ピナちゃんは普段化粧をしない。
外食やデートに行く時には別の部屋で化粧をしていたので、ピナちゃんの化粧品事情を私は知らなかった。時々あげるお小遣いから好きな化粧品を買っていると思っていたが違っていた (´;ω;`)
ピナちゃんは化粧品を持っていなかったのだ。
厳密に言うと持っているのだが、化粧品と呼べるものではなかった。
今日の昼、ケンタッキーで食べ放題をやっていると聞いたので食べに行こうとしていた。
店に電話すると予約制で、すでに満席との事。
残念に思いながらピナちゃんにケンタッキーには行けない事を告げに、ピナちゃんが化粧をしている部屋に入った。
化粧中のピナちゃんがいたが、何かがおかしい。
私の知っている化粧品は、パカリと開く箱の中に鏡とファンデーションが入っている。
ピナちゃんが持っているのはビニール袋・・・(´・ω・`)?
中には小さな板状の物が数個入っている。
私「何持ってるの?」
ピ「ファンデーションです(・∀・)」
?
私「見せてみて」
ピ「ドウゾ(・∀・)ノ」ピッ
ビニール袋の中を見てみるとファンデーションのサンプルだった。
それも粉々に割れており、経年劣化が伺える。
良く見ると、手に持っているスポンジもボロボロで汚い・・・
ファンデーションの他には口紅が一つあるだけだ。
私「このファンデーションしか持ってないの(´・ω・`)?」
ピ「ハイ! フィリピンで友達に貰いマシタ(・∀・)」
ピ「デモ、チョトしか無いカラ 大事に使ってマス(・∀・)」
(´;ω;`)知らなかった・・・・
1年以上もボロボロで粉になっているファンデーションのサンプルで我慢していたのである。
情けない事に気が付いてあげる事ができなかった。
私「ピナちゃんデパートに買いにいこうか?」
ピ「モッタイナイからダイジョブデス(´・ω・`)」
日本のもったいない文化を知っているピナちゃんは無駄使いを嫌う。
だが、こんな時の対応方法も結婚生活の中で私は身に着けているのだ。
私「ポイントが溜まってるから、フリーだよ。」
ピ「イクデス!!ヽ(´Д`*)ノヤッター」
とは言ってはみたものの化粧品の事など、私は知らない。
もちろんピナちゃんも知らない。
何を買えばいいのだろうか?ピナちゃんが喜んでいるので明日までに調べないといけない・・