フィリピン人女性の知られざる才能

私は所有物件を貸し出す時に満室にはしない。
全て賃貸で貸し出してしまうと趣味の日曜大工が出来ないからである。

空き室が3戸以上になれば時間を節約する為に、建築の仕事をしている友人にお願いして部屋をリフォームして客付けを行うが、空き室が3戸以下であれば他の物件に退去者が出るまで客付けを行わず、自分で部屋の内装をいじくり回すのが好きなのだ。

先日もそんな実益を兼ねた趣味を満喫する為に、購入したばかりの1ルーム区分マンションに篭り、どんな部屋にしようか考えを巡らせているとインターホンが鳴った。

ピンポーン♪

((ん?・・誰だろう?))

私「はい。」

?「アエイ(*´Д`*)(訳:手伝いにきたよ)」

ピナちゃん!?

私が家の近くの物件に滞在している事を知っていたピナちゃんが、アイスを持って遊びに手伝いにきてくれたのだ。

部屋に入るなり四方の壁をコンコンとノックするように叩いて歩き回るピナちゃん。
これは叩いた時の音や硬さで壁の材質を判断する為に職人さん達がする行動なのだが、何度かリフォーム現場へ一緒に行っているので、意味は分かっていないはずだが真似をして可愛いのである。

コンコン♪

コンコン♪

コンコンコンコンコン♪

ピ・・ピナちゃん隣に人が住んでるからね(((( ;゚д゚)))(汗)

(´・ω・`)アイ・・ゴメンナサイネ

私「今日は突然どうしたの?」

ピ「ヘルプしに来マシタ(`・ω・´)今日友達いない、一人言ってたデショ。」

最近ピナちゃんは私の仕事を今まで以上に手伝いたがるのだが、実は心当たりがある。

先月は固定資産税と不動産取得税の支払いがあった。
一括で支払ったので、そこそこ大きな金額になってしまい、納税額を教えると想像を絶する出費にピナちゃんはピナ山家のピンチだと誤解しているのである。

もちろん利益の中から支払っているので問題は無い事も教えたが、まだその辺りの仕組みを説明するには日本語が難しく、ピナちゃんには理解できない所も見受けられ、只々支払額の大きさが心配で健気にも手伝ってくれようとしているのだ(涙)

この物件は玄関に入るとサイズの合っていない下駄箱が設置されていたので、壁面への接着と釘が床に打ち込まれていて苦戦したが、日頃は全く役立たない筋肉に物を言わせて強引に剥ぎ取った。

床が傷つくので釘を抜くため下駄箱をひっくり返したが、くぎ抜きやトンカチを持ってきていないので放置して次の作業に移ろうとしていると、部屋の隅でアイスを食べながら私の作業を見守っていたピナちゃんがおもむろに立ち上がり、持ってきた袋をゴソゴソと漁り始めた。

一体何を取り出すのだろうと見ていると、袋から取り出したのはペンチであった。
家の工具箱から使えそうな道具を持ってきたようである。

ピ「これ(釘)ゲットするデスカ(`・ω・´)?」

私「うん。でも今日は道具がないから今度ね。」

ピ「ダイジョブデス(‘A`)」

カン!! カン!! クイッ!! クイッ!! スパーン!!

Σ(゚д゚;)ええ!!

ペンチの頭で釘を叩き次々と釘を上手い事抜くのである(驚)

私「ピナちゃん何でできるの?」

ピ「フィリピン人の女の人は、みんな出来るデスヨ( ・Д・)」

私「何だよその嘘(笑)」

・・・・・・本当なの?

あまりの手際の良さに多くの日本人が折り紙を折る事ができるように、フィリピン人女性は釘抜きが当然のように出来るのだろうか?と思ってしまう。

みんな出来ると言うのは俄かに信じがたいが、意外な才能を持っているピナちゃんに驚かされた。

こうして日本では珍しいフィリピン人女性の内装職人が誕生したのである。

参考画像:壁紙を剥がす荒ぶるピナちゃん
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参考画像:パテ塗りまでする職人ピナちゃん
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起用に色々とこなすピナちゃんは壁紙の張替えも手伝うと言ってきたが、この物件も将来的には貸し出すので素人のピナちゃん(私も素人ですが・・)が施工しては少々不安が残るのである。

しかしピナちゃんの好意を無下にする事もできないので、どうしたものかと考えた結果・・・
ピナちゃんは先ほど下駄箱を剥ぎ取った時に壁紙が剥がれた小さなスペースをもらった。

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このスペースはピナちゃん専用スペースとして壁紙の柄も自由に決めて良い事を伝えると、嬉しそうにパテを塗りたくっているのだが、この壁面は鏡を設置する予定なので隠れてしまうのである(涙)

何度か練習してもらい、いつかはピナちゃんとデザインを考えて一緒に日曜大工を行いたい。