フィリピーナが驚いた日本の子供達の行動

フィリピーナはお年寄りと子供が好きである。

ピナちゃんはお年寄りが横断歩道を渡る途中で信号が赤に変わりそうになると、手を引き一緒に渡る。渡り切れない時は一緒に中央分離帯で待っている。

お年寄りがバスへ乗るのに手間取ると、後ろから体を支えて乗車を手伝う。

時々嫌がられて怒られるけれど、それでもお年寄りが困っていると助けるのである。

 

子供、特に赤ちゃんにピナちゃんは良い意味で容赦がない。

ベビーカーに乗る赤ちゃんや、親に抱かれる赤ちゃんに笑顔で手を振るだけならいいのだけど、赤ちゃんが社交的で微笑み返してくれたり、逆に泣きそうな顔をしている時は「オロロロロロ(‘A`)」と、フィリピン人特有のあやし方なのか、それともピナちゃんオリジナルなのかは不明だが、変な顔をして謎の言葉を発するので赤ちゃんよりも私や親が笑ってしまう(涙)

 

ある程度の年齢の子供に対しては心配な気持ちはあるものの、どこまで手伝っていいのか分からなくて、基本的には待ちの姿勢をとっている。

待ちの姿勢とは、ピナちゃんが「危険ではないか?」と思う状況にある子供の後ろにピッタリと張り付き、いざとなったら手を出せるポジショニングを取ることだ。

 

フィリピン人のピナちゃんが日本へ来て驚いた事の一つに、日本の子供達の行動があった。

交通量の多い通りを子供達だけで歩いていたり、時には一人で学校から帰る小学生を見かけると「親はどこにいマスカ(´・ω・`)?」と聞いてくる。

 

フィリピン(マニラだけ?)は子供だけで行動していると誘拐されるリスクがあるので、学校まで保護者が送り迎えをしたり、お金を出し合ってバスを借りたりしている。

そのためピナちゃんは子供だけで登下校したり遊んだりする日本の子供が、誘拐されて売り飛ばされるのではないかと心配なのである。

 

日本では誘拐はめったに無いことを伝え、実際に日本で暮らして治安が良いことを知ると、誘拐について心配しなくなったけれどピナちゃんの心配は絶えない。

それは日本とフィリピンの交通ルールというか、交通マナーの違いである。

 

フィリピンでは車が優先なのか、歩行者は細心の注意を払わなくてはならない。

それに加えてフィリピンの子供は元気なため平気で道へ飛び出すので、周りの大人がしっかりと見ておく必要がある。

 

そんな環境で育ったピナちゃんが日本へやってきて、小さな子供が一人で信号待ちをしていると、車道へ飛び出してしまうのではないかと気が気ではない。

そのため子供の背後に回り込み、危なくなったら手を伸ばして引き寄せられるようにスタンバイしている。

 

しかしピナちゃんは気が付き始めた。

「こいつら飛び出さねーぞ」と。

「渡る前に左右の確認もしているぞ」と。

「手を挙げて渡る子供もいるぞ」と。

 

日本人の子供はどうなってマスカ(´・ω・`)

ピナちゃんは日本の子供達の行動が不思議なのである。

 

時折テレビで見かける小学校の入学式や卒業式。

そこには親から離れた場所で子供達だけで列を作り並んで歩き、静かに椅子に座り、壇上で話をする人に耳を傾ける。

そんな映像が流れる度に、ピナちゃんは「日本人は子供もマナーがスグイ(((( ;゚д゚)))」と驚いている。

 

先日も、春の遠足で上級生が下級生と手をつなぎ歩く光景を、「小さいのにお兄さんデスネ(*´Д`*)」と嬉しそうに子供達を見ていた。

ピナちゃんは日本の子供達の行動に驚き感心しながら、今日も子供の後ろへ回り込むのである。

 

子供達
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