行方をくらませたフィリピン人妻

日本への帰国を決めたフィリピン人妻ピナちゃんの行方が分からなくなった。

スカイプで話をしている途中でwifiの電波が入らなくなり接続が切れたのだけど、いつものように電波が復活すれば連絡があるだろうと思っていたが、翌日になっても連絡はなく、こちらからコンタクトをしても繋がらない。

 

人一倍寂しがり屋のピナちゃんは、帰国をした時には短い時間であっても可能な限り毎日連絡をしてくる。

それでもwifiの調子が悪い時は連絡が無い日もあるので、その時は電波が悪いのだろうなと思っていた‥‥‥

 

事態が急変したのは、ピナちゃんと最後の連絡を取ってから2日後の昼のことだった。ピナちゃんの叔父さんから連絡があり「もうピナは日本に着いてる?」と聞かれたのだ。

「帰ってませんよ。フィリピンじゃないですか?」と答えると、思いがけない事を言われた。

ピナちゃんは私と最後の連絡を取った翌日の朝早く、「日本に帰る」と言ってママの住む家を出たようなのだ(滝汗)

 

ママの家を出てからすでに30時間が経過しており、日本に到着していてもおかしくはない。

いつもならフィリピンを離れる前と日本に着いた時にある、ピナちゃんからの連絡が無いことから、叔父さんが心配して私にコンタクトを取ってきたのだった。

 

何かトラブルに巻き込まれたのだろうか?

まだフィリピンにいるのだろうか?

電話も相変わらず繋がらないし、これは道中で何かあったのかもしれない。(滝汗)

私達は忽然と行方をくらませたピナちゃんが心配になり、お互いに何か分かれば連絡をしようと確認して叔父さんとの通話を終えた。

 

大雨の影響で空港にトラブルがあって飛行機が着陸できないのかと思い、離着陸状況を調べても問題なく着陸しているようだし、もうね、変な汗が出てくる。

ただ携帯の電源を入れ忘れているだけで、そろそろ家へ戻ってくるのではないかと思い込もうとするのだけど、不安な気持ちは拭いきれない。

前日までの浮かれた気持ちは何処かへ行って、ただ時間が過ぎていった(涙)

 

それから数時間が経過した頃、叔父さんから連絡が入った。

大きなため息を吐いた後、渋い顔をして「ピナが見つかった‥‥‥」と言うのだ。

 

私「え‥‥‥何?ピナちゃんは大丈夫なの?」

オ「‥‥‥大丈夫だ。」

私「何があったんですか?」

オ「ピナのやつ‥‥‥いや、もうすぐ連絡があると思うから本人に聞いてくれ‥‥‥」

私「えぇ!気になるから言って!」

叔父さんは何か言いかけたが首を横に振って、「ピナにも考えがあったのだと思う」と意味深な発言をするのである。

 

ほどなくしてピナちゃんから連絡が入った。

ピ「太郎にご飯を作ってあげようと思いましたのに帰れませんデシタ(´・ω・`)」

私「何してたの?」

ピ「騙されマシタ(´・ω・`)」

そう言った後、ピナちゃんが行方をくらませた空白の時間を話してくれた。

 

つづく…

フィリピーナの心を掴む

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