|ω・)最後の更新から1年経ってた・・・

皆様、お久しぶりです。お変わりはないでしょうか?

ブログを更新していなかった1年の間に、楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、色々な事がありました。

 

ブログを再開したのでお気づきかと思いますが、年初に祖母は入院先の病院で家族に見守られながら息を引き取りました。

大好きな祖母との別れに寂しさはありましたが悲しさはなく、「ばあちゃん最後までよく頑張ったな!」という思いが強かったです。

 

亡くなる1ヵ月前から祖母はもう喋ることも聞くこともできなくなっていた。

だけど、ピナちゃんは祖母が目を開けた時には、画用紙に描いた料理の絵を見せながら「退院したら肉じゃがを食べマショウネ(*´Д`*)」とか、ここぞとばかりに話しかけて最後まで退院できることを諦めていなかった。

医者からもう長くはもたないと告げられ、喪服を持っていないピナちゃんに葬儀で必要だから喪服を用意しておこうと話して喧嘩になったりもした。

 

祖母が息を引き取り家族は皆泣いていたが、私達は涙が出なかった。

私の場合は祖母に対して出来ることは全てやり切った思いがあったので、「もっとこうしてあげればよかった」といった後悔が無かったからかもしれない。

入院中のつらそうな姿を見てきたので、もう祖母が苦しい思いをせず、明日からは天国で好きなことをして欲しいと思ったのである。

 

ピナちゃんの場合は少し違った様子で、その時はまだ現実を受け止めきれていないように見えた。

祖母の死をピナちゃんが実感したのは、お通夜まで祖母を一人にできないからと斎場に泊まっていた時のことだった。

 

ピナちゃんは、まだ温もりが残る祖母の頬を撫でながら「おばあちゃん…おばあちゃん…(‘A`)」と声をかけていた。

祖母は目を開けることも返事をすることもないのだけど、ピナちゃんは祖母と一緒に過ごした日々の思い出や感謝の気持ちを伝え、ようやくこれが最後のお別れになると実感したのだろう。声を上げて泣き始めた。

「そんなに泣いてたらばあちゃんが心配して中々天国に行けねーぞ」と伝えると、それは不味いと思ったのかコクコクと頷き耐えようとするのだけど、眠るまで結局泣いていた。

 

ピナちゃんが「人生で一番愛情をくれたのは太郎とおばあちゃんデス(・∀・)」と言うほど、祖母はピナちゃんを可愛がってくれた。

フィリピン人のピナちゃんとの結婚に対して多くの人が不信感を持つ中、祖母はピナちゃんの味方になってくれたし、実の孫娘と接するように愛情を注ぎ、一緒に料理を作り、世間話に花を咲かせ、同じ布団で昼寝をして、ピナちゃんに家族の愛情を教えてくれて、それに応えるようにピナちゃんも祖母を大切にしてくれた。

 

入院直前の祖母が人生の最後に口にした料理は、初めて祖母がピナちゃんに作り方を教えてくれた肉じゃがで、祖母とピナちゃんが巡り合えて良かったなと、ピナちゃんが眠った後で祖母の顔を見ながら思い返していると私もポロリと涙が流れてしまい、「ばあちゃん今のは気のせいだぞ!安心して天国に行けよ」と慌てて言い訳をしておいた。

 

 

これ以上書くと寂しい気持ちがよみがえり涙が出そうなので、ここからはキン〇マの話でもしたい所なのですが、最後に今回の祖母の入院を通し感じた事で、どうしても皆様にお伝えしたいことがあります。

これからの人生で、いつかご自身やご家族が入院することになる日が来ると思うけれど、そうなった時のために、事前に延命治療についての意思を確認しておいた方がいいですよ。

 

私は「長生きできるなら延命治療一択じゃないか!」と安易に考えており、祖母に死について意識をしてほしくなかったこともあって、延命治療についての確認をしていなかった。

祖母の容態が悪化し救急搬送された時、医者から「延命治療はされますか?」と聞かれた時も、即座に「お願いします」と返事をした所、延命治療は患者が苦しむ時間が長くなることでもある。といった感じの説明を受け焦ったのである。

 

祖母に長生きはしてほしいけれど、苦しい思いはしてほしくない。

私の判断で祖母を苦しめるか命を諦めるかが決まるので、短い時間だったが人生で最も悩んだ選択かもしれない。

私が決めるには荷が重すぎて誰かに判断を任せたかったが、祖父は気が動転して話にならないし、父と母は仕事で連絡がつかず、兄は「お前に任せる」と丸投げしてくるし、姉に聞くのはかわいそうなのでやめた。

 

こんな決断を孫にさせちゃう?と思いながらも決めかねていると、父から折り返しの電話がかかってきて、入院する事と延命治療の選択を迫られていて時間がない事を説明すると涙ながらに決めてくれた。

この決断に正解はないし、どちらを選んだとしても選択した人はこの先も決断について考え続けることになる。

そうならないためにも、何が起こるかわからないのが人生なので、事前に延命治療についての意思表示をされておく事をお勧めします。

 

これからペースは遅いと思いますが、ポツリポツリと更新しようと思いますので、お時間がございましたらまた覗いてみてください。

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