妻の過去がパニック障害の原因?

この記事はパニック障害を知ったきっかけの続きです。

ピナちゃんが体調を崩した日、先ほどまで震えていたのが嘘のように回復し、Yちゃんは「本当に大丈夫なの?」と心配していたが、いつもと変わらない明るく元気な様子で「もう治りマシタ(*´Д`*)オオーイ」とYちゃんに纏わりついていた。

 

Yちゃんの旦那で私の友人であるKも、Yちゃんからの電話で駆けつけてきているようだったので、Kの到着を待ち、4人で喫茶店へ入り1時間ほど新年会や先ほどの出来事について話し解散した。

家へ戻りピナちゃんに、怖くなったり震えたりする症状がこれまでにもあったのか聞いてみた所、悲しそうな表情でポツリポツリと話し始めた。

 

ピナちゃんは地下街を歩いている時と橋を渡る時に、毎度ではないがこれまでも胸が苦しく怖くなった事があるらしかった。

桜木町駅から出てすぐの場所に架かっている橋は、吊り橋のように不安定ではなく5車線もあるしっかりとした橋なのだが、橋が崩壊しそうな気持ちになり怖くなるたびに、「大丈夫!大丈夫!」と自分に言い聞かせて渡り切っていたようである。

いつもは一人の時に不安感が襲ってくるので、そのような時は不安に思う場所から離れる事で回避していたが、先ほどの地下街で不安感に襲われた時は、トイレへ行っているYちゃんを待っていないといけないと思い、その場に留まり続けた事で発作が出てしまったのだろう。

 

さらに話に耳を傾けていると、この恐怖心は来日してからはじまった分けではなく、フィリピンに住んでいる時も今回のように倒れるほどではないが、不安感を感じて胸が苦しくなる事があったようである。

ピナちゃんはフィリピンに住んでいた頃、幼くして産みの母に捨てられ育ての母との死別を経験し、家が無かった頃は色々な場所を転々とする中で大変な目にあったり、叔父さんに助けられてからも学校ではいじめられている時期があったり、住んでいる地域は治安が悪く、何度も危険な目にあい中には命が危険に晒されるような経験もしていて、その事をふとした瞬間に思い出すと、場所を問わず橋や地下街で感じるのと同様の不安感を感じていたようだった。

 

私「何か心や体に問題があると思ったら、すぐ言わないと駄目だよ?」

ピ「お話しようかと思いましたケド、後で後でに思ってマシタ(´・ω・`)」

私「何で?」

ピ「私をクレイジーに思って、太郎は嫌いになるかもシレナイ(´;ω;`)」

私「ならねーよ(笑)」

ピ「・・・本当カイ(;A;)」

それでも心配そうにしているので、頑張り過ぎたりストレスやトラウマが原因で本当は怖くない状況でも脳が間違った信号を出して恐怖心が生まれる事や、間違ったシグナルを出している事を脳に認識させる事で恐怖心はなくなる事を説明し、ピナちゃんはクレイジーなわけではないし、例え本当にクレイジーになっても嫌いにはならない事をこんこんと伝えた。

 

ピナちゃんが嫌われるかもしれないと思いながらも勇気を出して話してくれたので、私も入居者のいないボロボロのビルを格安で購入した時に、嬉しさのあまり楽しんごのドドスコとダンディ坂野のリズムに合わせて、「ドドスコドドスコビル購入(σ’A`)σゲッツ!!」と気持ちの悪い動きで物件の階段を練り歩いている姿を、予定より早く来た不動産屋に目撃された事を実演形式でカミングアウトすると、「クレイジーナマン(ノД`)ウヒー」と元気が出たようであった。

ただ本当に今回の不調はパニック障害が原因なのかわからないので、どこか他に悪い所があったらどうしようかと内心は尋常ではなく心配であった(涙)

 

つづく

フィリピーナの心を掴む

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