュメントがあった。
((神戸の人は何を考えてんのや・・・・))
その辺の建物と同じサイズの魚は思わず関西弁になってしまうほど衝撃的であるが、涼しい顔をして運転手さんが「そんなんで喜んでもらえて嬉しいですわ(笑)」と言ったのを聞いて、これ以上の物がゴロゴロあるのか?と思い、改めて神戸はクレイジーな街なのだと認識した。
つづく・・
そんな気はしていましたが、旅行編は少し長くなりそうなので何度かに分けたいと思います。