昨日はピナちゃんが公文へ行っている時間を狙って、3日後に控えた結婚1周年記念日の準備(ドレッシングルーム作成の為に壁の寸法のチェック)をする予定であった。
関連LINK: もうすぐ結婚記念日なので妻を喜ばせたい。
二人で昼食を取った後、オフィスに行くふりをして近所の喫茶店で時間を潰していた。
ピナちゃんの通う公文は開校している時間であれば、どの時間に行ってもよいフレックス制が導入されているのだが、公文が好きなピナちゃんは14:00の開校時間には外で待っているので、大体その辺りの時間に家へ帰ればピナちゃんに見つかる事なく結婚記念日の下準備ができる算段であった。
14:00を過ぎた頃、予定通り私は家へ到着しリビングの扉を開けると、そこにはソファでお昼寝中のピナちゃんがいた。若干ヨダレを垂らしはいるが天使のような寝顔である。
公文の日は帰ってから昼寝をするはずだが、何故この時間に昼寝をしているのだろう・・?今日が火曜日という事を忘れているのだろうか?
このままでは秘密裏に準備ができないので、何とか公文に行ってもらわなければ・・。
私はこっそりとバルコニーへ移動しピナちゃんに電話をかけた。
プルルルル プルルルル ガチャ!
ピ「モニョモニョ・・・モシモシ」
私「こんにちはピナちゃん」
ピ「タロウデスカ!!ハイ、コンニチハ(´∀`*)」
私「今、何してるの?」
ピ「・・・・掃除デス」
私「・・・本当は?」
ピ「・・・お昼寝デス。掃除は嘘デス(´・ω・`)ゴメンナサイ」
私「いや昼寝してもいいんだけど、公文には行ってないの?」
ピ「公文はお休みデス。先生言ってマシタ。」
!!
まさか・・秋分の日!?
大誤算である。国民の休日は公文も当然休みになるのだ。
私はこの日の準備を諦めてピナちゃんに家に帰っている事を伝えた。
ヽ(´Д`*)ノ ドコデスカー?? ハッピーナマントー!!
予想外の帰宅に大喜びのピナちゃんにバルコニーに潜伏中の私は即刻発見された。
せっかくなので国民の休日である秋分の日について教えようと一緒に『おはぎ』を買いに行く事にしたのである。
帰宅後———
私「日本では秋分の日はご先祖様に感謝する日なんだよ」
ピ「ソデスカ。コレコレするデスカ?」※手を合わせる動作。
私「そうだよ。死んだのママにもありがとうを言って、ピナちゃんが幸せになるようにお願いしてね。」
ピ「ハイ!!(`・ω・´)」
( -ω-)・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
長い・・ずいぶんと願い事を欲張るじゃないか。
私「もう終わったかな・・?お祈りが終わったら『おはぎ』を食べようね。」
ピ「イエヘーイ(*´Д`*)」
パクッ!!
んん・・!! フムムム!! マイウー(*´Д`*)
私「まいうーじゃなくて美味しいでしょ。」
(´・ω・`)・・ダミナノ?
ピナちゃんは美味しい物はもったいないので少しずつチビチビと食べる。
4つ買ったおはぎの内3つはすでに私に食べられてしまっていたが。すでに手持ちのおはぎが無い私の顔の前を「(‘A`)アエーイ!」と挑発しながらヒラヒラとおはぎを横切らせていた。
私が大人しくしている事を良い事に、一口食べては再び私におはぎを見せびらかせてくる。
小刻みにリズムを取り体を揺らしながら、私の顔の前を通過させるのである。
ピナちゃんが反撃は無いと思っていたであろう瞬間!! ( ・Д・)パクッ!!
Σ(゚д゚;)アイ!?
間一髪の所で食べ損ねてしまった。無念である。
ピナちゃんはもう片方の手でおはぎを囲うように壁を作りおはぎを守りながらも「もう一回挑戦してみようかな?(※顔の前を通過)」と、私の目をじっと見つめ間合いを計っているようだ。
二人の間に達人同士の戦いのような空気が流れ始めたその時、隣の部屋に置いていた携帯電話が鳴った事で両雄のおはぎを賭けた戦いは終幕となった。
携帯電話を取りに移動すると、私の後をすかさずピナちゃんも付いてきた。
ボトッ!
(’A`|||)マイ・・オハギ・・(訳:私のおはぎが・・)
振り返ると床に落ちたおはぎを眺めながらガックリと肩を落としているピナちゃんがいた。
今にも拾って食べてしまいそうな雰囲気であった為、「落とした物は食べては駄目だよ」と説得すると、ピナちゃんは名残惜しそうにおはぎを片付けていた。
まだお彼岸なので今日もう一度おはぎを買って帰ってあげたのだが、とても喜んでいる。
半分食べて残りはラップに包んでいるので、明日また食べる予定なのだろう。だが明日の朝にはその『おはぎ』は消えている事をピナちゃんは知らない。