※本日の記事にはお食事中の方に不適切な表現が含まれております、ご注意下さい。
何か聞こえるな?なんだろう?
たろぉ…痛いデス…
…この声は…ピナちゃん((((;゚Д゚))))!?
かすかに聞こえるピナちゃんの声に気がつき飛び起きたがピナちゃんの姿がない。
タロウ…
弱々しい声が寝室のドアの向こうから聞こえる。
慌ててドアを開けて廊下へ出るとトイレのドアが開け放たれており、トイレの中にお尻丸出しで嘔吐しているピナちゃんがいた。
私「ピナちゃん!?どうしたの?大丈夫?」
ピ「お腹が痛いデス・・(’A`|||)」オエェェェ
腹痛を訴えながら嘔吐を繰り返すピナちゃん。
我慢できなかったのか床や手洗器にも吐瀉物が確認できる。
流行りのノロだろうか・・?
まだ吐きたそうであった為、全て吐き出した方が楽になると思い背中をさすって援護しているのだが、オエオエ嘔吐くだけで吐き出せず苦しそうである。
私「ピナちゃん、喉に指を入れたら吐きやすいよ」
ピ「ソレ何デスカ?(;д;)オェェ」
私「こう!」※ジェスチャーでやり方を教えている。
ピ「トライにして!リバースできないデス(;д;)」(訳:やって下さい。吐く事ができません。)
指を入れて吐く方法を知らないピナちゃんは私にやってくれと言ってきたのである(汗)
人の口に指を入れて吐かせるのは初めての事なので、力加減や喉に傷を付けないか心配だったが、苦しそうに嘔吐くピナちゃんを楽にさせたい一心で、ピナちゃんを吐きやすい体勢にして口の中に指を突っ込んだ。
(;д;)ゴフォォ
滝のように溢れ出る吐瀉物。
私の留守中にどれだけ食べたのだろうか・・?
全て吐き出せたのか嘔吐きは収まり先ほどよりは楽になったようだが、相変わらずお腹の痛みを訴えて顔をしかめていた。
温めのお湯を飲ませた後でお風呂に湯を溜めてゲロまみれになっている服を脱がせて体を暖めてみた。
お風呂に浸かると少し痛みが楽になったようなので、少し入っていてもらい私はトイレの汚物処理へと向かったのである。
床へ吐かれた吐瀉物は拭き取り、便器の物は流せばよいだけなので楽なのだが、手洗器に吐き出された物は完全に詰まっていた(涙)
バケツを用意してパイプを取り外し、ゲロを体に浴びながら作業を進めていると、ピナちゃんがフラフラと歩いてきた。
ピ「私が掃除するデス(´・ω・`)」
私「大丈夫だよ。ベッドで寝てて」
ピ「ダーティーデス・・恥ずかシデス(´・ω・`)」
私「大丈夫だよ!雑炊みたいな物だから(・`ω・)b」
ピ「ヤック((((;゚Д゚))))」(訳:汚い!)
食べ物に例えて汚いと思っていない事を伝えたかったが、返って雑炊に対して悪い印象を与えてしまったかもしれない。
腹痛と戦いながらも私の掃除が終わるのを待とうとしているのか、トイレの外に座り込み作業を見守っていたので、ゲロをつけるふりをしながら寝室へ追い返した。
通常であれば配水管の掃除をしていれば服がゲロで汚れるのを気にして作業は難航する所であるが、就寝時フリチン派の私は汚そうにも服を着ていないためスムーズに作業は進んでいった。
長年の習慣に感謝したが、唯一難点は1月の明け方のトイレでの全裸は体が芯から冷える事である。
汚物処理を終えてシャワーを浴び寝室に戻ると、ピナちゃんは依然としてお腹を押さえ苦しそうにしていたので、正露丸を飲ませてみたが痛みが治まる気配は無く朝一番で病院へ行く事をピナちゃんに伝えた。
私「ピナちゃん9時になったら病院へ行くよ。」
ピ「嫌デス(´・ω・`)」
((((;゚Д゚))))!?
日頃二人は超健康体なので、病院へ行く機会は少ない。
ピナちゃんに至っては長い人生において、病院へ行った経験は指折り数える程度である。
そんなピナちゃんを先月インフルエンザの予防接種を受けに病院へ連れて行ったのだが、薬を塗るだけだと騙されていたピナちゃんは、注射を打たれた事で病院が嫌いになってしまったのである。
私「注射はしないように先生にお話するから行こう」
ピ「本当デスカ(´・ω・`)?」
私「本当だよ。注射しそうになったら止めてあげるから」
ピ「…ハイ。行くデス(´・ω・`)」
もちろん注射が必要であれば止める気はない。
こうしてピナちゃんはベッドに座っている私の腹を両腕でロックするような格好で眠りにつき、私も首を寝違えそうになりながら仮眠をとった。
続く