最近は新型コロナウイルスの話題で持ち切りだが、ピナ山家にも人が少なくなった町を見て、コロナウイルスを警戒し震えているピリピン人がいる。
すっかりコント組織と化したWHOの発表の影響で、当初はニュースでも濃厚接触しなければ問題ないとか、致死率が低いと楽観的に伝えられていたが、ふたを開けてみると驚異的な感染力で世界中に広がりを見せて終息の気配が見られない。
日本どころか世界経済への打撃は深刻で、長引けばリーマンショックを超える可能性もあるし、例え4月とか5月に落ち着いたとしても10年に1度くらいの落ち込みにはなるだろう。
先ほどドル円の動きを眺めていると、一瞬104円台にタッチしたのでドキドキしている。
コロナウイルス感染拡大の影響で、マスクやトイレットペーパーの買い占めも始まった。
こんな時、情報が入りづらい在日フィリピン人達は途方に暮れる。
配偶者が日本人の場合はある程度のマスクを確保しているが、フィリピン人夫婦だと、どうしても情報の伝達が遅れるのである。
運が良いのか悪いのか、昨年花粉症デビューしたピナちゃんはマスクをかなり持っていた。
友達がマスク不足で困っている事を知ったピナちゃんは「マスクをあげてもいいかい(´・ω・`)?」と聞いてきたので、祖父母宅へ行くくらいしか外出する予定もないし「いいよ」と伝え、電車やバスで通勤するフィリピン人に配布した。
しかしピナちゃんは奮発してしまったのか、自分用のマスクが少なくなり、花粉のひどい日にはリフォームで使用する本格的な防じんマスクを装着している(笑)
転売でマスクの値段が吊り上がっているようだけど、高いお金を出して買うくらいなら、コロナに効くかは分からないけれど、後々パテも削れるし、お守りとして防じんマスクがあると安心である。
トイレットペーパーもなくなる
マスクに続き、トイレットペーパーも棚から姿を消した。
人一倍デリケートなお尻をしている私は、ダブルの尻触りの良いトイレットペーパーを愛用していて、無くなると大変なので日頃からある程度ストックしている。
そんなこだわりを知らないピナちゃんは、トイレットペーパーが店頭にないことを知ると、チラリとこちらを見てきた。
察した私は何かを言う前に「これはダメだ!」と牽制したが、案の定トイレットペーパーが店頭に無い事を遅れて知ったフィリピン人夫婦から、「太郎、どこか売ってる場所を知らない(´;ω;`)?」と連絡が入った。
なぜトイレットペーパーをストックせず、ギリギリになって買うのか不思議である。
我が身が可愛い私はこればかりは譲れない。
残念だけど今はどこにも売っていないことを伝えて、「フィリピンではバケツに水を溜めて洗っていただろ?そんな所まで日本に染まってはいけないよ」と、何とか生命線であるトイレットペーパーを死守しようとしていた。
しかし「トイレットペーパーで拭かないとウ〇コできない(´;ω;`)」と軟弱な事を言い始めたので、((この非国民が!))と思いながら「一袋(12ロール)だけだぞ!」と泣く泣く譲ることにしたのである。
翌日、トイレットペーパーの受け渡しのため自宅で待っていると、何気なく見たネットニュースで”トイレットペーパーは国産だから安心しろ”と書いてある記事を見つけた。
安心した私はその事は伝えずに、恩着せがましく「困った時はお互い様だ」と恰好をつけて、トイレットペーパーを半分(3袋)とプロテインを渡したのである。
今はまだマスクやトイレットペーパーなどの買い占めで済んでいるけれど、この状況が長期化して物流が止まるような事態に発展すれば、買い占めどころか物が入ってこなくなる。
ここがゴリラ王国で私がボスゴリラであれば、郵便局や運送会社に要請して希望する家庭にバナナを配り、病気やケガ、出産などの特別な事情がない全国民に数週間ほど家に引きこもってもらい、用もなく外出した男性には1年間ほど女性用下着の着用を義務付け、女性には嫌われたくないので「もう出てはいけないよ」と優しく注意するだろう。
ただ日本は独裁国家ではないし、仮にできたとしても現実問題として経済活動が止まり収入が途絶えると、今後の生活が成り立たなくなる人が一定数出てしまう。
何てやっかいなウイルスだろうか‥‥‥
けれど、よく分からない未知のウイルスに対しては、できる限り用心した方がいい。
黙々と人参を干したり、ジャガイモ新聞でくるんでポリ袋に入れたり、長期戦を想定した保存食の用意をするピナちゃんを見て、そう思うのである。
以前も一度紹介したけれど、下記の本は一家に一冊あると助かるので、食材の保存方法が分からない方は備えておきましょう。